特攻服で全力疾走!そこで愛に目覚ちゃう映画『愛を語れば変態ですか』主演女優・黒川芽以さん独占インタビュー・後編

編集部公式ライターの大場ミミコです。
2015年11月28日より全国公開の映画『愛を語れば変態ですか』。このたびシネマズby松竹では、劇中でひたすら愛を振り撒き、愛を叫びながら突っ走る主人公・あさこを演じた黒川芽以さんに独占インタビューを敢行しました。前半の様子はコチラからどうそ。

●愛は地球を救う!次元シフトした映画『愛を語れば変態ですか』でバスと闘う女優・黒川芽以さん独占インタビュー・前編

前編では、主人公あさこのキャラクターや、撮影のエピソードなどを中心にお話を伺いましたが、後編ではさらに、他のキャストさんとの裏話などにも踏み込んでまいりました。

Wエンジンのチャンカワイ(川合正悟)さん、キングオブコメディの今野浩喜さんなど、脇を固めるお笑い芸人の方々とは、撮影中にどんな話をしていたのでしょうか?
また、黒川さんの『愛の定義』にも触れておりますので、前編に引き続きたっぷりとお楽しみ下さいね!

愛を語れば変態ですか

族と白シャツとバイク…そこから想像するもの

黒川さん「普通に生活してたら、バスと戦うとか、河川敷で壊れたバイクの先っぽを持って振り回すとか、絶対ないじゃないですか。そういうのが凄く面白いんですよね。」

―― 壊れたバイクと言えば、やっぱりレディースを意識されましたか?白くて長いシャツを風になびかせ、廃バイクのハンドル持ったあさこは、族の総長といった感じでした。

黒川さん「やっぱり特攻服に見えますかね〜。河川敷で風になびいてほしいという福原監督の意向で、衣装さんがシャツワンピを用意したんです。しかもよく見ると、鳥カゴやお花が描かれてて、結構可愛らしい柄だったりするんですよ。」

―― 本当ですね。人間の脳って、記憶とイメージを勝手に結びつけちゃうから、バイクのハンドル振り回してる白い服の女性を見ると、特攻服だと思っちゃうんでしょうね。

黒川さん「そう言えば、このバイクの先端部分って結構重いんですよ。もちろん、アクションで立ち回るシーンでは軽い偽物を使いましたけど。でも、散々暴れて疲れ果てたあさこが、バイクの先端をズルズル引きずって歩くシーンがありまして。その場面では、バイク(の先端)の重さが役立ちました。」

―― ヨロヨロ感や、燃え尽き感が上手く出てました。本当にこの人は、世界を救おうと力を出し切ったんだというのが伝わりました。

黒川さん「あさこは一生懸命なだけなんですよね。それがちょっと人より考えがデカすぎるっていうか、やり過ぎちゃってるっていうか(笑)。」

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チャンカワイさんとのガールズトーク、そして女優魂

―― 他に、撮影中の面白いエピソードなどがあったら教えて下さい。

黒川さん「面白いと言えば、共演者の方はみんな面白かったです。特にチャンカワイさんとは、ずっとガールズトークしてました。」

―― わ〜!ガールズトークするチャンさん、めっちゃ想像つきます!

黒川さん「女子と普通〜に話せる方なんですよ、チャンさんって。チャンさんと言えば、実はチャンさんとしか実際絡んでないんですよ。5人の男全員と関係があるという設定なんですけど、それはセリフの中の世界で、劇中ではチャンさんだけなんです。」

―― 本当だ…。信じられないですけど、振り返るとチャンさんだけですね。

黒川さん「しかも屋根の上で、滑り落ちそうになりながらです(笑)。屋根でキスするわ、バスと戦うわ、全力で走るわ…この作品では、体力も相当求められましたね。」

―― スクリーン越しにもそれが伝わりました。黒川さんの女優魂に感服です!

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「走りだしたら止まらない」あさことの意外な共通点

―― この映画で好きなシーンやセリフはいくつもあるんですが、そのうちの1つが「もう一回童貞捨ててぇな」ってみんなで盛り上がるところで。

黒川さん「はいはい。男たちがカレー食べながらね。」

―― あさこを巡って大ケンカする5人が、空腹をきっかけに同じ釜のカレーを食べて、心を開いた時に出たセリフなんですけど、タイミング的に面白くて。黒川さんはキャストの中で唯一の女性でしたが、自分の為に争う男達をどのような気持ちで見てましたか?

