「警部補ダイマジン」第6話:まだまだ出てくる……新たに登場する人物は台場たちの敵か否か
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生田斗真(主演)×三池崇史(監督)のタッグによる金曜ナイトドラマ「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)が2023年7月7日スタート。
リチャード・ウー(原作)&コウノコウジ(作画)の同名漫画を原作とする本作は、警視庁捜査一課のエース・台場陣(だいば・じん)が法で裁けない犯罪者を“悪をもって悪を制す”ピカレスクサスペンス。主演の生田をはじめ、向井理、土屋太鳳、小澤征悦、高橋克典他豪華キャストが集結した。
本記事では、第6話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「警部補ダイマジン」第6話レビュー
6話まで来たが、まだまだ新しいキャラクターが登場してくる。才門(向井理)は市川(矢柴俊博)に刺されて入院。
特命班は勝手に連続幼女誘拐事件の被害者宅を張り込み、さらに才門が刺されたことで捜査一課の監視下におかれることになる。
台場(生田斗真)は自分が動けない代わりに、七夕(土屋太鳳)に市川を探すように依頼。少しでも「44」につながるものを見つけようとするが、台場たちよりも「44」が一枚上手だ。
策がピタリとハマらず、結局は「44」の思い通り。
台場の中にフラストレーションが溜まっていっているのが感じられる。
何より、台場は自分が天羽(宅麻伸)を殺したことをきっかけに「44」の動きが活発化し、多くの人が亡くなっていることに責任を感じていた。台場は基本的に人間に優しい人なので……。
(それにしても、6話冒頭でずいぶんと丁寧に振り返りをやってくれていたので伏線があるのかと見入ってしまった)
そして調べていく中で、殺されたフリージャーナリスト・磯野(石井正則)が天羽のパソコンを持ち出したのではないか、ということがわかる。そのパソコンに入っていたのは「議定書」のデータ。しかし、
磯野を殺してもデータは見つからない。そこで「44」は台場が持ち去ったのではないかと考えているため、殺さずにいるのだ。
台場があの場でパソコンを持ち去ってもよかったわけだけれど、警察が押収したものとしてでないと、パソコンの中に入っている幼女連続誘拐事件の証拠とはならない。
警察として天羽を立件したいという思いがあったからなのだが、皮肉な話だ。
一方、市川は再び才門を狙う。たまたま居合わせた公安部の理事官・百鬼(高橋克典)が撃退。ことなきを得る。
情報交換もしているし、才門は百鬼を信頼しているふうにも見えるのだが、実のところはどうなんだろう。実は何か企んでいそうにしか見えないし、得することがないと見舞いにも来なさそうな。
怪しいと言えば、科捜研の警視・雲田(松平健)もだ。才門にはまだ知らせていない重要な情報を持っていたりするのでは? 父親のことを探らせないようにしたかったり?
さらに、桐山漣演じる元県警の管理官で現デジタル担当大臣・清家が登場。そこに「44」のトップ・占部(小澤征悦)が近づく。
次々と新たな人物が出てくる登場してくる中で、今回も退場する人物が。市川だ。
占部に「ご苦労だった」と言われた市川。用済み、ということなのだろうけれど、なんとも残酷。市川は最後に才門を殺すという役目を果たそうとしたが叶わず。焼身自殺をした。
回を追うごとに狂気じみていった市川だけれど、死ぬことをためらった姿に人間味を感じて切ない。
物語は「最終章」へ。「44」との決着が近いのか……。
ところで、エンディングの「オオカミと彗星」(関ジャニ∞)が最高だ。
イントロと共に画面に登場人物が映し出されると、はちゃめちゃにカッコイイ(今回は小澤征悦さん)。
曲の入りのアウトロっぽさが、物語の終わりを感じさせつつ、そこから曲が盛り上がっていくので次回への期待が高まるのがとてもイイ。
ラストは台場たちの未来が感じられるようなシーンに華を添えてくれるといいのだけれど……と願わずにはいられない。
(文:ふくだりょうこ)
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