ドラマ好きライターが選ぶ、2023年冬ドラマ注目作8選


陰と陽の“ヒーロー”が現状に一石を投じる

◾︎妻夫木聡が生きる意味を問いただす「Get Ready!」

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2004年のドラマ「オレンジデイズ」が同じく聴者とろう者の恋愛を描いた「silent」の影響で再び注目を集める中、今期は同作を手がけた北川悦吏子が「夕暮れに、手をつなぐ」で19年ぶりに青春ラブストーリーを描き、主人公を演じた妻夫木聡の最新主演ドラマ「Get Ready!」も始まる。

本作は、多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームを描いた1話完結&完全オリジナルの医療ヒューマンエンターテインメント。闇医者チームのメンバーには、妻夫木演じる孤高の天才執刀医・波佐間永介(通称:エース)、藤原竜也演じる波佐間の相棒で交渉人の下山田譲(通称:ジョーカー)、松下奈緒演じる凄腕オペナース・依田沙姫(通称:クイーン)、日向亘演じる若き万能ハッカー・白瀬剛人(通称:スペード)に日向亘と、気になるキャラクターが並んでいる。

日曜劇場らしいサラリーマン受けしそうな骨太ドラマという第一印象を受けるが、妻夫木演じるエースが“生き延びる価値があるかどうか”の基準で患者を選ぶという設定が目に留まった。一歩間違えたら批判を浴びそうな、繊細な問題に踏み込んでいる点が新しい。

(2023年1月8日から毎週日曜よる9:00〜/TBS系)


◾︎北川景子が空回るヒロインに「女神の教室〜リーガル青春白書〜」

フジ月9「女神の教室」の舞台は法科大学院、通称“ロースクール”だ。主演の北川景子演じる裁判官の柊木雫が、実務家教員としてロースクールへ派遣されてくるところから物語は始まる。「人を知らなければいい法律家にはなれない」という強い信念を持つ雫は、司法試験合格という目先の目標ばかりにとらわれている生徒たちに愕然。法の教科書には載っていない、人を知るための授業を通して、ロースクール生と向き合い、そしてまた彼女自身も成長していく青春群像劇となっている。

脚本を担当するのは、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」や「ユニコーンに乗って」などで知られる大北はるか。彼女は知られざる世界を舞台にした青春群像劇が得意で、主人公が成長途中で未熟なところがありながらも、一生懸命なところに好感が持てる。今回の主人公・雫も公式の説明を見る限り、理想主義で空回りしがちなキャラになりそう。演じる北川のクールビューティーな印象とのギャップも楽しめるのではないだろうか。

(2023年1月9日から毎週月曜よる9:00〜/フジテレビ系)


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