寅さんとジャズと秋の空。立川志らくさんトークイベント&ソング・オブ・ラホール



映画『男はつらいよ』シリーズを始め、今なお愛され続ける国民的映画俳優 渥美清さんが亡くなって、今年で20年。
9月1日、HMV&BOOKS TOKYOにて「立川志らくさんトークイベント~渥美清没後20年を迎えて~」を開催。
ゲストに人気落語家の立川志らくさんをお迎えし、八雲ふみねが司会を務めました。
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熱烈な渥美清さんファンが集まった、今回のトークショー。
立川志らくさんがオススメする渥美清さんの出演シーンをお客様と一緒に会場のスクリーンで観ながら、その魅力に迫っていきます。
渥美清さんと言えば、やはり“寅さん”のイメージが強いですが、ほかにもたくさんの名作、名演を残してらっしゃいます。
そこで志らくさんには、『男はつらいよ』以外の出演作から2作品、『男はつらいよ』シリーズから2作品、合計4作品をセレクトしていただきました。
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拝啓天皇陛下様
主人公が天皇陛下にカタカナで手紙を書くシーン。
キャラクターの純朴さが伝わってくる名シーンです。
この頃からすでに、渥美清さんに寅さんの面影が…。

キネマの天地
愛する娘の初主演映画を観ながら、息を引き取るシーン。
何気にキャスティングが『男はつらいよ』とカブっているのがミソ。
『男はつらいよ』では妹役の倍賞美津子さんに恋い焦がれる…なんて、寅さんファンにとってはニヤけてしまう設定ですよね〜。
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(第15作)
マドンナは、浅丘ルリ子さん。
雨の中、相合い傘で歩く二人を俯瞰で捉えたとき「とらや」と書かれた傘がクルンと回るのが、寅さんとリリーさんのラブリーな心情を映し出しているようでステキです。

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(第32作)
マドンナは、竹下景子さん。
渥美清さんと竹下景子さんの名演もモチロンですが、それに寄り添う倍賞美津子さんの引きの芝居も素晴らしい!!
…なんてカンジでトークは盛り上がり、その度にお客さまも大爆笑。
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出演作を観るたびに私たちに幸せを届けてくれる渥美清さんの俳優としての功績について、志らくさんはこんな風に語って下さいました。
「『男はつらいよ』に出ていなかったら、(渥美さんは)いろんなタイプの芝居をやって、違った形で日本を代表する役者になっていたはず。でもそれ以上に、寅さんを残してくれたことの方が大きい」。
そうですよね〜。
『男がつらいよ』シリーズがいまなお愛される理由は沢山あれど、その大きな要因はやはり、渥美清さんが寅さんを演じたことでしょうね。
寅さん愛に包まれた、ますます渥美清さんが大好きになってしまうディープなトークイベントでした。
さて、渥美清さん出演の映画が次々DVD化されています。
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今年も『男はつらいよ』、そして渥美清さんにまつわる様々な催しが行われています。
6月には渥美さんの主演作『あいつばかりが何故もてる』が初のDVD 化。
また昨年、私も倍賞千恵子さんとのトークショーで参加させていただいた「寅さんサミット」が、今年も葛飾区柴又で11月26日、27日に開催!!
秋の夜長、毎晩一作ずつ渥美清さん関連作品をご覧になってはいかがでしょうか。

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