「かっこよすぎるのが樹の欠点かも」、「植物図鑑」高畑充希スペシャルインタビュー

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6月4日から公開の「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」にてヒロインを演じる高畑充希さんに、映画にぴったりの五月晴れの中、作品ついてインタビューを行いました。

ーー今回映画初主演ということでオファーをうけていかがでしたか?プレッシャーはありましたか?

高畑充希(以下高畑):思っていたより早いように感じました。私は主演向きのタイプではないと思っていたので、大丈夫かなぁ、と。周りの方は全然プレッシャーをかけたりすることはなかったけれど、主演の自分たちが崩れたらこの映画は終わってしまうという思いはありました。

ーー主演というとやはり、作品の真ん中に立つことになりますが?

高畑:作品の主演というと、沢山のキャラクターに囲まれて真ん中に立つ、という印象だったんですけど、今回は登場人物がすごく少なくて。本当に私たち主演の二人にかかっているな、という感じでした。

ーーそのプレッシャーを乗り越えられたエピソードなどはありますか。

高畑:現場の空気がすごく温かかったんです。ほとんどのシーンが二人しか出ていないこともあって、スタッフさんともとても密になりました。二人しかいない分“主演二人とスタッフさん”というチーム感が心強かったです。

ーースタッフとの距離の近さで助けられた?

高畑:撮影時、二人とも忙しくて、お互いスケジュールの合う日が限られていたんです。このシーンは今日中に絶対撮りきらないと、というようこともあったんですが、そんなピリピリしてもおかしくない状況だったのにも関わらずスタッフさんは穏やかで、むしろ私たち二人のラブシーンなんかは誰よりも楽しんでくださって。モニターの画面を50枚ぐらい連写したり、ちゃんとカップルとして盛り上げてくださったので、素のままではとても恥ずかしくてできたもんじゃないようなシーンもなんとか演じきることができました。

ーースタッフのやさしさを感じますね、映画からも優しい感じが伝わってきました。

高畑:「植物図鑑」は優しい映画ですよね。撮影時期はスケジュールに追われていたけれど、出来上がったものはても柔らかくて温かくて。きれいに光をあててくださった照明さんとか、素敵に映る角度を研究して撮ってくださったカメラマンさんありがとうございます!と。スタッフさんの優しさをひしひし感じました。

ーー見ず知らずの男性を拾って同居するという現実にはない設定をどう思いましたか?

高畑:ファンタジーだなと思いました。私だったら絶対拾えない(笑)。現実だったら怖くて声もかけられないですよね。映画だから、岩田さんだから成り立つな、と。岩田さんは岩田さんで樹が拾ってもらえるように成立させるのは高いハードルがあったみたいです。私は私で、ご飯食べていきなよ→泊まっていきなよ→行くところがないならじゃあ住んじゃえば?という3連続の台詞はは難しかったです。普通はなかなか言えないし、そこでお客さんが違和感を感じてしまったら、映画に入り込めないだろうし…。すごく悩みました。

ーー積極的なさやかと共通点は

高畑:…あまり無いかも(苦笑)。積極的な時もありますけど、年齢が上がるにつれて積極的でなくなってる気がします。昔だったらもう少し、それこそ幼稚園の頃の初恋だったら一番好きな子に好きという顔ができたけれど、今は好きな人にも好きじゃない顔をしてしまうこともしばしば、です。

ーーそれは相手にも感じさせない?

高畑:相手にだけは感じてほしいけど、周りには察知されないように。難しいですね、器用にはできないです(苦笑)。

ーー岩田さんが拾ってもらえるということに違和感を持たせてはいけないという風に演じられていたということですが、やはり高畑さんも違和感がでないようにというのはかなり注意されたのでしょうか?

高畑:最初の部分の違和感をクリアできればそこから先はファンタジーとして成立するのかな、と思いました。なので序盤はとことん良いことが無いさやか、を意識して。そんなどん底なところに丁度いいタイミングで樹が現れるから、ついつい拾ってしまう、という気持ちの流れを大切にしました。

ーー確かに劇中のさやかの状況は仕方がないかなという感じでした、

高畑:それは拾っちゃうよね、仕方ないよね、と。おいしい朝ごはんを作ってもらったらもっと居てほしいと思うよね、と。そんな風にさやかの心の揺らぎに寄り添ってもらえるようにと思って演じていました。

ーー岩田さんもプレッシャーを感じていたということですが、お二人でコミュニケーションをとるようなことはありましたか・

高畑:コミュニケーションはたくさん取りました。映画の大半は二人しか出ていないので、距離の近さは大切にしたくて。初日は緊張感があったんですけど、距離を詰めなくてはというお互いの思いと、ロケの開放的な雰囲気のお陰で早い段階で仲良くなりました。岩田さんも “THE・EXILE”というイメージだったんですけど、とてものんびりした方で。

ーー最初はもっと勢いのあるイメージだったと?

