松居大悟監督:離れ離れになりたくない―『私たちのハァハァ』初日舞台挨拶
何度も涙がこぼれ落ちそうになる松居大悟監督
4人のそれぞれのコメントを聴いた松居大悟監督が「すごい感慨深くなって。泣きたくないのに泣きそうになってきたな」と涙を浮かべながら話しはじめ「1年前の夏に撮って撮ったあと、それぞれのライブとかイベントとかに行ったりずっと一緒に過ごしてきて、取材とかも一緒にしてきて、ようやく初日を迎えて映画としてはこれからみんなのものになっていくんだと思ったんですけど、ということは僕らはもう会わなくなるのかなと思ったら、なんか寂しいですね」と更に言葉につまる場面も。
完成した映画を観た感想について聞かれた中村映里子は「松井さん、またいい映画作ったなと。本当にいい映画だと思ったのと、夢中になれることがあるのってすごくいいなって。私はそういう青春を送ってこなかったから、すごく素敵だなと思ったし、若いからとか、高校生だからとかじゃなく、いくつになってもたぎらせてくれるものがあるといいなと思いました」と発言すると、松居大悟監督は言葉もなく涙を目にいっぱいに浮かべ、キャスト陣が思わず「監督泣きそうになってる!」と笑いながら反応し、会場は一気に笑顔とともに温かいムードに。
『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』で上映したものからは、中村映里の登場する最後のシーンがカットされた理由を聞かれた松居大悟監督は「夕張映画祭をかけたとき、本当に僕は4人の気持ちになっちゃって『なんでこんなところで怒られなくちゃいけないんだろ』って思ってつらくなっちゃって、(そのシーンを)切ったらすごくすっきりしたので」と作品への思いいれの強さを感じさせる発言も飛び出した。
松井組では常連の池松壮亮は「松井さんとは、何度もやってきましたけど、今回が一番おもしろいと思いました」と太鼓判を押した。
最後の挨拶で松居大悟監督は「本当にキャストとかスタッフとかみんなで作った作品だからという制作側の思いもありつつ、それが本当にようやくお届けできて『みなさんのハァハァ』にしたいなというのが純粋な気持ちです。元々こういう風に劇場に足を運んでくれたりとか、その感想を抱いたりしてくださる方がいるおかげで、僕はこの映画を作らせてもらったので、どんどん拡がっていったら、すごくいいなという気持ちと、離れ離れになりたくないなという気持ちの両方があります。でも、いっぱい観て欲しいです」と最後までこぼれそうな涙を我慢しながら語り、大勢の拍手の中舞台挨拶が終了となった。
映画『私たちのハァハァ』は、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー。
(C) 2015「私たちのハァハァ」製作委員会
(取材・文/黒宮丈治)
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