続・朝ドライフ

SPECIAL

2024年11月01日

「おむすび」お父さん(北村有起哉)がうざい、うざいと大騒ぎしてうざい【第25回】

「おむすび」お父さん(北村有起哉)がうざい、うざいと大騒ぎしてうざい【第25回】


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2024年9月30日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」。

平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく。」 はじめは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。
今回は、第25回を紐解いていく。

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結がギャルやめる宣言

過干渉気味の聖人(北村有起哉)の本音が炸裂した回。

なぜ、こんなに「うざい」のか。

なぜ、ストーカーみたいに駅で待ち伏せてしまうのか……。

すべての言動の意味がわかりました。
もともと悪い人ではないのはわかっていましたが、真面目過ぎただけなのです。

阪神・淡路大震災で店も家も崩壊して、亡くなった人も身近にいて、という抱えきれない大変さを味わいながら、お世話になった神戸のために働くことを優先したため、娘たちにかまってあげられず、不良になってしまったと聖人は後悔して、むせび泣きます。

それは考えすぎ。なんでも自分中心に考えすぎてしまっているところがうざいと言われてしまう所以です。
聖人の残念なところは思い込みが激しいところです。もうちょっと娘たちの気持ちに寄り添ってあげてほしい。

歩が高校時代、傷害事件を起こしましたが、歩の言い分を聞かず、暴力をふるったのが悪いと怒るばかり。

歩はギャルファッションを楽しんでいるだけでなく、警察のお世話になってしまったので、不良化したと聖人がショックを受けても仕方ないとはいえるでしょう。

愛子(麻生久美子)は冷静に「不良とはいわない」と否定します。
不良とかグレてるとかではなく、ギャルなのです。その違いがわからない
部外者ならではの勘違いはよくあることです。
愛子は元スケバンなので詳しいのだと思います。

「うざくてもうざくてもお前が不良をやめるまでうざいからな!」と開き直る聖人。

朝ドラのお父さんはダメな人が多いのが、朝ドラあるある。なかには娘にきつく当たって娘を働かせてお金をとろうとしたりするようなこともあります。が、今回の聖人のダメさは、いい人すぎて、娘を困らせてしまうという、朝ドラには新しいタイプです。

お酒が入って、過去を回想しながら、「米田家の呪いのせい」と大荒れする聖人。米田家の呪いとは、自分をあとまわしして人の世話をしてしまうことです。
自虐していう(俺は)「はりがねの豚骨ラーメン」という表現がすごい。
こういうとき、おじいちゃん(松平健)は寝たふりして関与しないようにしています。おじいちゃんなりの対処なのでしょう。

ハギャレンたちはやや引き気味に「ムスビンパパ大丈夫?」と心配しながら帰っていきます。たぶん、引いているけれど、ハギャレンたちはどんなときでもいつもニコニコしていて、やさしいし、ホッとさせられます。

父の気持ちを知った結(橋本環奈)歩(仲里依紗)
結はお父さんの「大演説」を聞いていて、ギャルを辞めることを決意します。

これであっさりギャル篇終了しちゃうのでしょうか。

お父さん回で、結の出番が少ない回でしたが、四ツ木(佐野勇斗)陽太(菅生新樹)が結をはさんで対峙する場面がありました。三角関係的なハラハラ感です。こちらの展開も気になります。

(文:木俣冬)

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