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2022年11月26日

「クロサギ」第6話:真の敵は宝条? 黒崎はどう動く?

「クロサギ」第6話:真の敵は宝条? 黒崎はどう動く?


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King &Princeの平野紫耀主演のドラマ「クロサギ」が2022年10月21日放送スタート。


人気マンガ「クロサギ」が2022年を舞台に、新たにドラマ化。平野が演じるのは詐欺によって家族を失った主人公・黒崎。詐欺師を騙す詐欺師「クロサギ」として暗躍、そして家族を奪った最大の宿敵に挑んでいく。

本記事では、第6話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。


「クロサギ」第6話レビュー

家族の仇であった御木本(坂東彌十郎)との対決を終えた黒崎(平野紫耀)。御木本が死ぬという結末を迎えたことで、黒崎はまたひとつ新たなものを背負ってしまったのかもしれない。黒崎の表情は冴えない。


そんな黒崎が今回、桂木(三浦友和)から買ったのはマンション投資詐欺を行うシロサギ。ターゲットたちはそれだけではなく、大学生を違法なバイトに誘って詐欺の片棒を担がせていた。

そして、氷柱(黒島結菜)の大学の同級生にもシロサギの被害者がいた。
正義感が強い氷柱。それだけではなく、少しでも黒崎を今抱えている苦しみから解放できないか、と考えている。警察や、自分が志している検察官が詐欺師たちを裁くことができれば、黒崎のような人たちを救えるのではないか。そのためにも、氷柱はひとりで奮闘する。

そんな中、氷柱は弁護士・熊谷(さとうほなみ)が立ち上げた「被害者の会」を知る。
「司法制度に失望してほしくない」と力強く訴える熊谷に氷柱は共感するが、実は熊谷も詐欺グループの仲間で……。
 

黒崎は、氷柱が自分の案件に関わっていることに気がつき、氷柱を巻き込み、シロサギを食らう。

シロサギを食らうためとも知らず、「食事にでも行かない?」と言われて少しばかりウキウキしている氷柱がかわいい。
だから、利用されていたと知ったときは怒りはするけれど、黒崎の行動を強く止めようとはしない。
やはり心のどこかで“クロサギ”を容認しているのだろう。

今回の黒崎は本来の自分に近い、ナチュラルに近い姿で相手を罠に嵌めていくが、その姿がなんともカッコイイ。御木本の件を経て、少しキャラクターに深みが増したような。

 
そう、上海でマフィアたちを相手に詐欺を展開していたというのに、今回は少し物足りない。
新たな始まりの序章にしか過ぎない。真の敵と相対するための、だ。

 
前回から登場したひまわり銀行の執行役員・宝条(佐々木蔵之介)。


黒崎はひょんなことから、ひまわり銀行の一部の社員が6年前に導入詐欺を仕掛けていたという情報を手に入れる。黒崎の父親もそのせいで破産に追い込まれていた。そして、父親がお金を借りた際の書類には、担当者として宝条の名前があった。

桂木とも関わりがある宝条。御木本が「お前の仇は俺で終わりじゃない」と言っていたが、やはり真の仇は宝条なのか。

 
黒崎の苦しみが募っていて、見ていて心が痛い。
時折見せる、悲し気な表情が黒崎の過去を強く思い出させる。と同時に平野紫耀のかっこよさも際立ち、観ている方としては感情をかき乱されてしまう。一体、どうやって感情を処理すればよいのか、悩ましい。

(文:ふくだりょうこ)

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