「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(中編)
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(中編)
Q&Aコーナーで参加者からご質問!
皆さんが気になっている部分の質問もあるのではないでしょうか!?それではいってみましょう!
―――Q&Aのコーナーでは、瀬々監督と平野プロデューサーの軽快なトークが繰り広げられ、仲の良さが伺えた。また、寄せられた質問の中には面白いものもあり、会場に笑いが起こると共に、色々な解釈を共有することの楽しさを感じるコーナーとなった。
Q.映画の中で、佐相さんはゆきと杏平の関係に嫉妬しなかったのか?
瀬々監督
本編中のセリフからそう感じたのかもしれないが、あれはいつもの冗談で、温かく2人を見守る先輩という設定にしている。
Q.文化祭での先生の真意がわからない。
瀬々監督
学校全体がコミュニケーション不能であり、杏平や他の生徒だけでなく、先生も実はどこか壊れている異様な空間であると捉え、あのようなシーンにした。
Q.岡田さんと榮倉さんをキャスティングした決め手は?
平野P
榮倉さんとは「余命1ヶ月の花嫁」、岡田くんとは「雷桜」という映画を一緒にやって、この2人の透明感や嫌味のない純粋さが、作品の杏平とゆきというキャラクターにすごく合うのではないか、と。
また、スクリーンには役者の内面も出てきてしまうから、この映画のようにライブ感覚で撮影していく場合には、2人の自然体さがぴったりだと感じた。
Q.モントリオール映画祭で上映したとき、本編中にある日本語のジョークは通じた?また全体の反応は?
瀬々監督
似たようなニュアンスで、現地の方にわかりやすいように翻訳してもらったので、違和感がなかったと思う。
誰かを亡くして遺品を片付ける作業は万国共通で、皆さんご自身の体験を涙ながらに語ってくれた。映画については、「beautiful」という感想が多く印象的だった。
自分たちは日本のことをつくろうと思ったけど、最終的に世界の人たちに繋がった。
―――ここで、話題はモントリオール映画祭へ。
―改めて、受賞した感想は?
瀬々監督
一番始めに呼ばれた時、正直「イノベーション」ってなんだ?と思った。(笑)「映画祭と審査員の方に感謝致します」といった内容の英語を事前に教わったけど、何千人ものお客さんの前に立ったら、僕のつたない英語じゃ伝わらないかなと思って、なぜか「アイムジャバニーズ」と言ってしまった。そうしたら、次に登場したイタリア人の監督が、「アイムイタリアン」って言ってくれて。ここでイタリアと日本の絆ができたなと(笑)
平野P
最初は岡田さんも含め大人数で行ったけれど、スケジュールの都合もあって、結局監督一人が12日間現地に置き去りに(笑)。400作品中、作品に与えられる賞は3作品しかなく、正直期待していなかったというのも理由だけど(笑)。だから、一番始めに呼ばれたと聞いてびっくりした。
瀬々監督
でも一番ひどいのは、平野さんに受賞の報告をした時、「イノベーションか・・・」ってちょっとがっかりした空気が漂っていたこと。その後電話を掛けてきたときには「良かったですね!」ってテンション高かったけど、僕はこの時のことを一生忘れない(笑)
平野P
この映画は、普通の日本映画とは少し異質で、過去がどんどん入ってきて、「なんだろう?」と思いながら観ていくと、最終的に過去と現在がつながっていくという形式で、途中のカメラワークも独特。人を選ぶ映画なのでは?と恐れていた部分もあったが、『最もインパクトを与え、革新的で質の高い作品』として賞をいただき、世界に理解されたのだと非常に嬉しかった。
監督と一緒に会話を楽しむ懇親会!
―――そして、ティーチイン会の後は、スタッフもドキドキの懇親会へ!
tsukiji kitchenのシェフが腕によりをかけたお食事をビュッフェ形式でいただきながら、ゲストと触れ合うまたとない機会!だが、実際に監督やプロデューサー陣を目の前にして、参加者の方々はやや緊張した面持ちに…。
しかし、同じテーブルで一緒に食べて飲んで直接語り合う内に、次第に意見や感想を活発に交わし合い、あちこちで笑い声の聞こえる活気ある会場となった。
次回は、イベント終了後の監督・プロデューサー陣に突撃インタビューを行っているので、そちらを一挙にご紹介しちゃいます!お楽しみに!
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(前編)
「アントキノイノチと出会う!」ティーチイン試写会&懇親会 レポート(後編)
なお、この映画で描かれる以前の佐相さんの物語、「アントキノイノチ」エピソード0のドラマが、11月5日(土)15時~TBSにて放映されます。
佐相さんのバックグラウンドや、どうして遺品整理業・キーパーズが始まったのか、といった点が明らかになり、映画にもリンクしてくる部分があるそう…!
映画を既に観た方も。そしてもちろんこれから観る方も。
映画とドラマ、両方見ると色々つながってくるということなので、要チェックですよ~!!
突撃インタビュー!のコーナー
参加者にイベントの感想を突撃インタビューしちゃいました!
・監督とお話をして、質問したかったことも色々と聞けたので、これからもぜひやって欲しい!
また、原作と比べると、ストーリーやキャラクターの設定など若干変えている部分があったので、脚本 家にもお話を聞いてみたい。(50代女性)
・深いところを突いた鋭い質問や同感した部分もあったので、他の方の質問を聞けた事も良かった。(30代女性)
・キャストの方や監督はいつも遠い存在で、知り合いでもなければ話もできないけれど、今日はこんなに近くでお話することができて良かった!(40代女性)
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