映画コラム

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2020年08月21日

『思い、思われ、ふり、ふられ』の魅力を徹底解説!

『思い、思われ、ふり、ふられ』の魅力を徹底解説!



 (C)2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 
(C)咲坂伊緒/集英社



2017年に公開されて興行収入35億円を超える大ヒットを記録し、社会現象にもなった『君の膵臓をたべたい』(通称“キミスイ”)。

本作で大ブレイクしたのが浜辺美波と北村匠海の二人です。小栗旬や北川景子とともに映画をひっぱり、この演技でそろって第41回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。

そんな二人が三年ぶりに共演した映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(=通称“ふりふら”)が現在公開中です。

“ふりふら”の見どころは




 (C)2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 
(C)咲坂伊緒/集英社



浜辺美波にとっては十代最後の映画となった“ふりふら”こと『思い、思われ、ふり、ふられ』。

本作での浜辺美波と北村匠海は複雑な関係と感情を持つ関係性を持つキャラクターで、初めてのキスシーンも披露しています。また“ふりふら”で浜辺美波とともにWヒロインを務めている福本莉子とは東宝シンデレラの先輩・後輩でもあります。

浜辺美波が第7回のニュージェネレーション賞受賞者で、同期には上白石萌音、萌歌姉妹がいます。そして、福本莉子は第8回のグランプリを受賞しています。

この二人は9月25日に公開される『映像研に手を出すな!』でも共演していすね。

また、『思い、思われ、ふり、ふられ』は『アオハライド』と『ストロボ・エッジ』とともに人気漫画家の咲坂伊緒の青春三部作としてファンから愛されています。

『アオハライド』は2014年に本田翼と東出昌大のW主演で、『ストロボ・エッジ』は2015年に有村架純と福士蒼汰のW主演でそれぞれ映画化されていて、今回の“ふりふら”の実写映画化で咲坂伊緒青春三部作は、すべて映画化されたことになります。

『アオハライド』は“ふりふら”と同じ三木孝浩監督作品ということもありますし、『ストロボ・エッジ』とともに、現在NetflixやAmazonプライムで見ることができます。

また、“ふりふら”は実写版の公開から約一ヶ月後の9月18日長編アニメーション版も公開されます。“キミスイ”や『アオハライド』もアニメ化されていますが、これだけ短いスパンで連続公開されるというのはかなり珍しい例なので、実写版“ふりふら”とアニメ版“ふりふら”との見比べも楽しいかもしれませんね。

“ふりふら”こと『思い、思われ、ふり、ふられ』のストーリーは?




 (C)2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 
(C)咲坂伊緒/集英社



明るく社交的な【朱里】(浜辺美波)、内向的でうつむきがちな【由奈】(福本莉子)、
クールな【理央】(北村匠海)、爽やかで天然な【和臣】(赤楚衛二)。
偶然出逢ったタイプの全く違う四人は、同じマンションに住み同じ学校に通う高校一年生。親同士の再婚で「家族」となったことで、朱里に言えない恋心を抱える理央。そんな理央に憧れるものの自分に自信が持てない由奈。和臣に惹かれていき、自分の感情に戸惑う朱里。ある秘密を目撃してしまい自分の気持ちにふたをしてしまう和臣。一人の告白をきっかけにそれぞれの“思い”が複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違っていきます。四人の切なすぎる《片思い》の行方は…。

“キミスイ”が先?か?“ふりふら”が先か?


ところで、『君の膵臓をたべたい』は現在Netflix、Amazonプライムなどで配信中ですが、来たる9月4日(金)の夜9時から金曜ロードショーで地上波放映もされます。

君の膵臓をたべたい メイン


(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社 



現在、公開中の“ふりふら”を劇場で見てから9月4日を迎えるか?先に配信で“キミスイ”を見て劇場に“ふりふら”を見に行くか?二人の年齢通りに作品を見るか?成長した姿を見てから原点に戻るか?なかなか悩ましいところですね。

ちなみに・・・、“キミスイ”と同じ住野よるの原作の『青くて痛くて脆い』が杉咲花と吉沢亮という次の朝ドラと次の大河の主役コンビのW主演で映画化されます。



©2020「青くて痛くて脆い」製作委員会 



こちらは8月24日に公開予定です。ただ、こちらは原作者の住野よる自身が「『膵臓』で感動してくれた全ての人たちの心を、この本で塗り替えたい」、「読者の心に傷跡をつけたい」と表現した通り、“キミスイ”とは全く違ったテイストの物語になっているので、ちょっとだけご注意ください。

“キミスイ”を見たら…。


“キミスイ”で大ブレイクした浜辺美波と北村匠海はその後も最前線で活躍しています。

浜辺美波はヒロインを務めた『センセイ君主』や映画・ドラマ双方で主演した『賭ケグルイ』などの話題の映画が続き、現在は復讐サスペンスとラブストーリーが複雑に絡み合ったドラマ『私たちはどうかしている』で横浜流星とW主演しています。

一方の北村匠海も『十二人の死にたい子どもたち』などヒット作・話題作が続いています。

また、声優としても二つ主演作品があります。“キミスイ”以降だけでも15本以上の映画に出演していて、今年・2020年だけでも“ふりふら”を含む5本の映画があります。

どこから手を付けていいのか迷うところですが、例えば、浜辺美波の『センセイ君主』は“キミスイ”の月川翔監督作品でもあるので、そういう目線からも見てみるのもいいのではないでしょうか。“キミスイ”に続いて北川景子が顔を出しているのもお得感もあります。



©2018 「センセイ君主」製作委員会 ©幸田もも子/集英社



“キミスイ”を見た後の一本としてはまずは、“ふりふら”ですが、その間の3年間の浜辺美波と北村匠海の作品は多くあり、NetflixやAmazonプライムで見られる作品もあるので、この機会にお試しになってはいかがでしょう?

(文:村松健太郎)

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