『フォードvsフェラーリ』のレビュー|2020年最初の1本にオススメ!

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2020年(令和2年)あけましておめでとうございます!

今年もシネマズPLUSをよろしくお願いいたします。

さて『アナと雪の女王2』をはじめ『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』『男はつらいよ お帰り寅さん』など2020年の正月映画第1弾、もうご覧になったでしょうか? 早く見ておかないと、次なる正月映画第2弾がすぐにやってきます。

実はこの第2弾、華やかさにおいては第1弾に一歩譲るところがあるものの、内容的には優れて面白いものが圧倒的に多いといった傾向があるのです。

その中で今回特に新年の景気づけにこの1本!

《キネマニア共和国~レインボー通りの映画街427》

1月10日公開のマット・デイモン、クリスチャン・ベイル主演の『フォードvsフェラーリ』、タイトルに偽りなく、フォード車とフェラーリ車がかつてサーキットで激しくも熱いデッドヒートを繰り広げた伝説的レースを描いた実話の映画化なのです!

1966年ル・マン耐久レースで
絶対王者に挑んだ男たち!

『フォードvsフェラーリ』のドラマは、1960年代半ばの自動車業界の確執から始まります。

かつて1959年のル・マン24時間耐久レースにアストン・マーティンを駆って出場し、見事に優勝した有能なアメリカ人レーサーだったものの、その後心臓の病でリタイヤを余儀なくされ、今は気鋭のカーデザイナーとして活躍中のキャロル・シェルビー(マット・デイモン)に、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社から依頼がありました。

それはル・マン24時間耐久レースでイタリアのフェラーリ社に勝てる車を作ってほしいというもの。

1960年から1965年までル・マン優勝を続けるフェラーリ社をフォード社は買収しようとしたものの、契約成立直前になってレース部門を手放したくないフェラーリ社社長エンツォ・フェラーリ(レモ・ジローネ)が態度を覆してご破算。憤ったフォード社社長のヘンリー・フォード2世(トレイシー・レッツ)は、打倒フェラーリを命じたのでした。

次のル・マンまで90日しか準備期間がない中で、シェルビーは凄腕のイギリス人ドライバーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に声をかけます。

自身が営む自動車修理工場を国税局に差し押さえられて困り果てていたマイルズは、愛する妻子に背中を押されたこともあって、無謀な挑戦と知りつつもシェルビーの誘いに応じることに。

しかし車に関して一切の妥協を許さないマイルズの岩窟な姿勢は、フォード社レーシング部門の責任者でもある副社長レオ・ビーブ(ジョシュ・ルーカス)の反感を買うことになり、マイルズを排除しようと動き出します。

ビーブの陰謀を察知しながらマイルズを庇い続けるシェルビーも、あまりにも融通の利かないマイルズに時に呆れ、時に衝突しながらもいつしか固い友情の絆で結ばれていきます。

やがて前哨戦で良好な結果を出したシェルビーとマイルズのチームは、いよいよ決戦の地ル・マンへ乗り込むのですが……。


    ライタープロフィール

    増當竜也

    増當竜也

    増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画レビュー・コーナー『戯画日誌』を連載中。近著に『映画よ憤怒の河を渉れ 映画監督佐藤純彌』(DU BOOKS刊)がある。

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