「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(前編)
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(前編)
このイベントは、映画『アントキノイノチ』を観た後に、瀬々敬久監督の他、TBSから平野プロデューサーと辻本プロデューサー、松竹から上田プロデューサーをお招きし、映画製作の裏側を聞いて触れて楽しもうというもの。
しかも、ただのトークショーだけではなく、ゲストと一緒の席で食事をしながら、直接ご本人に色々と話を聞くことができちゃうという夢のようなイベントなんです!
たくさんの応募者の中から抽選で選ばれた50名の方が、東銀座にあるtsukiji kitchenにて、監督・プロデューサー陣との会話を楽しみました。
試写会後トークショー開始!
試写会後のトークショー、それも監督とプロデューサー陣が一緒という今までになかったイベントで、一体どんな話が聞けるのか…!?期待感に会場が包まれる中、瀬々監督の挨拶でティーチイン会がスタートした。
瀬々監督
皆さん、今日はお越しいただいてありがとうございます。
昨日はぴあフィルムフェスティバルの審査員をやっていたのですが、今日はこっちが審査されるような感じで(笑)すごく緊張しています。今日のイベントが、すばらしい出会いと新しい人のつながりの場になればと思います。今日は素敵な時間を過ごせますように。
ティーチイン会最初のコーナーは、数々の映画イベントでMCをされている八雲ふみねさんから、ゲストに質問するという形式で行われた。
-今回、なぜ「アントキノイノチ」を製作するに至ったのか。経緯は?
平野プロデューサー
今日この席にいないプロデューサーも含めて皆で話をしているときに、「そういえばこういう本がある」といって話題に上がったのが始め。それから紆余曲折を経て、作品として公開するに至った。
-原作のどういった部分に惹かれた?
上田プロデューサー
主人公の杏平が壊れていく高校時代(昔)と現在(今)の行き来があって、「ここで何があったのか」「本当に友人を殺してしまったのか」というミステリー性におもしろさを感じた。
瀬々監督
数年前に人と人の関係が息苦しくなって、無縁社会とか孤独死といったことが言われていたが、普通であれば老人だけの話になりがちなところを、若い2人の視線で描いていたのですばらしいなと。
-映画の中で特にこだわった点は?
瀬々監督
実際の現場では、皆さんお仕事なので一つ一つに感情移入するということはないが、その淡々とやっている姿に何か感じさせるような、ぐっとくる雰囲気があった。その部分を表現するため、本当にその場所で人が亡くなったようなリアリティを大事にした。
辻本プロデューサー
部屋の中だけを描くのではなく、例えば小学校が見える部屋に住んでいる人は、校庭にいる子供たちを見て自分の息子を思い出していたのかもしれないとか、亡くなった方が普段から何を見ていて、その中でどう亡くなったのかを一緒に見せたいと、景色にはすごくこだわった。
-撮影現場の雰囲気は?
辻本P
遺品整理の現場は、ご遺族の方が一通り悲しみを終え、乗り越えられた後なので、キーパーズのスタッフは涙を誘わないようにされていた。撮影現場もそれに引きずられてか、明るいというか前向きというか。「こういうものを見つけたよー」というように、コミュニケーションをたくさんとっていた。
それと、瀬々監督のことが皆大好きで、監督の周りに常に大勢いるような感じだった。たまに監督が作品の事でものすごく悩んでいて、周りを排除しようとするムードを出すけど、それを許さずに群がっている…というのが毎日の光景。(笑)
-主演2人の雰囲気は?
瀬々監督
岡田さんの年齢だと、自分をこういう風に見せたい・見られたいっていう欲望があると思うけど、彼はそういうのがなくて素直。シザーハンズの頃のジョニー・デップみたいな感じで、なんでもこなす方。
榮倉さんは、他人に優劣をつけるのが嫌いという優しさを持つ一方で、自分に負けたくないという負けず嫌いで厳しい部分がある。その両方を持っているから、映画の役柄に非常に合っていると感じた。
―――このトークショーでは、監督やプロデューサー陣の回答に会場が笑う場面が多々あり、次第に緊張もほぐれてアットホームな雰囲気で進んだ。
八雲さんによるインタビューの後は、試写会終了後に参加者が書いた質問の中から、2~3個ピックアップして質問するQ&Aのコーナーに。
次回はその様子をお届けします!
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(中編)
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(後編)
突撃インタビュー!のコーナー
参加者にイベントの感想を突撃インタビューしちゃいました!
・試写会後のトークショーに加えて懇親会があるイベントは初めて。監督も身近に感じられるし、ファンにとってはすごくありがたいイベント!(40代女性)
・試写会が終わった後に、監督やプロデューサーの話を聞けるのは新鮮。
作品の感じからは想像できないけれど、こういう作品だからこそ明るい現場にしようとしたのかなと思った。(20代男性)
・どんな人がこの映画を作ったのかを知ることができて良かった!人数もちょうどいい。(30代女性)
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