ゴールデンウィークに観たい!心に残る“暇つぶし映画”4選

金曜映画ナビ

連休の合間や予定のない夜、ちょっとしたスキマ時間に「なにか映画でも観たいな」と思うこと、ありますよね。

そんな時におすすめしたいのが、“暇つぶし”のつもりが思いがけず心に残る映画たち。

今回は、ジャンルも雰囲気もバラバラだけれど、それぞれが印象的な余韻を残してくれる4本をセレクトしました。

どの作品も、気軽に観られて、観た後は少しだけ世界の見え方が変わる。

そんな“良質な暇つぶし”映画をご紹介します。


① スーパーマリオ 魔界帝国の女神(1993年)

(C)1993 Allied Filmmakers N.V. © 1993 Nintendo

世界的ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を実写化した伝説的なカルトムービー。

ハリウッドが当時としては破格の50億円を投じた本作は、原作ゲームとは異なる独特の世界観とデザインで公開当初こそ賛否両論ありましたが、いまでは“愛すべき珍作”として映画ファンの間で再評価されています。

(C)1993 Allied Filmmakers N.V. © 1993 Nintendo

物語は、配管工の兄弟マリオとルイージが、謎の地下世界「ダイノハッタン」へ迷い込み、さらわれた女性たちを救い、恐竜帝国の独裁者クッパと対決するというSFアドベンチャー。

原作とは異なるディストピア的世界観、恐竜人による陰謀、奇抜なビジュアル表現など、ツッコミどころ満載でありながら、制作陣の“本気”をひしひしと感じられる作品です。

2023年には待望の4Kレストア版も公開され、再評価が進行中。

90年代カルチャーを再体験できる一本として、ゴールデンウィークの夜にぴったりです。

(C)1993 Allied Filmmakers N.V. © 1993 Nintendo

『スーパーマリオ 魔界帝国の女神(1993年)』
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② 映画 忍たま乱太郎(1996年)

©1996・尼子騒兵衛・総合ビジョン ©映画「忍たま乱太郎」製作委員会

テレビアニメ「忍たま乱太郎」初の劇場版として公開された本作は、47分というコンパクトな上映時間の中に、笑い・友情・冒険がギュッと詰め込まれた痛快時代活劇。

テレビシリーズと同様に、乱太郎・きり丸・しんべヱの“三人組”が大活躍します。

物語は、忍術学園が夏休み中に預かった“軽身剤”の巻物が、ドクタケ忍者隊に奪われたところから始まります。

仲間の団蔵が巻物を取り戻すために出陣し、それを追って一年は組のメンバーも大冒険へ。

ギャグのテンポの良さはもちろん、友情や仲間との絆、コミカルながらも熱い展開に、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容です。

特に注目したいのは、個性豊かなキャラクターたちの活躍。

しんべヱのドジっぷり、きり丸の商魂たくましさ、そして乱太郎の真っ直ぐさがしっかり描かれており、短編ながら見応え抜群。

「懐かしアニメ」を久々に観たい方にもおすすめです。

©1996・尼子騒兵衛・総合ビジョン ©映画「忍たま乱太郎」製作委員会

『映画 忍たま乱太郎(1996年)』
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③ ザ・シークレットマン(2017年)

(C)2017 Felt Film Holdings, LLC

ウォーターゲート事件の“内部告発者”として知られる「ディープ・スロート」の正体だったFBI副長官マーク・フェルトに焦点を当てたポリティカル・サスペンス。

主演はリーアム・ニーソン。

緊張感に満ちた政治の裏側を描きつつ、正義と信念のぶつかり合いをリアルに描いています。

(C)2017 Felt Film Holdings, LLC

映画は、FBI長官フーヴァーの死後、新たな体制下で政治介入を受けるFBIと、捜査を貫こうとするフェルトの孤独な戦いを描きます。

ホワイトハウス、CIA、司法長官、すべての圧力に抗いながら、フェルトは報道機関への情報リークという“正義の選択”をすることになります。

リーアム・ニーソンが演じるフェルトの姿は、まさに現代にも通じる問い「正義とは何か」「組織と個人の関係とは」に迫ってきます。

ド派手なアクションではなく、言葉と沈黙の応酬でじわじわと緊張を高めていく構成も秀逸。

静かな映画が好きな方、政治や社会問題に関心のある方に強くおすすめしたい一本です。

(C)2017 Felt Film Holdings, LLC

『ザ・シークレットマン(2017年)』
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④ 海辺のエトランゼ(2020年)

(C)紀伊カンナ / 祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会

紀伊カンナ原作のBL漫画を、作者自身の監修とキャラクターデザインで劇場アニメ化した本作は、沖縄の離島を舞台にした、優しく静かな恋物語。

(C)紀伊カンナ / 祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会

小説家志望の青年橋本駿と、両親を亡くした少年、知花実央の“再会と恋”を、南の島の穏やかな時間とともに描き出します。

駿は、沖縄の離島にある民宿で暮らしている。

そんな彼が海辺で出会った実央との偶然の出会い、そして3年後の再会。

島の民宿でともに暮らしながら、互いの孤独やトラウマに触れあっていくふたりの関係は、とても繊細で、痛みも温もりも共にあるリアルなラブストーリーとして観る人の心を打ちます。

スタジオ雲雀による丁寧な映像美、窪田ミナの音楽、MONO NO AWAREによる主題歌――すべてが静かな感動を支える力になっています。

派手な展開や声高なメッセージはないけれど、日常にそっと寄り添ってくれるような1本。

疲れた心に優しく染みわたる、まさに“癒しの映画”です。

(C)紀伊カンナ / 祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会

『海辺のエトランゼ(2020年)』
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連休は、“ちょっといい暇つぶし”を

今回ご紹介した4作品は、決して大作とは限らないかもしれません。

けれど、それぞれが強烈な個性と余韻を持った作品です。

マリオのカルト冒険で童心に戻り、忍たまたちの団結に元気をもらい、国家と正義のはざまで揺れる男の姿に考えさせられ、南の島の静かな恋に癒される――そんな映画体験は、きっと連休の思い出をより豊かにしてくれるはず。

「今日は何観ようかな」と迷ったら、ぜひこの4本から“あなただけの暇つぶし”を選んでみてください。

次週の金曜映画ナビもお楽しみに!

※一部文章を訂正いたしました。

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