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2022-07-27

『アイの歌声を聴かせて』の「神PV」はこうして生まれた!予告編ディレクター・横山裕一朗ロングインタビュー

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

『アイの歌声を聴かせて』のBlu-ray&DVDが7月27日に発売、同時にレンタル配信とデジタルセル配信もスタートした。詳しくは公式サイトを参照してほしい。

もしも、この記事を目にしている時点で、『アイの歌声を聴かせて』を観たことがない方が、万が一にでもいて、お時間があれば、今すぐ観ていただきたい。複数回観ればこその気づきや感動もあるため、一度だけしか観ていないという方も再見してほしいと、心から願う。

筆者は年間400本近い映画を観るただの映画ファンであり、『アイの歌声を聴かせて』をまだたったの14回しか観ていない、Blu-rayを5枚しか買ってない身で言うのも恐縮だが、生涯ベスト1位の映画はぶっちぎりで本作である。老若男女が楽しめるアニメ映画史上最高の大傑作(断言)であり、その存在を認識した瞬間に観るべきであり、そして国民的映画としての知名度をさらに爆上げしないといけない理由は、以下の記事および文中に記した関連記事を参照してほしい。

【関連記事】『アイの歌声を聴かせて』が大傑作である5つの理由|過去最高の土屋太鳳が爆誕!

さらに、公開時に本作を上映&応援してくれていた奈良県のイオンシネマ西大和(8月21日閉館予定)では8月5日から、兵庫県の塚口サンサン劇場では8月19日から(こちらは1週間限定)の再上映も決定した。映画館で観ればさらなる感動があるのは間違いないので、お近くに住まわれている方はこの機会を逃さないでほしい。

さて、本作は本編以外にも「神」と呼ばれる作品がある。それは劇場公開から2週間経って公開されたプロモーションビデオだ。



このPVは圧倒的な口コミが多数寄せられたタイミングで公開され、PVそのものに絶賛に次ぐ絶賛が寄せられていた。そして、このPV制作を手がけた予告編ディレクターの横山裕一朗さんにお話を伺ったところ、なぜここまで感動的な内容に仕上がったのか、その理由がはっきりとわかったのである。

以下から、『アイの歌声を聴かせて』のPVにまつわる、横山裕一朗さんへのロングインタビューを記していこう。本編の内容に触れるため、まずはPVを観て、可能であれば映画本編をご覧になってから読んでいただきたい。PVを確認しながら読むのもおすすめだ。

もっとも訴求したいことは、やはり「感動」

――PVは劇場公開日から2週間後というタイミングで公開されました。いつ頃にPVの制作の依頼があったのでしょうか。

横山裕一朗(以下、横山):公開日の2021年10月29日に、松竹さんよりご依頼いただきました。公開日当日にお話をいただくのは初めてだったので驚きました。

当時、『アイの歌声を聴かせて』については、キャラクターデザインにとても魅力を感じていたのですが、正直に申し上げてあまり宣伝を追いかけていなかったので、「合唱部が舞台の学園モノか何かかな?」という初期のイメージをそのまま持ち続けていました。ところが実際に本編を拝見したら、もう大傑作で……ボロボロ泣きながら「この映画の素晴らしさを伝えたい!」と強く思いました。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

――PVの大まかなコンセプトを教えてください。

横山:もっとも訴求すべきだと思ったのは、やはりシンプルに感動するということ。次に、それがミュージカルという形で打ち出されることです。今回のPVには、号泣必至であることや、映画館で観ればさらなる感動が待っていることが、少しでも伝わることを目標にしました。

――どういった経緯で制作が進んでいったのでしょうか。

横山:松竹さんとの打ち合わせでは「柔道ミュージカル」のシーンでかかる「Lead Your Partner」を、土屋太鳳さんが大人っぽく歌うカッコいい楽曲だから使うということだけが決まっていました。

ただ、それだけを使ってPVを作ったとしても、大きな後押しにはならない気がしました。解禁済みの予告編からも「Umbrella」の歌唱シーンが入っていたりと、ドラマチックで感動しそうな雰囲気はとても伝わってきます。



ただ、本編の中には熱いPVを作れそうな素晴らしい要素がまだまだたくさん残っていたので……一旦、もう好き放題に暴れてみようかなと(笑)。

自由度も高かったので、スケール感ある劇伴や、その楽曲との相性も良さそうでオーケストラが盛り上げてくれる「You've Got Friends〜あなたには友達がいる〜」が使用OKかなどをお聞きして、取り入れていきました。逆にこの時点では、明るいノリでアニメの画との相性が良すぎる楽曲「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」は使わない、と決めていました。

※以下、『アイの歌声を聴かせて』の本編の内容に一部触れています。

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