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ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』公開決定!第49回「日本賞(NHK)」受賞作品
ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』公開決定!第49回「日本賞(NHK)」受賞作品
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第49回⽇本賞(NHK)の⼀般向け部⾨で「最優秀賞(東京都知事賞)」、第18回アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞で「最優秀⻑編ドキュメンタリー賞」などを受賞したアイルランド・イギリス・ベルギー・フランスの合作映画『Young Plato』が、『ぼくたちの哲学教室』の邦題で5⽉27⽇(⼟)より全国公開される。
本作は、北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男⼦⼩学校で⾏われている哲学の授業を2年間にわたり記録したドキュメンタリー映画。ケヴィン校⻑と⼦どもたちによる微笑ましくも厳粛な対話がニコラ・フィリベールの『ぼくの好きな先⽣』を彷彿とさせ、国内外の映画祭で多くの賞を受賞した。
監督を務めたのは、アイルランドで最も有名なドキュメンタリー作家の1⼈であるナーサ・ニ・キアナンと、映画の舞台となったベルファスト出⾝で⻑年にわたり映画編集者として活躍し、⽶雑誌「シネアスト」にも定期的に寄稿をしているデクラン・マッグラ。2人による共同監督作品となっており、日本公開に先駆けて両監督からコメントが到着した。
コメント
ナーサ・ニ・キアナン監督
⻄洋社会では、少年たちの無差別暴⼒が不穏に広がっています。異なる視点への共感を⽣み出すことで、コミュニティ間の偏りが減り、「他者」に対する寛容さが増すかもしれません。フェイクニュースの時代には、クリティカルシンキングの重要性が不可⽋になっています。私たちは、⼤勢の⼈々が⾃分たちの利益に反する⾏動を取るように簡単に操られること、間違った⼈々を権⼒の座に就かせるように説得されることを、⽬の当たりにしてきました。もし、幼い頃から哲学や批判的思考を教えることが例外ではなく、普通になれば、次の世代は⼈⽣をうまく切り抜け、より良い選択をすることができるようになるかもしれません。
今、⼈類が直⾯しているすべての課題、もし私たちが⽣き残る可能性があるならば、ケヴィンのマントラ「シンク、シンク、レスポンド!(考えて、考えて、答える!)」は、私にとってかなり良い最初のレッスンのように思えるのです。
デクラン・マッグラ監督
アードイン、そして北アイルランドでは、⾃殺率が異常に⾼い状態が続いていて、⼼理学者によるとこれはおそらく紛争を経験したことが原因だろう、と⾔われています。しかし、最も驚くべき事実は、北アイルランド紛争が正式に終結した 1998 年の停戦宣⾔以降に⽣まれた若者の⾃殺が特に多いということ。科学者たちは、紛争後のトラウマが社会に悪影響を及ぼすだけでなく、そのようなトラウマが世代を超えて受け継がれる可能性があると⾒ています。⽣まれる前に両親や祖⽗⺟によって⾏われていた紛争の影響によって、それを直接体験していない⼦どもたちが、残酷なまでに苦しめられているのです。それは、断ち切ることが困難な、ひどく不公平な苦しみの連鎖なのです。
出来上がった映画が教育の⼒を⽰し、そして紛争後の社会が過去の束縛から解放され、若い世代が古⼈の考えを⽤いて⾃分たちの未来を作ることができるという希望と、⼼温まる⾼揚感のあるものになればと願っています。
作品情報
監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男⼦⼩学校の⼦どもたち
⽇本語字幕:吉⽥ひなこ 字幕監修:⻄⼭渓
後援:駐⽇アイルランド⼤使館/ブリティッシュ・カウンシル
推薦:カトリック中央協議会広報
配給:doodler 配給宣伝協⼒:エスパース・サロウ 宣伝:リガード
2021/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/102分/カラー/16:9/5.1ch/ドキュメンタリー 原題:Young Plato
■公開情報
2023年5⽉27⽇(⼟)よりユーロスペースほか全国順次ロードショー
■公式サイト
youngplato.jp
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