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2022年07月14日

<解説>「ミズ・マーベル」最終話:大団円で迎える感動のラスト!見事な決着と新たな始まり

<解説>「ミズ・マーベル」最終話:大団円で迎える感動のラスト!見事な決着と新たな始まり

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マーベル・スタジオが送るドラマシリーズの最新作「ミズ・マーベル」が2022年6月8日より配信された。

イスラム教徒のアメリカ人ティーンエージャーであり、アベンジャーズオタクでもある主人公・カマラを中心に繰り広げられる本作。マーベル作品の新機軸であり、今後のシリーズを支えるであろうニュー・ヒーローの誕生やいかに……。

本記事では、「ミズ・マーベル」最終話となる第6話の魅力をマーベル好きのライターが紐解いていく。

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マーベル愛に溢れる最終回



初回からMCU作品へのオマージュに溢れていた「ミズ・マーベル」
最終回では、過去作の影響を受けたと思われる状況設定が多かった。

例えばミズ・マーベルがビル郡の間を飛び回っていく姿や、ブルーノとカムランが逃げ込む路地裏は、スパイダーマンシリーズを彷彿とさせる。

また、地下鉄車内でカムランの能力が発生してしまう場面も『アメイジング・スパイダーマン』の序盤にそっくりである。

「普通の高校生がスーパーヒーローになる」という導入からも共通点が多い本作では、スパイダーマンシリーズが参考になっているのだろう。

それ以外にも、過去作を彷彿とさせられる場面は多数。

能力を覚醒させたカムランに特別車が攻撃するシーンは『インクレディブル・ハルク』、後半の作戦会議は『アベンジャーズ/エンドゲームなど、シリーズを追っている人であれば、懐かしく感じる部分も多いだろう。

また過去作との比較という点では、“人命救助”という要素にフォーカスしているのも本作の見所。

最新作『ソー:ラブ&サンダー』が象徴するように、近年のマーベル作品では、次第にスケールが大きくなっている。

そのため、ヒーローたちは自身の弱さや宇宙規模の悪役に立ち向かい、人命救助という要素は蔑ろにされがちな傾向があった。

本作では、等身大ヒーロー「ミズ・マーベル」だからこそ描けた人命救助の場面があり、そこに感動させられた。

学園ラブストーリーとして


「ミズ・マーベル」第1話

本作では、シリーズ序盤から学園ものとしての面白さと、カマラとカムランとブルーノ、3人の三角関係が魅力のひとつだった。

今回は、危機に瀕したカマラとカムランを逃がすために、ブルーノが自ら身代わりとなり、取り抑えられる場面が登場。その健気さには、涙腺を刺激された。

また学園ものという点では、シリーズ序盤で対立していた学園の人気者とカマラが共闘する展開もアツかった。

本作のテーマには「協調」という要素も感じられるため、その点も含めて、意義のある展開のように思った。

力を合わせる物語



シリーズ初回では、自身の想像の世界にのめり込んでいた主人公が、最終回では周囲の人々と力を合わせていくという展開も良かった。

母から受け取った衣装を身にまとい、街の人々を救うヒーローとして、戦うカマラ。

特に、過去に登場したキャラクターたちが総結集し、力を合わせていくクライマックスには感慨深いものがあった。

またこの要素は、第1話と最終回に登場した「作戦会議」の場面を比較すると、より、明白だろう。

第1話では現実離れした計画をたて、散々な結果に終わったカマラのプラン。
しかし最終回では、仲間たちの意見を取り込み、力を合わせることで見事に成功に終わるのだ。

パキスタン系ヒロインの物語として



MCU作品は、911以降のアメリカを背景にした『アイアンマン』の大ヒットからスタートした。

本作では、主人公を襲うテロ組織「テン・リングス」が登場。
明白には言及されていないが、このヴィジュアルはイスラーム過激派を想起させるものであった。

当時のハリウッド映画では、悪役としてこのようなイメージで描かれる人物も多かった。

しかし本作では、そんな描写を塗り替えるようにパキスタン系ヒロイン・カマラの物語が描かれた。

とりわけ最終回では、ムスリムコミュニティの長老であるシャイア・アブドラアブドラのセリフが印象的だった。

「誰かに敵とみなされても相手が敵とは限らん」

ここに敵対ではなく協調を求める本作の真髄が込められているようにも感じた。

MCU版X-MENのオリジン



最終回では、カマラの親友・ブルーノの口から衝撃の発言が飛び出した。

カマラの遺伝子には突然変異が起きているというのだ。

実は、この場面ではマーベルファンなら分かるマニアックなヒントが隠されている。

彼の発言のタイミングで流れる印象的なスコアが、X-MENシリーズのテーマソングになっているのだ。以前からファンの間では、超能力を持った生命体・インヒューマンズの1人ではと噂されていたカマラ。

シリーズ終盤では、彼女の血統がクランデスティンを継いでいることが明かされていたが、今回の発言で彼女がミュータントであることが示唆されたのである。

MCU作品では『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で、とあるX-MENの人気キャラクターが復帰。

徐々にX-MENの合流が期待されており、「ミズ・マーベル」の続編となる『The Marvels(原題)』に登場するモニカ・ランボーにもミュータント説が浮上している。

そのため、『The Marvels(原題)』では、X-MENシリーズが重要な鍵を握る作品になるのかもしれない。



シリーズ作品としての小ネタをふんだんに盛り込みつつも、単独作品としての完成度も高かった「ミズ・マーベル」。

衝撃のラストを経て、果たして、彼女に何が待ち受けているのか。

個人的には今後のシリーズで、親友・ブルーノの再登場も強く期待したくなるマーベルドラマの傑作だった。

(文:TETSU)

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