特撮向上委員会
『仮面ライダーセイバー』の世界観を創造する技術とは?創意工夫で進化する特撮を語る
『仮面ライダーセイバー』の世界観を創造する技術とは?創意工夫で進化する特撮を語る
(C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
どうも。
普通のホモサピエンスのオジンオズボーン篠宮です。
普通のホモサピエンスのみなさん、いかがお過ごしでしょうか。
『仮面ライダーセイバー』が先週から始まりました。
“ホモサピエンス”のようなキラーフレーズ、パワーワードが入ってくると、一気に心が躍っちゃいますよね。
『仮面ライダーゼロワン』の1話で、腹筋崩壊太郎がバズったあの日も昨日のことのように覚えています。
その「ゼロワン」の一話では新しい技術が用いられ、今まで見たことがないアクションを見て度肝を抜かれましたが今回もすごかった。
ワンダーワールドの世界観や色味が本当に綺麗で、さらにそこで躍動するセイバーも、今までとは一味違う迫力がありました。
特撮というよりかはまるでゲームのような映像。
TTFCの「ウラ仮面ライダー」でこの辺りのことも柴﨑貴行監督に聞いてるので、ぜひそちらも見ていただきたいんですが、今回はこの世界を作り出すにあたって「Unreal engine(アンリアルエンジン)」というソフトを使っているとのこと。
こうして毎年毎年、決してふんぞり返ることなく新しい技術を取り込んでいく挑戦には心底敬服します。
一般的に見たら「仮面ライダーは毎年作品は変わるけど、結局はどれも一緒でしょ?」なんて思われてる方もひょっとしたらいるかもしれませんが、この細かなシフトチェンジの積み重ねが、王道をさらに確固たる王道とし、東映特撮という強力なブランドを作り上げているといっても過言ではありません。
コロナ禍の影響で撮影が止まり、本編もしばらく総集編が続いた「ゼロワン」。
これを踏まえて、もう同じようなことが起こったとしても撮影が止まらないようにと、ロケ部分を少なくしても作品が成立するようにと考え出されたのがUnreal engineを用いたワンダーワールドというわけです。
結果として、「セイバー」独自の世界を作り上げることに第1章から早々に成功しております。
「ゼロワン」のハードSFの世界から一気にファンタジー色の強い世界に舵を切った「セイバー」。
この振り幅が、未来につながる遺産になっていくんです。
「セイバー」の初回放送の1時間前には、「ゼロワン」から「セイバー」へのバトンタッチ対談が配信されました。
例年は劇場でバトンタッチ回が行われていましたが、今年はそれができない状況ということで対談形式に。
あれ?意外とこの構図見たことないぞ。
あれ?めっちゃいいねんけど。
1年間やってきた先輩が、これからやってく後輩に作品との向き合い方をアドバイスするってめっちゃエモない?
これ、今回だけじゃなくて毎年見たいです。
実はこのバトンタッチ対談を収録する前に、今日から配信される「ウラ仮面ライダー」の「ゼロワン」最終話スペシャルを収録してたんです。
その時に高橋文哉さんが「このあと対談で僕がMCをしなきゃいけないんですけど、どうしたらいいですか?」と僕に聞いてきたので、「相手を立てて話を聞くことが一番大事だと思います!」などと偉そうに答えてしまったんですが、配信見る限りでは全然問題ないやん!
ていうか、僕なんかより遥かに上手やん!
こんなにできるんやったらアドバイスなんて求めんといてよ!
偉そうに「相手を立てて話を聞くことが一番大事だと思います」とか言っちゃって恥ずかしいやん!
高橋文哉さん、さすがでした。
1年間主役を務められたからか、王者の風格のようなものも出てました。
ものすごい自然体。
そこも高橋さんの魅力。
ということで、『仮面ライダーセイバー』、1年間応援させていただきます。
飛羽真役の内藤秀一郎さんが来年、どんな感じで後輩を迎えるのかも楽しみにしつつ。
(文:篠宮暁)
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