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<福本莉子>メディアデビュー5年目の急成長|『今夜、世界からこの恋が消えても』公開




2022年1月から全国のTOHOシネマズの幕間に流れる“シネマチャンネル”のナビゲーターを務めている福本莉子

2016年に第8回の東宝シンデレラオーディションでグランプリを取り、その翌年2017にメディアデビューを飾った若手のホープです。

本記事では、福本莉子の出演作品からこれまでの軌跡と彼女の魅力を紐解きます。

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今年は第9回が開催!“東宝シンデレラ”



今年、6年ぶりに第9回のオーディションが行われる”東宝シンデレラ”。

今回は映画黄金期にスターを多く輩出した、男性向けオーディションのリブート企画と言うべき“TOHO NEW FACE”も行われることで話題になっています。

東宝シンデレラは第1回で沢口靖子や斉藤由貴を輩出したのにはじまり、水野真紀、田中美里、野波麻帆などが名前を連ね、2000年の第5回には長澤まさみがグランプリを獲っています。

2011年の第7回では上白石萌歌、上白石萌音姉妹に加えて浜辺美波も選ばれた、屈指の当たり年となりました。

この3人の後を継いだ人物が福本莉子です。

2018年スクリーンデビュー、2020年映画初主演


(C)2020映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社

福本莉子は2018年に映画『のみとり侍』、ドラマ「コンフィデンスマンJP」で俳優デビューを飾ると、2020年の『思い、思われ、ふり、ふられ』で映画初主演を飾ります。

東宝シンデレラの一期先輩の浜辺美波、北村匠海、赤楚衛二と4人並びで主演としてクレジットされましたが、実際の作品中では浜辺美波が福本莉子を引っ張る構図になっていました。

赤楚衛二も「仮面ライダービルド」でブレイクした直後で、“4人主役”と言いつつも、キャスティングの見どころは『君の膵臓をたべたい』(=キミスイ)のメインカップルの浜辺美波と北村匠海の再共演というのが目玉という印象でした。


(C)2020映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社

 しかし、2021年の初主演作『しあわせのマスカット』を経た今年2022年の『君が落とした青空』や『今夜、世界からこの恋が消えても』を見ると福本莉子の成長・独り立ちを強く実感できました。

この2作品での福本莉子は、一枚看板でしっかりと作品を支えるヒロインとしての存在感を発揮していました。

『思い、思われ、ふり、ふられ』から2年で素晴らしい成長曲線を描いてきたのです。

『君が落とした青空』は9月にBlu-ray&DVDリリース


(C)2022映画「君が落とした青空」製作委員会

『君が落とした青空』は“切ない小説ランキング”第1位を獲得した、櫻いいよの同題小説の映画化作品。

福本莉子は主人公の水野実結を演じ、実結の恋人・篠原修弥役には、ジャニーズ Jr.のグループTravis Japanの松田元太がキャスティングされました。

共演には板垣瑞生、莉子(福本との“W莉子”)と言ったフレッシュな名前も並んでいます。

更に本作の主題歌を、スマホ世代から圧倒的な支持を得るシンガーソングライターのまふまふが楽曲を書き下ろしたことも話題になりました。



物語はいわゆるタイムリープモノで、実結が恋人の修弥が事故に遭ってしまう運命を同じ1日を繰り返しながら何とかして回避しようとしていきます。

そこに四角関係の恋愛要素が複雑に絡み合っていき、さらに「本当に恋人同士と言えるのか?」と関係性に悩む実結に対して、ある想いを抱いていた修弥の秘密も明らかになっていく構造です。

福本莉子は“同じ”であって“違う”1日を体験し続けるヒロインを微妙に感情や表情を変えて、若さ、勢いに加えてテクニックも感じさせる演技を見せています。

“セカコイ”ついに公開。


(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

そして、この夏、福本莉子が主演を務める新作が『今夜、世界からこの恋が消えても』。通称“セカコイ”です。

日本・韓国・中国の3カ国で出版され50万部を突破した一条岬の同題小説の映画化。

監督は『思い、思われ、ふり、ふられ』の三木孝浩監督で、2年ぶりに福本莉子と再競作することになりました。

三木監督はこの2022年の夏は、本作に加えて二宮和也主演の『TANG タング』、竹内涼真と横浜流星主演の池井戸潤原作の『アキラとあきら』と3本の映画が公開されるという多忙ぶりです。

脚本は“キミスイ”の監督でもある月川翔と『明け方の若者たち』の監督の松本花奈というラブストーリーにとって最高の面々が揃いました。

“イメージのその先”がある、映画のセカコイ


(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

”セカコイ”については予告編やチラシ、HPなどのあらすじなどの「前向性健忘を抱えるヒロインとそこで出逢った青年のラブストーリー」という部分を見てある程度のイメージ(過去の類型作品のこと)を抱かれる方もいると思いますが、この映画は“その先”がある作品です。

私は原作を先に読んでいたのですが、その原作を読み始めたときに同じようなイメージを抱きました。しかし思わぬ展開が後半に広がり、いい意味で驚き、楽しませてくれました。

目下、原作を知らずに映画“セカコイ”に臨まれる方々にも、語られていない部分がしっかりあると言って回っているところです。

また、原作をすでにご覧の方々に対しては「視点や重点を巧みにずらしたアレンジが効いていてしっかりと“映画のセカコイ”になっています」とも言って回っています。



今作での福本莉子は、前向性健忘を患うヒロインの日野真織役、相手役の神谷透には「なにわ男子」の道枝駿佑、2人を支えるポジションに古川琴音、徹の姉に松本穂香がキャスティングされています。


『思い、思われ、ふり、ふられ』の頃の印象と比べて、今作は絶妙な演技(ある種の演じ分けが求められています)をしつつ、作品をけん引しています。

『思い、思われ、ふり、ふられ』の時に、浜辺美波の演技に支えられていた福本莉子の姿はもうありません。わずか2年ですが、見事な上昇曲線を描いている印象です。 

福本莉子の可能性は無限大



『君が落とした青空』と『今夜、世界からこの恋が消えても』の間になる2022年の5月に、福本莉子は世田谷パブリックシアターで上演された「お勢、断行」という舞台にも出演しています。
 
元は江戸川乱歩の作品をコラージュした黒木華主演の「お勢登場」の続編として、2020年に上演予定だったのですが、コロナ禍で全公演がキャンセルされていました。

2020年の時点では倉科カナとWヒロインとして上白石萌歌がキャスティングされていたのですが、2022年に公演再開となったタイミングで福本莉子に変更されたという経緯があります。

もともと宝塚歌劇団を抱え、”舞台”を重視する東宝(東宝芸能)は、舞台での演技経験を若手の時から積ませる傾向があります。福本莉子は舞台経験が少ない中で、上白石萌歌の代役かつ倉科カナと対になると難役に挑みました。

倉科カナをはじめとして共演に江口のりこ、池谷のぶえ、正名僕蔵、梶原善と言った“THE・舞台人”の中に混ざっても、福本莉子は良い存在感と今後の活躍の可能性を示していました。

個人としては、映像作品以外にも舞台や歌唱・ミュージカルでの活躍を見てみたいと思います。

『今夜、世界からこの恋が消えても』の三木監督は『思い、思われ、ふり、ふられ』の時より福本莉子に対して厳しく演出指導したということですが、当の本人は「以前より優しかった」と言ってのける頼もしさです。

デビュー5年目、今年の11月で22歳という若さだからこそ、これから先の福本莉子が楽しみで仕方ありません。

(文:村松健太郎)

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