洋画

映画コラム

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が賛否両論である理由と、それでも観て欲しい理由をいま一度考える。

2000年に制作されたデンマーク映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を紹介・解説します。本作はカンヌ映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞しました。※追記:2021年12月10日〜4Kデジタルリマスター版の新宿ピカデリーでの上映を記念して、本...
映画コラム

『モンテッソーリ 子どもの家』レビュー:斬新な教育メソッドの本質を探るドキュメント

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORTイタリア出身のマリア・モンテッソーリが20世紀初頭に考案し、今では世界中に普及している《モンテッソーリ教育》。日本では棋士の藤井聡太王位も受けていたという、このメソッドの本質を探るべく...
デフォルト

『ベイビーティース』レビュー:難病少女と不良少年と少女の両親が織り成す愛の刺激的葛藤

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT難病を抱える16歳の少女ミラ(エリザ・スカントン)と、孤独な不良少年モーゼス(トビー・ウォレス)の恋。そしてふたりの交際に気が気ではないミラの母(エシー・デイヴィス)と父(ベン・メンデ...
デフォルト

『ある人質 生還までの398日』レビュー:ISに誘拐された若者の地獄と奇跡の救出劇

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT2013年にシリアの非戦闘地域に赴くも、現地の情勢が急変してIS(イスラム国)に誘拐され、398日間にわたって人質となったデンマークの若き写真家ダニエル・リュー(エスベン・スメド)。彼...
映画コラム

『RBG 最強の85才』のすすめ:内気で物静かな女性が「法律と人の心」を変えた

ルース・ベイダー・ギンズバーグ。略してRBG。彼女は女性や少数派の権利発展に一貫して寄与し続けたアメリカの女性です。ドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』では、彼女の人間としての姿に迫ります。ルース・ベイダー・ギンズバーグルース・ベイ...
映画コラム

『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』レビュー:稀代のサッカー選手の光と影の記録

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT20世紀後半より世界的な人気を誇ったアルゼンチン出身のサッカー選手で、昨年11月25日に亡くなったばかりのディエゴ・マラド-ナの栄枯盛衰を描いたドキュメンタリー映画。1960年にアルゼ...
デフォルト

映画『キャロル』のすすめ:私たちの人生には永遠の夜明けが待つ

私たちの人生には永遠の夜明けが待つ「私の天使、まるで天から落ちた人」『キャロル』の主演は2人の女性。離婚を考えるキャロルと、恋人に結婚を迫られるテレーズ。「写真家があなたの夢なの?」「わたしに、才能があるなら」写真家になる夢を抱いているテレ...
映画コラム

メキシコの女性画家・フリーダ・カーロ、彼女をめぐる2つの映画の見どころ

一度目にすると、釘付けになる。痛みを感じて目を逸らしたいのに、なぜか吸い寄せられるようにまた見てしまう。メキシコを代表する現代美術の女性画家・フリーダ・カーロの絵には、人の感情をえぐる何かが凝縮されている。芸術家を一人ずつピックアップし、作...
映画コラム

『天国にちがいない』レビュー:“現代のチャップリン”の旅から窺えるパレスチナと世界

増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」パレスチナ問題とは、実に複雑怪奇で、とても簡単に語ることなどできないものでもあります。しかし、そのパレスチナ問題を常にユニークな視点で描き上げ、“現代のチャップリン”と称される映画監督がいます。”...
映画コラム

『羊飼いと風船』レビュー:風船=コンドームが示唆するチベットの女たちの悲劇

増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」どこの国にも独自の文化と、世界中どこも変わることのない普遍的な営みがあります。そこに電気や車などの文明が入り込み、それぞれはせめぎあい、軋みあっていきます。チベット映画界の名匠ペマ・ツェテン監督の...