インタビュー

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2023年01月10日

「何を言ってもいいわけじゃない」“サバサバ女”な丸山礼&トリンドル玲奈が人間関係で大切にしていること

「何を言ってもいいわけじゃない」“サバサバ女”な丸山礼&トリンドル玲奈が人間関係で大切にしていること


NHK夜ドラ「ワタシってサバサバしてるから」が、各話15分、全20話の構成で2023年1月9日(月)から放送中。

本作は、2020年に連載されるや否や、SNSや電子書店で話題を呼んだコメディ漫画が原作。出版社で働く“自称サバサバ女”の主人公・網浜奈美を丸山礼が、仕事も恋もスマートにこなす”本物のサバサバ女”本田麻衣をトリンドル玲奈が演じる。

私生活でもサバサバしていると自己評価する2人に、撮影現場でのエピソードや“サバサバ女”の人間関係について話を聞いた。

ドラマ初主演の丸山、セリフは“受験生スタイル”で覚えた


――丸山さんは今作がドラマ初主演とのことですが、オファーが来た時の気持ちを教えてください。


丸山礼(以下、丸山):めちゃくちゃプレッシャーを感じましたし、超緊張しました。ただ、現場に入って、この髪型にしたり、網浜さん風の釣り上がったアイラインを引いたり、ピチピチの服を着たりしていったら、ちょっとずつ網浜さんが自分の中に入ってきて、クランクインする時には、そこまで緊張していませんでした。スタッフさんや共演者のみなさんが、良い環境を作ってくださったおかげだなと思います。

――トリンドルさんから見て、クランクイン当初の丸山さんはどうでしたか?

トリンドル玲奈(以下、トリンドル):すごいことしてるな〜って思いました。網浜さんって、セリフ量がすごく多いんです。1シーン全部を1人でまわしているみたいなシーンがすごく多いのに、それを間違えることなくやっていて。
その上、監督がアドリブを好む方なので、なかなかカットがかからないんです。だから、セリフを言い終わっても、網浜さんが主導になってアドリブが続いていくことがよくあるんですが、それもしっかりと対応しているんですよね。


丸山:監督からは「​​台本はあるけど、言いやすいように言っていいよ」と事前に言ってもらっているので、自分の中に網浜さんを入れたあとで、自分から出てる言葉としてしゃべっているんですよね。

トリンドル:でも、台本も一生懸命覚えているよね。この間、控え室でセリフを紙に手書きでダーって書いていたんですよ。それをお菓子を食べながら「礼ちゃん、すごい努力をしてるんだな」って見ていました(笑)。

――手書きで暗記してらっしゃるんですか?

丸山:そうなんですよ。何かを覚える時は、受験生スタイルなんです。

トリンドル:書くのだけでも時間かかっただろうに、そこから覚えて、自分のものにしようとしているのが本当にすごいよ。

丸山&トリンドルが“サバサバ女”を演じる上で心がけたこと


――今回のドラマはコミックが原作です。マンガを読んでの感想を教えてください。


丸山:(網浜さんは)絶妙に顔がうるさいなーって思いました(笑)。ただ、読み進めていくうちに「あれ?もしかしたら不器用なだけかもしれない」って思っていくようになりましたね。

トリンドル:あーわかるかも。私も読み進めていくうちに好きになったもん。

丸山:すごく圧倒されてしまう面もあるけど、人に対して思いやりがあって、面倒見がいい一面もあるんです。普通の人なら逃げたくなるような場面であっても、網浜さんって行動的には逃げるけど、自分からは逃げないタイプ。知れば知るほど、おもしろい人だなと思いました。


――役作りをする上で、コミックスは参考にしたのでしょうか?

丸山:そうですね。特にビジュアルはかなり参考にしていて。網浜さんが変な顔をしているシーンは、「どう寄せようかな?」と考えながら、写真を撮って近づけるように練習しました。やっぱりモノマネをやっているので、何か寄せるものがあるというのはありがたかったですね。

トリンドル:わたしは、台本と並行しながらコミックスを読んだのですが、本田さんって「なかなかこれ言わないかも」みたいなことも言ったりするキャラクターなんですよね。だから、「この発言は、どういう気持ちで言ってるのかな」とか、嫌味なく言えるその人間性ってどこから来てるんだろうなとか、そういうことを考えながら読みました。

会う前から意識していた、お互いの第一印象は?


――お互いの第一印象を教えてください。


トリンドル:本当に最初の印象、お会いする前はおもしろくて、肌がプルプルなんだろうなって思っていました(笑)。

丸山:それは初めて聞きました(笑)。

トリンドル:初対面の時は、もう髪型が網浜さん仕様だったので「すごい似合ってる!」って思いました。

丸山:私は会う前から超憧れで、大好きでした。インスタも見ていたし、保存しまくってましたもん(笑)。いざ会ってみても、その印象は変わらなくて「この方みたいに、愛くるしくて誰からも愛される人になりたいわぁ」って思いました。


――お互いのかわいいなと思った印象やエピソードがあったら教えてください。

トリンドル:なんだろう。普段はすごくしっかりしてるんです。でも、たまに赤ちゃんみたいになるんですよ。飛び跳ねたり、かわいい動きをしてたり。そういうのを見て「ムニュムニュ〜」ってしたくなります。

丸山:玲奈さんは、お芝居の中で睨む顔をしてくるんですけど、その顔もかわいいんですよね。あと、変な声を出して遊んだりしてくれる。そういうところがずるいなって思います(笑)。

人間関係の鍵を握るのは距離感


――今回の作品には“サバサバ女”が登場しますが、おふたりはサバサバ度何%でしょう?


トリンドル:難しい〜!

丸山:でも、ふたりとも高いですよね。ネチネチしている部分がない。だから、10割かな?

トリンドル:十割蕎麦めっちゃ好き。

丸山:十割蕎麦はいいんですよ!(笑) 100%ってことです。だって、トリさんに対して「うわ、めんどくさ」って思ったことないもん。

トリンドル:それは、礼ちゃんに対してもそうかも! でも、礼ちゃんは真面目がゆえに、気にする部分もあるんだろうなって感じることはありますね。気にかけてくれる部分とか。でも、それはサバサバとは別かな? やっぱり100%で!

――ドラマでは、サバサバ女子に限らず人間関係についても考えさせられることが多い印象です。ふたりが人間関係を築く上で、大事にしていることがあれば教えてください。

トリンドル:距離感ですかね。例えば、母親とか妹とか、仲のいい友だちとかとのあいだに、ほどよい距離があると、すごく接しやすいなと思うんです。そこはけっこう大切にするようにしてます。ほんとに仲がいいからとか、家族だからって何を言ってもいいわけじゃない。大切だからこそ、相手の時間を尊重するという気遣いがあって、どんどん愛が深まっていくのかなって。

丸山:たしかに、そうですよね。尊敬の気持ちを持つのって大事かなって思います。あとは、なるべく、楽しい雰囲気でいるようにするとか。暗い空気って伝染しちゃうので、あまりお仕事の場には持ち込まないようにしていますね。

トリンドル:それはわかるかも! 私も普段から「これしたらおもしろいかな」みたいなことをひとりでいるときによく考えてて。現場では、それを発揮してる感じ(笑)。

丸山:えー、超素敵〜! たしかにトリさんが現場に入ると明るく感じるのは、そういうところかも知れませんね。

(撮影=渡会春加/取材・文=於ありさ)

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