音楽

REGULAR

2015年12月19日

映画製作時に偶然生まれた「ガマゴリうどん」。第5回全国ご当地うどんサミット開催委員会代表 鈴木氏インタビュー

映画製作時に偶然生まれた「ガマゴリうどん」。第5回全国ご当地うどんサミット開催委員会代表 鈴木氏インタビュー

シネマズ編集部の岡部です。前回の記事では「第5回全国ご当地うどんサミット2015 in 蒲郡」のレポートを掲載しましたが、今回はこの全国ご当地うどんサミット開催委員会 実行委員長の鈴木寿明(ひさあき)氏に、ガマゴリうどんの誕生秘話やイベントに対する熱い想いをお伺いしてきました。


地元を盛り上げたい、名産品を創りたいなど、地域活性について考えている担当者の参考になれば幸いです。
ガマゴリうどん


偶然生まれた、名物のあさりとうどんのコラボレーション


-全国ご当地うどんサミット2013 in 東近江、全国まるごとうどんエキスポ2014 in 秋田・湯沢の二冠を達成し、今では日本一のご当地うどんと名高い蒲郡市のガマゴリうどんですが、どのように誕生したんですか?

鈴木実行委員長:実は偶然なんです。蒲郡市を舞台にした映画を撮影していたのですが、私たちは撮影チームのサポートをおこなっていました。朝昼晩のご飯や宿泊施設の提供などですね。撮影中のある日、早朝の炊き出しの時に地元の漁師さんが、名物名産のあさりとワカメをうどん入れて食べていたんです。これが予想外にマッチして美味しかった。

ちょうど私たちも蒲郡の名物になるようなご当地グルメを探しており、地元名産のあさりやワカメが入っているうどんはぴったりだと思いました。これを蒲郡市のご当地グルメも目玉にしましょうとプロジェクトチームに提案したんです。

-きっかけは偶然だったんですね!

そうなんです。始まりは偶然だったんですが、商品化に至るまでは研究に研究を重ねました。あさりの量や出汁のとり方、調味料、具材などを定義して、ようやく辿り着いたのが今のガマゴリうどんなんです。
ガマゴリうどん


(蒲郡商工会議所ホームページより)

自信のある商品ができたのなら、全力でPRすることが重要


-ガマゴリうどんが完成したあと、どうやって広報していったのですか?

ガマゴリうどんが完成した際には、さまざまな人たちに試食していただきました。そうしたら各所からお褒めの言葉をいただけ、これはいけるぞと思いました。自信のあるメニューが出来たのであれば、次はPRです。そこで「全国ご当地うどんサミット2013 in 東近江」に出展しました。ありがたいことにグランプリを頂きました。お陰さまでテレビや新聞などの取材も受けることができて、ガマゴリうどんの名前が全国に広めるチャンスを掴むことができました。

-すごいですね!大成功じゃないですか。

ありがとうございます。ただ、そこで慢心して動きを止めていてはいけないと思い、翌年の「全国まるごとうどんエキスポ2014 in 秋田・湯沢」に参戦しました。出来過ぎなお話なんですが、ここでもグランプリを受賞することができました。

この二冠のお陰で、各地に存在するうどんの中でも、ガマゴリうどんの知名度は大きく上がりました。うどんというと讃岐うどんさん、稲庭うどんさんが有名ですが、蒲郡市のガマゴリうどんもブランドとして全国に発信いきたいと考えています。

今回の「第5回全国ご当地うどんサミット2015 in 蒲郡」の開催もブランド施策の一環です。私たちが前面に立って大会を主催することで、稲庭うどんさんや讃岐うどんさんみたいな存在になっていきたいんです。東三河地域一帯をうどんの名地として全国に発信して、地域活性の力になれればと思ってスタッフが全力でがんばっています。


ガマゴリうどん



第5回全国ご当地うどんサミット2015 in 蒲郡への想い


-今回の「第5回全国ご当地うどんサミット2015 in 蒲郡」も全国各地から出展されてますよね。

ありがたいことに、北海道から沖縄まで28店舗も参加していただいています。

-どのように出展者の募集をしたのでしょうか?

まずは一般公募ですね。他の大会で知り合った横のつながりも大切にして、お声をかせさせて頂きました。また、ご当地うどんで有名な地域を一つ一つ調べて、電話で代表者に出展のお願いもしました。地域によっては直接、伺ってお願いもしました。待っているだけでは物事は進みませんからね。目標は30店舗だったのですが、結果として28店舗の出展が決まりました。目標数値にはあと一歩でしたが、満足できる出展者数が集まってホッとしています。
ガマゴリうどん



-昨年のイベントは1日開催でしたが今年は2日開催ですね。

出店者の方々にはわざわざ遠方から来ていただいて1日、実質半日のイベントでお帰りになるのは金銭面で大きな負担になります。2日間に渡って開催し、ご当地うどんを販売することで、交通費などの経費も採算ラインに乗るのではないかと思っています。

また2日間開催が他の地域の大会でもスタンダードになっているので、我々もそれに合わせて今年から2日間開催にしました。


-来場者は市内の人?それとも観光客?

厳密に調べてはいないのですが、蒲郡駅から来られている方が多いので、僕らが予想しているよりも市外から来ている人も多いと感じています。前回は自動車で来場する人が多かったですが今年は予想より少ないので、観光客の人たちが電車で訪れてくれている印象です。

ガマゴリうどん



-家族で来場しているお客様が多いですね。

そうですね。うどんという食べ物は家族で親しむ、日常的なご飯です。うどんはみんなに愛されている食べ物で、このようなイベントではちょっと違った雰囲気で食べられるのが楽しんでもらえるのではないでしょうか。

出展者やお客様、スタッフなど、いろいろな人に参加してもらって、協力してもらって、このイベントは成立しています。みなさんから楽しんでもらっている雰囲気が感じられるので本当に良かったと思っています。

ただ全員が全員、満足している結果かというとまだそこまでは至っていないと感じています。食数が伸びていない出展者は、参加して残念と感じてしまうかもしれないです。我々の至らぬ点、改善点も見つめ直し、次回の開催につなげていきたいと考えています。

私たちもいろいろな大会に参加していますが、やはり待っているだけでは足りないんですね。お客様一人ひとりと接して、蒲郡を知ってもらうように努力しています。うどんのメッカの四国に行っても蒲郡市をアピールする。お客様や関係者との会話を通じて知ってもらっているんですよ。それを地域活性に関わるみなさんにやっていただきたいと思っています!


-本日はありがとうございました。

(取材/岡部照将)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!