(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ

【髙石あかり】『ベビわる』『わた婚』だけじゃない!おすすめ映画“5選”



2021年公開のアクションコメディ映画『ベイビーわるきゅーれ』は小規模公開ながらFilmarksの初日満足度1位を奪取し、コロナ禍でも異例のロングランヒットを記録。ファンダムを形成して2023年には続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』も公開され、こちらも大好評を博した。

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【関連コラム】『ベイビーわるきゅーれ』に魅了される観客が続出!邦画アクション史に刻まれる超“快”作!

『ベイビーわるきゅーれ』と髙石あかりの大きな魅力

(C)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

その『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの大きな魅力は、伊澤彩織と髙石あかりが扮する、殺し屋の女の子2人の日常描写。いい意味でのダラダラとしたやり取りの中にあるユーモアにクスクス笑ってしまうし、いい意味でのユルさとギャップのある鮮烈でスピーディーなアクションで大いに楽しませてくれるのだ。

その髙石あかりは、大きな涙袋が目立つルックスであり、不良に近い役柄であっても、攻撃的な印象があっても、どこか憂いを帯びていたり、はたまた繊細さも感じさせる存在感も特徴的だ。

©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

その『ベイビーわるきゅーれ』の「肝心な時に感情を抑えきれない不器用さ全開」な少女や、『わたしの幸せな結婚』での「笑顔で主人公を見下すも、恋心には偽りがなく純粋で哀れ」な役にも見事にハマっていたが、魅力はそれだけではない。

ここでは髙石あかりが出演する、知る人ぞ知るおすすめの映画5作品を紹介しよう

【関連コラム】『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』を読み解く“10”の視点

1:『まどろみの彼女たち』(2024年2月9日よりシネマート新宿で劇場公開)

(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ
(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ

2編で構成されたオムニバス映画で、髙石あかりは1本目の『Perfect・Nervous』に「ある運命を背負う謎の女性」として出演。彼女は、不治の病のために絶望して自ら死を選ぼうとする主人公を導き、そして「これから」の話をする。

(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ
(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ

何かを「達観」しているように思える髙石あかりの「君、柔らかいね、“抱きしめられ慣れ”しているでしょう」という言葉にドキッとするし、最上綾香演じる主人公がちょっととぼけた返答もする会話劇が面白い。どこかゲームの「ICO」も連想させる、退廃的で美しい撮影と風景は、映画館で見てほしいと心から願える。

2本目『動物園のふたり』も重要で、不思議系のお姉さんを演じるのは大人気アニメ「リコリス・リコイル」の錦木千束役でも知られる声優の安済知佳!そちらとは少し異なりつつもシンクロする、「おとなしめな女の子にグイグイ来る」感じで、バッティングセンターで「あの看板にぶち当てるから」と言う様などがとてもカッコいい。花音演じる主人公の「いつの間にか私の心に住み着いていた」というモノローグにも共感できるだろう。

(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ
(C)2024 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科/キノママ

2本とも女の子同士の恋愛に近い関係性、つまりは直球の「百合映画」でありつつも、もっと広い、危うくも尊く刹那的な「出会い」を描いた作品ともいえる。

そして、エンドロール後には見逃し厳禁のおまけがあるので、最後まで席に座っておいてほしい。

2:『正しいアイコラの作り方』(2024年2月10日より池袋シネマ・ロサで劇場公開)


小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載の同名小説を原作とした自主制作映画で、河原に捨てられたエロ本を拾うため深夜に徘徊していた少年が、同級生のローカルアイドルを見かけて何気なく写真に撮って帰ったものの、その近くのビルで死体が発見されたニュースを見る……というミステリーにして、軽めの下ネタを交えた青春コメディだ。

髙石あかりは「純粋かわいい」様が超魅力的な、主人公に一方的に恋焦がれる後輩として登場。初めこそ、観客も主人公と同様にその奇抜なメイクに引いてしまうかもしれないが、その後に「なんだ、ものすごくいい子じゃないか!」と思えてくる女の子を見たい方にも大推薦できる。


