1985年に公開された『V.マドンナ大戦争』。
そのタイトルを聞くだけで、80年代のエネルギーが詰まったアクションの嵐が蘇る。
これは単なる学園ドラマではない。
これは、少女たちが己の信念と誇りをかけて戦う、熱く、泥臭く、そして痛快な戦いの物語だ。
本作のキャッチフレーズは「男たちよ、宣戦布告!」──まさに、この一言がすべてを物語っている。『七人の侍』を彷彿とさせる展開と、10代の青春映画としては異例のスケールで描かれるアクション。
観る者の血がたぎること必至の一本だ。
伝説の幕開け──七人の戦乙女たちが集結!
希望ケ丘高校。
そこには、半年に一度、300万円もの生徒会運営費を奪い去る最凶の敵・柳生高校番長連合(通称:柳生軍団)が存在した。
頼りない生徒会長・広岡英(中村繁之)は、何度も屈辱を味わいながらも、ついに決意する。
「このままでは終われない。用心棒を雇おう!」
ここから物語は一気に加速する。
彼が妹の里未(斉藤こず恵)に相談し、導かれるように出会ったのが、阿川冴香(宇沙美ゆかり)。
彼女は モトクロス・ライダーであり、リーダーとしての資質を持つ女戦士 だった。
さらに、彼女のもとに集まる6人の“戦乙女”たち──それぞれが異なる武器と能力を持つ、強烈なキャラクターたちだ。
- スタントのジャック(村上里佳子):スタントウーマンの技術を活かし、俊敏なアクションを見せる。
- レスラーのカクダン(ソフィー):圧倒的なパワーで敵をねじ伏せる女子プロレスラー。
- 爆破のゴゼン(黒羽まゆみ):火薬のスペシャリスト。爆破トラップの使い手。
- カミソリのマキ(速川麻樹):ナイフを華麗に操るスケバン。
- スパイのコマチ(渡辺祐子):情報戦を制するスパイ役。
- パソコンの里未(斉藤こず恵):監視システムを構築し、戦略を担う。
彼女たちは、己の能力を最大限に活かしながら、学園の平和を取り戻すために立ち上がるのだ!

(C)1985松竹富士株式会社
バイク100台、爆破、乱闘──かつてない学園アクションの頂点!
本作の最大の見どころは 圧倒的なアクションシーンの数々 だ。
バイク50台が校庭に突入する瞬間、まるで戦争映画を観ているかのようなスケール感がある。
さらに、ゴゼンの仕掛けたセメント爆弾が爆発し、柳生軍団を一網打尽にするシーンは 80年代邦画のアクションシーンの中でも屈指の名場面 だ。

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しかし、これで終わりではない。
柳生軍団はただでは引き下がらない。
彼らの逆襲が始まり、形勢は逆転。
次第に追い詰められる七人のマドンナ軍団。
勝利の喜びに浸る間もなく、さらなる地獄が待っていた。
「敵の中に“豹”がいる」
そう、冴香が気づいたのは、柳生軍団の中に 残虐・非道の権化・豹(蜷川有紀)がいる ということだった。
この豹が登場してから、戦いは単なる学園抗争ではなく、真の“生存競争”へと変わっていくのだ。

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なぜ、今『V.マドンナ大戦争』を観るべきなのか?
時代は令和。
しかし、1985年に生まれたこの作品は、いまなお観る者を熱くさせる魅力を放っている。
- 女性アクション映画の先駆け的存在
『キル・ビル』や『チャーリーズ・エンジェル』のような 女性が主役のアクション映画 が世界的に受け入れられる前から、本作は 女子高生たちが戦う痛快バトルアクション を描いていた。 - 80年代の熱さを体感できる
CGに頼らず、すべて リアルなスタントと実写アクション で描かれている。生身のアクションには、今の映画にはない 本物の緊張感と迫力 がある。 - 強く美しい女性たちの物語
彼女たちはただの用心棒ではない。自らの誇りと信念のために戦う。彼女たちが背負うものは“お金”だけではなく、“希望”なのだ。
観る者の魂を揺さぶる!『V.マドンナ大戦争』
『V.マドンナ大戦争』は、単なる学園バトル映画ではない。
そこには、青春の輝き、友情の力、そして正義を貫く勇気が詰まっている。
80年代の邦画が持っていた 「とにかく熱い!」「ストレートにカッコいい!」 という魂を詰め込んだ本作。
今だからこそ、その熱量を再び感じてほしい。
さあ、この伝説の戦いを目撃せよ!
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『V.マドンナ大戦争』
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