2016年「泣けた映画」5選

16年もいよいよあと僅か。今年度もいろいろな作品がありました。その中で泣ける映画も結構ありましたね。今回は自分が泣いた映画をご紹介いたします。

ヒロインに共感して涙
『リリーのすべて』


リリーのすべて


(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.



風景画家が、同じく画家妻から女性モデルの代理でモデルをやるよう頼まれる。その際に自分の内面にある女性に気がつき、それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していく……。


世界で最初に性別適合手術を行った人の話、実話が元となっています。

主人公の葛藤もとても辛いものがありますが、見ていて感情移入をしてしまうのはむしろ献身的に主人公を支える妻。彼女の誠実さ、相手のために自分を殺して尽くす所に共感して泣いてしまいます。妻の気持ちを表すような、最後に映る景色も印象的で感動的なラストでした。

家族愛とは何か
『湯を沸かすほどの熱い愛』


湯を沸かすほどの熱い愛 yu-sub1s


(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会



末期ガンを宣告された主人公が、気丈にも残された時間を家族のために使い、生きているうちにできることを着実にやりとげようと、まずは消えた夫の捜索から始めることに……。


“闘病もの”であるのに、暗くはなく、とにかく主人公(そして宮沢りえの演技)がすごいと思えた映画です。家族の前ではほとんど涙を見せず、落ち込んだ顔も見せない。主人公の頑張りにすごく感動します。

そんな彼女の強さに家族全員が徐々に感化されていき、1つになっていくところが特に感動的。さらにそれは家族だけでなく、親しい人たちにも伝播していきます。これは文句なしで、“泣ける映画”でした。

30日間の切ない恋
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』


ぼくは明日、昨日のきみとデートする


(C)2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会



通学中の電車で見かけた女性に一目惚れした主人公。思い切って声をかけ、会う約束を取り付けようとするが、するが彼女は泣き出すものの、意気投合し、付き合うことになるが……。


この映画はネタバレ厳禁という展開が用意されているのですが、中盤で小松菜奈演じる愛美からある事実が明かされてから、葛藤する福士蒼汰演じる高寿。その葛藤から愛美への思いがとてもグッときます。その辺りから物語もどんどん切なくなっていき、クライマックスを超えたあとも、静かな涙が。

見終わったあとで、2回目を見ると最初のヒロインの涙の理由がよく分かり、最初から泣けてくる展開になります。というのも、最初は物語を追うため主人公の目線で映画を見てしまい、2回目以降は全て分かっているためヒロインの目線でも物語を理解できるからです。

インド映画も泣ける!
『PK』


PK


(C)RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED



黄色いヘルメットをかぶり、大きなラジオを持ち、様々な宗教の飾りをつけ神を探す地球外生命体の主人公。留学先の恋に破れ、インドに戻ってテレビ局で働くヒロインは主人公と出会い、彼に興味を持ち取材を始める……。


主人公が宇宙人のため、地球のことをまったく分かっていません。分かってないからこそ質問もとてもシンプル。「神様はなんでも叶えてくれる」と言われると、神様にお願いを始める。しかし願いはなかなか叶わない。そこで宗教家たちに「神はいるのか」と問い始めます。

序盤と終盤のつなげ方がとても上手く、宗教と恋愛をうまくミックスしつつ、同じ目標点に進むところが素晴らしかったです。ラストの大円団はとても感動的で、ほっこりしつつもしっかり泣ける映画でした。

誰もが通る道
『私の少女時代-OUR TIMES-』


私の少女時代 Our Times sub1


(C)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd、Spring Thunder Entertainment、Huace Pictures, Co., Ltd.、Focus Film Limited



仕事も恋愛もうまくいかず落ち込む主人公。そんなときラジオから大好きなアンディ・ラウの歌が流れてくる。その曲を聴きながら、彼女の高校時代に思いをはせる……。


誰もが一度は経験したことがある初恋。同作は内気な女の子が人気男子に思いを寄せていた時、そして働いている今、この2つのパートで構成されています。

初恋パートがかなり“ムズキュン”します。しかし高校の頃の恋愛ってこんなものだったなと思えます。初恋の切なさを甘酸っぱさが見事に描かれていて、自分も経験したようなところがグサグサと刺さり、ときに苦笑いし、ときに涙してしまいました。

まとめ


他にも泣ける映画はたくさんありますが、この辺りは大抵の人のツボにハマる映画だと思います。たまには映画館で思いっきり泣いてみるのもすっきりして気持ちいいものです。来年はどんな泣ける映画がでてくるか楽しみにしましょう。

(文:波江智)

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