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2022年11月05日

「クロサギ」第3話:黒崎と白石の対峙……真の敵は誰なのか

「クロサギ」第3話:黒崎と白石の対峙……真の敵は誰なのか


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King & Princeの平野紫耀主演のドラマ「クロサギ」が2022年10月21日放送スタート。

人気マンガ「クロサギ」が2022年を舞台に、新たにドラマ化。平野が演じるのは詐欺によって家族を失った主人公・黒崎。詐欺師を騙す詐欺師「クロサギ」として暗躍、そして家族を奪った最大の宿敵に挑んでいく。

本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「クロサギ」第3話レビュー

今回、黒崎(平野紫耀)が食らうのは「知的財産詐欺」。桂木(三浦友和)からシロサギ・西岡崎(栗原英雄)の情報を得て、乗り込む。が、そこには弁護士・白石(山本耕史)の姿が。西岡崎が黒崎の話に乗りそうな様子を見せたが、白石によって阻まれてしまう。

黒崎はまず白石を潰すことを考え始めるが、第1話でも明らかになっていた通り、桂木と白石は繋がりがある。黒崎は黒崎の腹心・早瀬(中村ゆり)から、白石の存在と正体を知ることとなる。




白石は腐った大企業だけを食うシロサギ。黒崎と同じで家族を奪われたのが原因で、詐欺師になった。クールなつもりでも、たぶん、黒崎は人間味があって優しい人だ。そんな話を聞いて白石に対する考え方は少なからず変わったはずだ。黒崎は白石と手を組み(表面上は手伝った、という形だが)、西岡崎からお金を奪う。相手の正体を知った上での黒崎と白石の攻防は小気味が良い。

そんな中で、白石は桂木を恐れている、という話をする。腐った大企業よりも、桂木を敵に回すほうが怖い。そんな桂木がバックにいることを知っていながら、御木本(坂東彌十郎)に復讐を果たせるのか、と黒崎に問う。

桂木を知っている人は、きっと桂木を敵に回したくない、と思うのだろう。黒崎はどうなのだろうか。白石から、御木本の居場所を伝えられた黒崎は復讐に向けて動き出すのか。

 一方で、刑事の神志名(井之脇海)が黒崎に迫る。会いに行っただけではなく、ぶん殴るというまさかの実力行使だ。「被害届を出してみろ、徹底的にお前のことを調べてやる」ってそれはいくらなんでもひどすぎるのでは!? そもそも、どんな理由があっても無抵抗な人を殴る警察官、それはどうなのよ……というしかない。こちらも自分の正義を振りかざすタイプか。そして、神志名は桂木の存在にも気づき、訝しむ。

 氷柱(黒島結菜)は黒崎の過去を知り、自分の正義が揺らぐ。詐欺が悪であることは分かっている。だからと言って黒崎を否定することができるのか。



氷柱が出した答えは、「肯定もしない、否定もしない」。氷柱の中でギリギリ譲れるラインでの判断だったのだろう。本当は、肯定したい部分もあったのかもしれないけれど、検事を志す彼女には許されない。

でも、黒崎からすると、心とは裏腹に氷柱が否定し続けてくれていたほうがよかったのかもしれない。当然だが、弱味ができるとそこを突かれる可能性がある。

 次週は御木本と直接対決……? 第4話で早くも? 御木本が仕込んでいるという詐欺も気になる。


それにしても毎回、King&Princeが歌う主題歌『ツキヨミ』が流れるタイミングが絶妙だ。黒崎にググッと感情移入してしまう。

(文:ふくだりょうこ)

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