静かに展開するミステリーにはリアリティーがあって惹かれるし、思春期をこじらせていると同時に共感しまくれるモノローグの数々が心地よい。終盤に提示されるまさかの事実には本気で驚いたし、「正しいアイコラ(人気タレントと他人の体や顔を合成した写真)の作り方」の意味がわかる瞬間にもニヤニヤできた。

なお、前述した『動物園のふたり』の花音は、この『正しいアイコラの作り方』でもメインヒロインとして出演している。その演じるキャラクターの違い(つまりは演技力)にも驚かされた。

3:『終末の探偵』(各配信サービスでレンタル中)

(C)2022「終末の探偵」製作委員会

しがない私立探偵の、放火事件の調査および、失踪をした女性の捜索を追う、ハードボイルドなドラマだ。

80分でサクッと観られるタイトな上映時間ながら、クルド人や中国人の移民・難民という社会問題に向き合っている他、物語にはツイストが効いていて予定調和にもせず、キャラクターもそれぞれ個性的で記憶に残ると、探偵もののとして重要な要素をしっかり揃えた良作になっていた。

(C)2022「終末の探偵」製作委員会

北村有起哉演じる主人公はカフェを事務所代わりにしており、髙石あかりはそのカフェの店員として登場。「じゃあ今すぐ家賃払って!」「はぁ最悪!」などと悪態をつく様でさえもどこかかわいらしく、主人公とは「腐れ縁のようで気の置けない対等な関係」にあるような印象にほっこりできる。

それも含め「居場所を求める人たち」の寓話としても読み取れるだろう。

▶︎『終末の探偵』を観る

4:『Single8』(各配信サービスでレンタル中)

(C)「Single8」製作委員会

時代背景は1978年の夏。『スター・ウォーズ』に影響を受けた高校生たちが、初めは思いつきで、次第に真剣に映画の製作に挑む青春ドラマだ。

SFの設定と物語を「なんでこうなっているの?」と考えたり、「そうだ、こうすれば辻褄が合うし納得できる」などとロジックで突き詰める他、映画を作り上げるまでの過程のひとつひとつが優れたエンターテインメントとなっていた。



髙石あかりが演じるのは学校のアイドル的な存在で、端的に言ってめちゃくちゃかわいい!これまで、いい意味でひねくれていたり、また意地が悪かったりする役柄もこなしていたからこそ、正統派の可憐で純粋なヒロインにも似合うことに驚かされた。

それでいて、決して映画作りをただ言われるがままに手伝うだけでもない、主体的な「強さ」も持つキャラクターの魅力を、知ってほしいのだ。

▶︎『Single8』を観る

5:『セフレの品格(プライド)』(映画は各配信サービスで、全10話のドラマとしてもDMM TVで配信中)



同名のレディースコミックの実写化作品だ。タイトルからインモラルで共感できない話かと思いきや、まったくそんなことはない。主人公を筆頭にむしろ常識的な観点からセックスフレンド(セフレ)というモチーフに向き合っており、欠点を抱えているからこそ愛おしいキャラクターみんなの幸せを心から願うことができる、素晴らしい作品だった。

©2023日活

現時点で髙石あかりのベストアクトだと断言できるのが本作。物語の後半から登場する彼女が演じるのは、主人公に対して許されない犯罪かつ加害行為をしてしまう17歳の女子高生。それだけのことをする不良性に説得力を持たせていたからこそ、あのカフェでの訴えは絶対に忘れることができないし、その贖罪の物語として、涙を抑えきれなかった。

R15+指定ならではのエロティックさこそが目玉の作品ではあるが、映画で2部作(配信のドラマでは10話)ぶんの時間をかけてこそ描ける、真摯に「人と人の縁」をつむいだ物語にも注目してほしい。

【インタビュー】『セフレの品格』城定秀夫監督インタビュー「そういう人たちもいるんだよ」が伝わればいい

▶︎「セフレの品格」を観る

今後の大期待作は……!

そして、髙石あかりが出演する映画の今後の大期待作は、2024年秋公開予定の『ベイビーわるきゅーれ3(仮題)』

阪元裕吾監督の「編集ひと段落して通しで見たけど面白すぎてバビった。これはおもろい」という投稿もあって楽しみで仕方がない。

(文:ヒナタカ)

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