「生かされてあればこそ」佐藤、父との思い出を『愛を積むひと』完成披露舞台挨拶
二代目・三國連太郎を襲名してもいいんじゃないか…
メガホンをとった朝原雄三監督は、佐藤浩市さんの印象について「こんなにせっかちな俳優さんと思っていなくて(笑)常に助監督にスケジュールを確認して、スタッフの全員の名前と顔を覚え、心配りしてくださって、座長を担ってくださって本当にありがたかった。そこがお父さん(三國連太郎)と違って。お父さんは本当に自分の芝居のことしか考えない人だったので、佐藤さんは非常に助かった」と話し「 撮影していると、三國さんに似ている瞬間があって、後ろ姿を撮っていると「撮ったことあるな」って思ったりした。二代目・三國連太郎を襲名してもいいんじゃないかと思います」と言うと「勘弁して下さい」と佐藤浩市さんが思わずツッコミを入れる場面も。
本作のキーアイテムでもある"手紙"について、思い出に残る手紙にまつわる話しをきかれ佐藤浩市さんは「30代半ばの頃、三國から一筆「生かされてあればこそ」という書をいただいたことがあった。その時はよくわからなかったんですが、何年かしながらそれを思うと、その言葉の重みというのがじわじわ感じることができて…。その言葉の重みを感じながら今もこういう仕事を続けています」と父・三國連太郎さんとの思い出を話されました。
また、樋口可南子さんは故・五社英雄監督から頂いた手紙について「五社英雄監督が亡くなる前の最後の2作品やらせていただき、5通手紙をいただきました。その中で『おおきい女優になってください』『次回の作品は惚れ過ぎないように噛みつきたいと思います』というフレーズが女優に対する殺し文句だなと。私は女優なんだとこの歳になっても改めてあの時の自分を思い出させてくれる、まだまだ女優として押してくれる大切な手紙です」と語られました。
また北川景子さんは「上京して間もない10代の頃に母からの手紙で『若くして自分のやりたいこと、進むべき道を見つけて、それに向かって毎日1人で頑張っている、あなたのことを私は誇りに思います』という手紙をもらって、有り触れた親子の手紙だと思うんですが、うまくいかない時、辛い時は何度も読み返して、それは今でも大切にとってあります」とエピソードを披露。
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