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2023年04月24日

「どうする家康」第15話:義など綺麗事。ならなんのために戦うのか

「どうする家康」第15話:義など綺麗事。ならなんのために戦うのか

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2023年1月8日放送スタートしたNHK大河ドラマ「どうする家康」。

古沢良太が脚本を手がける本作は、弱小国の主として生まれた徳川家康が乱世を生きる姿を描いた波乱万丈エンターテイメント。大河ドラマ初主演となる松本潤が従来のイメージとは異なる「ナイーブで頼りないプリンス」の家康に扮する。

本記事では、第15話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「どうする家康」第15話レビュー

金ヶ崎の戦いを生き延びた家康(松本潤)と藤吉郎(ムロツヨシ)。
なんやかんやで終わらされてしまったが大変な戦であったはず。
ぐったりしている家康に対し、藤吉郎は何やらごそごそと自分の体を汚し始める。
そして、信長(岡田准一)が現れると自分がいかに大変な戦いを潜り抜けてきたかを、大げさに演じて見せる。
そんな藤吉郎の猿芝居を信長が見抜いていないはずがないが、蹴りを入れたのちに労いの言葉をかける。

しかし、浅井・朝倉討伐はまだ終わっていない。
浅井を討つため、信長は家康に引き続き戦に出るように言うが、家康としては自分の国が気になるところ。一度、国に帰りたいという家康に、信長はどうするかは自分で決めたらいいと言いつつ、家康の首根に手を置き、「乱世を終わらせるのは誰じゃ」と囁く。
内容が物騒すぎて、「信長にこんなふうにささやかれたい!」とはさすがにならない。
わざわざ囁かなくても良くないか、囁いたことによって恐怖が倍増、周りの人たちの家康に対する嫉妬も倍増してないか? 大丈夫?

そして、飴と鞭をしっかりと使い分ける男・信長は家康に金平糖を渡す。
いや、飴と鞭と言うより、シンプルに信長はやっぱり家康にいてほしいだけなのか……。

 
しばし、国で家族との時間を過ごしたのち、再び戦に身を投じることとなる家康。
信長からは浅井・朝倉討伐の先陣を命じられるが、不満タラタラな家康。
そこに浅井長政(大貫勇輔)から「ともに信長を討ち取ろう」と密書が届く。「信長に義はない」と。
本多忠勝(山田裕貴)らは「今なら信長を討てるかもしれない」と浅井につくことに賛成するが、酒井忠次(大森南朋)や石川数正(松重豊)らの表情は渋い。

「義とはなんなのか」「義なんてものはきれいごと。屁理屈にすぎませぬ」と忠次。

家康は実のところ、義がどうのこうのという話ではなかった。
「浅井長政が好きだからつきたい」ということなのだ。
花いちもんめでも、もう少し理由をひねってきそうなものであるが、こんな家康だから、家臣たちはついてくるのかもしれない。
しかし、今回は、忠次と数正が譲らない。
「信長を討ったあとのことは考えているのか」「桶狭間のあとのようなぐっちゃぐちゃがまたやってくるけどいいのか」などとイタイところを突いていく。
忠次たちは、家康が熟考して出した答えならついていく。しかし、感情が先走ったときには押さえる、という役どころなのかもしれない。

迫る朝倉勢、そして早くしろと言わんばかりに陣に鉄砲を打ち込んでくる信長。
家臣たちからも決断を迫られ、家康は肚をくくる。
敵は、浅井と朝倉。

 

浅井・朝倉勢は撃破したが、浅井長政は逃がしてしまった。
家康が動き出すのが遅かったのではないかと詰められるが、「十分にひきつけてから討って出た」とごまかす。しかし、まあ、信長は全てお見通しなのだろう。
「これからは判断を間違えるなよ、白兎」と囁き、耳をガブリ!(痛い痛い痛い!)

距離がやたら近いうえに噛んでくる信長。
そんな信長の家臣は明智光秀(酒向芳)や藤吉郎など、一癖もふた癖もある者ばかりでさすがに家康が不憫になってくる……と思っていたら、今度は遠江で踊り子に扮した少女に襲われる家康。
なんてこった! と思うが、この少女は井伊虎松(板垣季光人)が扮していたのである。
そう、まだ家康は仲間を見つける旅の真っ最中なのだ……。

(文:ふくだりょうこ)

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