「ちむどんどん」第105回:矢作が急激に魅力的になってきて、愛に次ぐ人気キャラになりそう
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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。
本記事では、その第105回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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ドラマはクランクアップ
長きに渡る撮影がクランクアップしたそうです。あと4週間、見守っていきましょう!「ちむどんどん」第105回の裏、BSプレミアムで「新日本風土記『夏のうた 沖縄の旅』」の再放送をしていたんですよ。BSPで早々に「ちむどんどん」を見たあと15分間、チャンネルを変えなかったら見られる流れです。
内容はオンデマンドの解説を引用しますと、
沖縄戦の激戦地・読谷村で暮らす農家の『さとうきび畑』。大阪のリトル沖縄・大正区で遠い故郷を思う『てぃんさぐぬ花』、そして親子をつないだ『花』。沖縄球児を『ハイサイおじさん』で全力応援する兵庫県の高校吹奏楽部。石垣島の高校生が三線で歌い継ぐ八重山民謡。沖縄のラジオ局が大切にする沖縄方言と『島人ぬ宝』など「ウチナーポップス」。本土復帰50年を迎えた沖縄の、多様な夏の歌の世界と人々の暮らしを紡いでいく。
「ちむどんどん」を見てもっと沖縄を知りたいと思ったら、こういう番組を見るといいですね。オンデマンドでもまだ見ることができます。
それにしても、再放送とはいえ、なぜ裏で沖縄ものをやるのでしょうか。ドラマはドラマ、現実は現実という表裏一体感でしょうか。あるいは、ドラマに不足している臨場感をこちらで補足? そんなコトしないでドラマで扱ってくれたら良かったのにと思いました。おそらく、ドキュメンタリーもドラマも、同じように取材をしたと思うんですよ。同じように知り得たことから、かたや自由なドラマが生まれ、かたや、生活者に寄り添ったドキュメンタリーが生まれる。ジャンルが違うとはいえこうも印象が違うのがおもしろいものですね。ドラマは時代が70年代で、いま、その頃を再現するのは難しいのかもしれませんが、伝統文化や料理に関することだったら時代に関係なく伝えることができたのではないでしょうか。
さて、ドラマです。ちむどんどんがオープン。大盛況でした。和彦(宮沢氷魚)も雑誌に記事が載って、
暢子(黒島結菜)ともども、スタートを切りました。
口の悪い、料理以外はいたしませんだった矢作(井之脇海)が料理を運ぶようになります。妊婦に無理させるわけにはいかない。生まれてくる命にはみんな親切です。
フォンターナ時代は無駄遣いされていた矢作が、屈折しているけど、根は料理を愛するいい人という愛されキャラに育ちました。彼メインの料理人ドラマが見たくなります。
雑誌にも紹介記事が載って順風満帆かと思いましたが、重子(鈴木保奈美)と波子(円城寺あや)が来店しますが、にっこり不穏なことを言いながら去っていきます。
そして開店2ヶ月ーー。
2ヶ月後、なぜか登場人物の衣裳がおしゃれになっています。矢作のエプロンや和彦のセーターがポップになっています。
オープン時から暢子と歌子(上白石萌歌)がエプロンに頭に巻いた手ぬぐいはカラフルでかわいいかったです。
テーブルに花が飾ってあるのもいいですね。フォンターナのみならず暢子の下宿にも飾ってありました。
花を飾る、そのひと手間は、美術さんか装飾さんの気配りでしょう。こういうのが物語のなかにも取り入れてあったら琴線に触れるのになあと思いました。
一方、やんばるでは、良子(川口春奈)の給食の助っ人に優子(仲間由紀恵)が現れます。給食メニューはイナムドゥチ。その後、生徒からの理解ある手紙に感動する良子。野菜給食は軌道に乗りそうです。よかったよかった。
賢秀のほうは、清恵(佐津川愛美)が東京に行って以来塞いでしまい……。
さてさてどうなる??? あと4週!
(文:木俣冬)
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