「おむすび」風見先輩(松本怜生)に彼女がいて結、ショック【第20回】
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2024年9月30日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」。
平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく。」 はじめは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく。
ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。
今回は、第20回を紐解いていく。
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優勝は……
おじいちゃん(松平健)のマジックショーが前座のようになって、そのあといよいよ結(橋本環奈)たちのパラパラがはじまります。ステージに出てきたときは、ギャルたちにみんな引いているようで、踊りだすと帰ってしまう人もいました。
結は気もそぞろで、振りを間違えてしまったりして。
でも、ハギャレンのメンバーたちは優しいし、客席の冷えた空気にもめげません。笑顔、笑顔と前向きで。
結が振りを忘れないように、「右」「左」「あげて」などと稽古のときのように口に出して踊ります。そうすると、結もだんだん調子を取り戻して……。
声を出すって大事。
振りを言葉にしたら、客席の子どもたちも真似をはじめ、それが伝播して、みんな踊りだし、会場が熱気に包まれていきます。結もどんどん楽しくなって……。
結に何か足りないと思われていたもの、それは楽しむことだったのでしょう。
愛子(麻生久美子)は結の子どものときの笑顔を思い出します。お父さん(北村有起哉)は結だと気づいていませんし、ギャルが嫌いにもかかわらず、ちょっとだけノッていました。でもあんなに娘愛が強そうなのに、気付けないところが残念。
歩(仲里依紗)もこっそり見に来ました。結がギャル文字でメールを送っていたのです。ギャル文字でコミュニケーションをとっているところに、喧嘩しても、繋がっていることが伝わってきます。
盛り上がって終わって、大会の優勝発表。結果はーー。
歌うまキッズを演じた林田茶愛美さん、確かに歌がうまかった。いつの時代も神童的な歌のうまい子どもって現れますね。
結ががっかりしたのは優勝を逃したことよりも、風見先輩(松本怜生)に彼女がいたことが判明したことです。
フェスを一緒に見に来ていたのは、2年A組の神崎優里亜さん(栞那)。第20回で学校新聞に載っていた人物です。部長がいいなあと言ったらそうかなみたいな素っ気なさだったのに。つきあっている自信がそう言わせたのでしょうか。自分の好みは正反対の、小柄で元気な子といかにも結を気に入っているふうなことを言っていたのに……。まあこういう気持ちとうらはらなことを言ってごまかすことってあります。
せっかく先輩が意外にもパラパラを褒めてくれて、思ったほどギャルに抵抗なかったのがわかったのもつかのまでした。
せっかくパラパラが成功して楽しかったのに、先輩に彼女がいたことをオチにしてしまうのはちょっともったいなかったような気もしないではありませんし、四ツ木(佐野勇斗)とちょっといい感じなところも描かれて、ものすごーく大急ぎでいろいろなことを詰め込んでいる印象です。
(文:木俣冬)
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