グリス役の武田航平に惚れた!素晴らしいラストを迎えた『仮面ライダービルド』を振り返る

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■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

ついに『仮面ライダービルド』が終わってしまいました。

思い返せば一年前、「ビルド」の制作発表に行かせていただいた際に、出演者の中に自分も混じって集合写真を撮らせてもらったんですが、今それを見返すと、とんでもないメンバーの中に混ぜてもらってたんだなと恐縮するばかりです。


■『仮面ライダービルド』が9月3日から、いよいよ放送! 制作発表レポ&赤楚衛二インタビュー
会見直後に、万丈龍我<ばんじょう・りゅうが>役の赤楚衛二さんへインタビューを実施! 今作への意気込みや『仮面ライダーアマゾンズ』にまつわるお話も伺いました。

赤楚さんとのインタビューの時もまだ、クローズのクの字も知らない時だったので、あの時の自分に「お前今軽々しく赤楚さんとしゃべってるけど、このあと何回も泣かされるぞ」と教えてやりたいです。

他にも「ROGUE」のイベントのMCをやらせていただいたり、クライマックスファイターズが発売する時に犬飼貴丈さんとプレイさせていただいたり、バンダイのビルドドライバー制作チーム上堀内監督や大森プロデューサーにインタビューさせていただいたり、と忘れられない作品となりました。

前作の『仮面ライダーエグゼイド』は平成ライダー1期を彷彿とさせ、古くからの平成ライダーファンを唸らせつつも新規のライダーファンをも熱狂させた傑作でした。

その次作ということで期待はありながら、裏切られることも覚悟していたんですが、蓋を開けてみれば『仮面ライダービルド』も見事な傑作で、毎週毎週楽しませていただきました。

週を追うごとに右肩あがりに面白さを増していき、貴利矢が死んだ12話あたりから未知の領域の面白さを感じた「エグゼイド」に対し、「ビルド」は悲哀のストーリーで一話目から脳を鷲掴みにされたような面白さがあり、一度も緩まることなくトップスピードで一年間を駆け抜けていきました。

そして迎えた最終回。

完璧な最終回でした。

スカイウォールで国が分断されているという最初からスケール感の大きい作品でしたが、そのスケール感は火星の王妃ベルナージュが現れたり、エボルトが宇宙を滅ぼしながら渡り歩いてきた異星人だったりとどんどん大きくなり、最後にはパラレルワールドとひとつになるという到達点を示しました。

その過程で、ひょっとするとスケール感に作品が潰され、チープな映像になってしまうんではないかという恐れが、僕には少しあったのですが、そこは武藤将吾さんの丁寧に紡いだ脚本の妙、そして監督陣の個性を出しつつも統一した超絶映像のおかげで思いっきり作品に没入させられ、ビッグスケールを見事にビルドが飲み込み、チープさなど微塵もない、後世に確実に残る特撮ならびに良質なSF作品として、世界に誇れる作品なのではないかなと僕は思いました。

安易なハッピーエンドではないところも唸らせられました。

新世界になって世界を救ったのにも関わらず、そのことを誰も知らない、そもそもなかったことになった世界で、葛城巧でも佐藤太郎でもなく桐生戦兎として存在できるようになった「ビルド」の主人公。

救われたのに救いのない展開にハラハラしたところに現れた、万丈龍我。

エボルトに乗っ取られたり、戦意を喪失しかけたりしながら、お互い築きあげた太い絆で結ばれた2人だけが新世界に放り込まれるも、悲壮感を払拭し希望を見せてくれた演出は涙無しでは見れませんでした。

エボルトを倒す時もドラゴンのフルボトルが現れ、ここで劇場版で見せたクローズビルドフォームになるのかと期待しつつ、そんな展開にはなって欲しくない自分も同時にいて、複雑な心境の中で見た、あの光り輝くラビットドラゴンに「こう来たか!」と見事に裏を突かれて、気づけば拍手してる自分がいました。

また毎週楽しみにしてた人も多いオープニングのナレーションを、最後にあんな斬新な演出で見せつけられ、思わずニンマリした人も多かったんではないでしょうか。

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桐生戦兎を主人公に置きながらも、恋人をスマッシュに変えられ失ったり、エボルトの遺伝子が実は混ざってたりと主役さながらのバックボーンで万丈が活躍したりと、一筋縄ではいかないキャラクターの展開の仕方が秀逸でしたが、僕はやはり猿渡一海に心奪われてしまいました。

10年前、『仮面ライダーキバ』で紅音也として、男をも惚れさせる熱演を見せた武田航平さんが今回も惚れさす惚れさす。

北都三羽ガラスとの関係を丁寧に演じ、カシラとしての立ち位置を短期間で確立。

武田航平さんの類い稀なる演技力があったからこそ、三羽ガラスが死ぬ時に視聴者は涙し、作品に更に深みを出せたのではないでしょうか。

クライマックスにいくにつれ戦兎と万丈の活躍が目立つ中、息を潜めたように脇に徹していたのは最期への布石。

グリスブリザードという新フォームを後半も後半に見せ、「アーユーレディ?」のベルト音声の後の「できてるよ」を聞いたとき、全身に鳥肌が立ってしまったほど惚れてしまい、そしてその時が僕の中で音也を超えた瞬間でもありました。

「ビルド」が終わってビルドロスに入ってしまった人もいるかもしれませんが、『仮面ライダージオウ』への伏線もしっかり見られたビルド最終回。

果たして「ジオウ」でのビルドはどんな活躍を見せてくれるのか。

もう少し「ビルド」を楽しめる「ジオウ」に感謝して、じっくり拝見したいと思います。

そして来年早々に上映されるVシネクスト『仮面ライダークローズ』を首長くして待ちたいと思います。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第68回:仮面ライダー夏映画はチャレンジの連続!その歴史を振り返る
第67回:史上最高のスーパー戦隊映画だった「ルパパト」とハードルを悠々と超えた劇場版「ビルド」を語る
第66回:『仮面ライダージオウ』制作発表会をオジンオズボーン・篠宮暁が特撮ファン目線でレポート!

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【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】も公開中!

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