「ムチャブリ!」第6話レビュー:仕事も恋も計画通りにはいかない!?揺れ動く雛子の心が着地するのは……(※ストーリーネタバレあり)
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高畑充希主演の水10ドラマ「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」が2022年1月12日より放送スタート。
ベンチャー企業「リレーション・ゲート」で社長・浅海(松田翔太)の秘書を務める雛子(高畑充希)。いきなり子会社の社長に指名されるという”ムチャブリ”に、彼女はどう対応していくのか? 生意気な部下・大牙(志尊淳)に軽んじられながらも、現実を受け入れていく様が描かれる。
本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ムチャブリ!」第6話レビュー
思いがけず浅海社長(松田翔太)にバックハグしてしまった雛子(高畑充希)。しかし「終電は大丈夫?遅いから気をつけて帰ってね」とそっけなくされてしまい、メンタルはダダ落ち。視聴者の立場からすると、恋に臆病になっている社長は、ただ雛子を傷つけたくないだけなんだよ……! と言いたくなってしまう。「なんであんなことしちゃったんだろう……」と後悔する彼女に、いますぐ伝えに行きたくてたまらない。
そんな矢先、恋の浮き沈みで一喜一憂してはいられない事態が、雛子を襲う。
一つ目は、プチ・ボナールのチェーン店を5店舗同時オープンするために、計画表に沿って着実に仕事を進めなければならなくなったこと(よくよく考えてみると当然のことで、これまで計画に沿ってなかったことが不思議)。
二つ目は、雛子の母(草刈民代)が突然、雛子の家に来襲したことである。
小さな頃から父親に似て、なんでも大雑把だったという雛子。部屋は散らかり放題で、自炊もまともにしていない。惨憺たる現状が母親にバレてしまった。おまけに、彼女は何日か雛子の家に泊まっていくつもりだという。
母が持参した「人生計画表」を、母娘そろって覗き込むシーンには、思わず笑ってしまった。
大学に入学する際、どうしても一人暮らしがしたかった雛子。母を納得させるため、この人生計画表まで準備して、なんとか一人暮らしの権利を勝ち取ったのだという。
その人生計画表には「30歳に結婚」と書かれていた。結婚どころか、相手もいない雛子。「計画的に、逆算して進めないからよ!」と母に叱られる彼女の様子を見て、どうしても他人事とは思えない筆者がいる。逆算……そうですよね……すみません……。
仕事も恋も計画性が大事。頭ではわかっているけれど、なかなか現実は上手く転がってくれないものだ。
なんとも耳が痛い回だな……と思いながら見ていると、またもや物語は急展開。友人の家に行った帰りに腰を痛めてしまった母、なんと通りすがった大牙(志尊淳)に助けてもらう。喫茶店で意気投合し「うちで夕飯でもどう?」と誘って、雛子宅へ連れてきてしまった。
ラブコメっぽい王道の展開! 生意気だけど恋のフラグが立っている年下部下が、自分の母親と仲良くなり、突然自宅にまで来てしまうって。
雛子としては、THE・休日モードの自分と、散らかった自宅を見られて気が気じゃないだろう。これまで散々、仕事において大牙の手を借りてきた雛子だが、とうとう社長としての面目を失いかけているのではないか。
しかし、当の大牙はどこふく風だ。「社長が段ボールだらけの家に住んでるなんて、会社では絶対に言いませんよ」なんて言いながら、どことなく嬉しそうである。
そう、我々はもう、気づいている。
大牙は、島本ワイナリーに一緒に行ったその日から、雛子の魅力に気づき始めている。なんなら、もうハッキリ好きになっているだろう。大牙は後輩の女の子に気持ちが向いていたはずだが、その彼女に「先輩は雛子さんのことが好きなんですね」と言われ、自分の気持ちを認識したに違いない。
おそらく、今後の大牙は止まらない。
雛子は雛子で、元恋人の桧山(優香)と抱き合う浅海社長の姿を目撃してしまい、心が揺れ動く。自分でもどうしていいかわからない気持ちを抱えながら、たまたま顔を合わせた大牙に「なんで泣いてるんですか」と抱き寄せられる胸キュン展開。
いったい次回からどうなってしまうのか。雛子は浅海社長と大牙、どっちと結ばれる? ことあるごとに妨害してくる野上フーズとは、どう立ち向かう?
回を追うごとに、視聴者の心まで揺れ動かしてくるドラマである。
(文:北村有)
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