高畑:以前、パフォーマンス直後だったのか、汗だくで上半身裸のEXILEさんとテレビ局の廊下ですれ違ったことがあったんです。なのでその時のイメージが強かったんですけど、岩田さんは現場では樹に徹してくれていたのか柔らかい雰囲気で。気が向いたときに話す、みたいにお互いリラックスして過ごせていました。岩田さんにはリラックス効果があって、現場ではずっと王子と呼ばれてました。

ーー物語のリアリティや二人の関係性を表すものとして食べ物が出てきましたが、要所要所に気持ちを入れることにいい効果がありましたか?

高畑:私自身食べることが大好きで、食事のシーンでも、食べ物ってお芝居を助けてくれると思っているんです。映画の中でも食は重要なテーマでもあるので、食事のシーンは心から美味しく食べていました。

ーーさやかの心を溶かしたお味噌汁が登場しますが、高畑さんなら何でしょうか?

高畑:私自身は料理はするのでさやかとはちょっと違うけど、お客さんが来たらお味噌汁は作りますね。親友が失恋したときにポトフを作ったことがあります。でもその時は親友の心がボロボロすぎて喉を通らず、結局ポトフは私が全部食べました(笑)暖かいものが出てくるとうれしいですよね。

ーー野草狩りのデートのシーンを見て、大人になると土と戯れることもなくなってくるなと思いましたが。

高畑:泥だらけになったりするのは楽しかったです、ノビル抜いたり。季節ではない植物もあったのでなるべく早く撮らないと、どんどん植物たちが元気がなくなっていって・・・

ーー小さいころとかはこういう草いじりとかはしていましたか?

高畑:あんまりなかったですねぇ。お花はお仕事でいただくことが多いので、それを活けたりはします。

ーー物語を俯瞰でとらえたりしていて、リアリストなのかなと思いますが、少女漫画を読んだり、そういう世界観に憧れたりしたことは?

高畑:子供のころはありました。でも私自身リアリストな部分とロマンティストな部分が半々あるみたいで、撮影中もどっぷり物語に浸っている自分と、話の時系列を追っている自分がいたんです。不思議な感覚でした。

ーー先程のとてもじゃないけどできない甘いシーンというのは、例えばどんなシーンですか?

高畑:シーツのシーンとかですね。あれは破壊力がありました。時々カメラ目線でカメラに向かって甘い台詞を話すシーンがあったんですが、それはすごく照れました。でもあのシーンを撮っていたころはスタッフさんの疲労もピークにあってかみんなナチュラルハイになっていて。周りも盛り上げてくださったし、主人公二人が幸せになればなるほど、撮影現場の幸せボルテージが上がっていったので、純粋に二人で仲良くいようと思っていました。お酒に酔っているときに一人シラフの人がいるようにどこかで冷静に様子を見られているなと感じたら、固くなってしまっていたかと思うんですけど、みんなで映画の甘さに酔っぱらっているような感覚だったので、楽しく撮影ができました。後から出来上がった映画を見ると、もちろん恥ずかしい部分もあるんですけど、その時の楽しさが画面から滲み出ていたので良かったなと思います。

ーー高畑さん自身は一緒の人と暮らす中でこれは外せないという条件はありますか?

高畑:結構あるかも(笑)穏やかな人、ご飯とお酒が好きな人。あとは笑いのツボですね。同じことで笑えること、これが一番大事かも。

ーーそうなると樹のようなタイプは当てはまりますか?

高畑:樹は無理かもしれません…。私にはミステリアスすぎます。私は何でも言いたいタイプなので、年齢とか誕生日とかふんわりごまかされるのはすごいイヤです(笑)。心から話し合えてない感じはモヤモヤしそうですよね。本当はどう思ってるの?言いたいことがあったらいってよ!と。樹は完璧すぎて自分のダメなところ見せにくそうなので、かっこよすぎるのが樹の欠点かもしれないですね。

ーー樹のような料理男子はいかがですか?

高畑:素敵です!男子に限らず料理が出てきたら、それだけで好きになっちゃうかも。女の子に作ってもらったら思わず奥さんにしたいと思っちゃうし、男性に作ってもらったらそれだけでキュンと来ちゃいます。

ーー作品のテーマとしても食事は大きいですが、実際に高畑さんもお忙しい中で気持ちを切り替えたり、リラックスしたりするときはご飯が大事ですか?

高畑:大事ですね、一週間に一日は美味しいものを食べる日にしていて、そこに向かって仕事をするみたいな。今、期間の長い現場(NHK連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」)にいるので、毎週ご褒美を決めて、そこでリセットしてます。「植物図鑑」撮影中は舞台(蜷川幸雄演出「青い種子は太陽の中にある」)の稽古が重なっていたので、この撮影がご褒美になっていました。時間的にはタイトでも気持ち的に癒される場所でした。

ーースタッフに女性が多かったということですが、それは助けになりましたか?

高畑:カメラマンさんが女性だったのは大きかったです、さやかをかわいく撮ろうとしてくださって。それまであまりかわいさを求められる役がなくて、クセのある役が多かったんですけど、今回はヒロインだから。さやかをかわいく撮りたいんだと言ってくださって、顔の良い角度とか瞳に光が入る具合を私より研究してくださったりして。女性ならではの目線で撮ってくださったので、すごくうれしかったです。

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(取材・文:村松健太郎

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    村松健太郎

    村松健太郎

    村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年目に入った映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、イベント運営に携わる一方で各種記事を執筆。

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