黒川さん「何か全員、少年の心を持った役だなって思いました。そういうのがたまらない女子もきっとたくさんいるんでしょうね。」

―― その、少年の心を持った5人すべてを虜にしてしまう、素晴らしい女性・あさこと黒川さんの共通点ってありますか?

黒川さん「『世界に愛をばらまいて、世界を平和にする』というのは、あさこのそれとは比較になりませんが、共通してる気持ちですね。『あなた達の愛はそんなちっぽけなもんなの?』という辺りも、格好良くて共感します。もっと愛はでっかいものだって思います。」

―― 本当ですよね。世界中の全員が常々、好きな人とキスした時の気持ちでいたら、争いとか、貧困とか、そういった問題は起きないと思います。他にあさことの共通点はありますか?

黒川さん「突っ走ったら止まらないところですかね。」

―― そうなんですか?!

黒川さん「ええ、割と突っ走るタイプなんですよ。そういうところは似てるなって思いました。」

―― 黒川さんの意外な一面を発見できて良かったです(笑)。

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溢れる愛を世界中にばらまこう!

―― それでは最後の質問です。この映画は『愛』が大きなテーマとなっていましたが、黒川さんにとって『愛』とはどんなものでしょうか?

黒川さん「“真実でしか語れないもの”かな。もちろん与えるものだと思っていますが、愛の前では嘘が入り込めない感じがします。」

―― ああ〜。すごく解ります。

黒川さん「最近すごく思うのは、親の愛情を十分に持てないまま育っちゃう子供のことです。親子で愛を正しく与え、受け取れたかで、そこに真実が出てきてしまうという…結果としてね。だからこそ愛は、真実でしか語れない普遍的なものかなって思うんです。」

―― 普遍…つまりこの宇宙のすべてという意味ですから、本当は無尽蔵に溢れているはずなんですよね。与えても与えても尽きることがないので、どうせならあさこみたいに、ケチケチせず与えまくる人になりたいですよね。

黒川さん「ですね。私もあさこと同じく、中途半端ではなく『とことん愛す』みたいなのが好きなので。好きとか嫌いとか、プラスとかマイナスとか、男とか女とかに限らず、全てを好きになれることが『愛』だと思います。」

―― 黒川さんのとっての『愛』、すごく伝わりました。お忙しい中、お話を聞かせていただき本当にありがとうございました。

黒川さん「ありがとうございました。」

(インタビュー終了)

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良いところだけでなく、悪いところも全て愛す…ともすると真面目になりがちな世界観を、ユーモアと笑顔たっぷりにお話して下さった黒川芽以さん。その根底には、次元を超えたギャグセンスで『愛』という壮大なテーマを描いた本作と通じるスピリットを感じました。

そんな黒川さんが体当たりで挑み、新境地を開拓した映画『愛を語れば変態ですか』は、2015年11月28日より新宿ピカデリーほか全国の劇場にて上映となります。

こじんまりとしたキッチンに立ち、満面の笑みと優しい言葉で男達を癒やすエプロン姿のあさこ。そして、バスと闘い、バイクのハンドルを振り回しながら『愛』を叫んで爆走するあさこ。その両極を演じだ黒川芽以さんの演技力を、ぜひ劇場でお楽しみ下さい。

(取材・文:大場ミミコ)

『愛を語れば変態ですか』予告篇

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    ライタープロフィール

    大場ミミコ

    大場ミミコ

    小学生の息子を持つ主婦ライター。美大卒業後、ストーリー漫画家を目指してシナリオ学校の門を叩く。その後10年ほど、映画・ドラマ・コミック原作などのプロットやコンペ原稿などの下積みを経験し、出産を機に引退。現役中は、お金を浮かせるために飯田橋ギンレイ、早稲田松竹などの名画座に通う傍ら、フリーペーパーなどのシネマコラムも執筆する。好きな映画は「真夜中のカーボーイ」「アメリカン・ビューティ」「チョコレート・ドーナツ」など、切ない&救いのない系の作品。一方、「ウェインズワールド」「プロデューサーズ」などのおバカコメディも大好物♡好きな俳優は佐藤健、好きな監督は中島哲也、内田けんじ。

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