2018年01月27日

壇蜜インタビュー『星めぐりの町』の撮影で感じた豊田市の“あたたかさ”

壇蜜インタビュー『星めぐりの町』の撮影で感じた豊田市の“あたたかさ”



(c)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会


東日本大震災での津波により家族全員を失い、心に傷を負った少年の心の再生を描く映画『星めぐりの町』が2018年1月27日(土)より公開となる。シネマズby松竹では主人公の娘、志保を演じた壇蜜さんへインタビューを実施。映画の撮影秘話や、壇蜜さんが美しさを保つために行っている美容法について伺ってきました。




──映画が完成し、公開の時を迎え、今の率直なお気持ちを教えてください。
壇蜜:監督の言葉を借りて言うと「興行収入で続編が決まる」と。なのでお客さんがたくさん来てくれればなと思います。

この映画は胸キュンだったり、キラキラハッピーだったり、若い方が楽しめるジャンルの映画ではありません。でも、今映画を見る人たちが求めているものと毛色が違うのは強みだと思っていますので、みなさん是非ご興味を持って頂けたらなと思います。

──脚本を読んで志保という役についてどう思われましたか。

壇蜜:率直に私自身と似ているなと思ったところがあって、ほっとしましたね。共感できるということなので。もちろん違うところもありますが、それは役の個性としてしっかり演じようと思いました。



(c)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会


同時に政美(少年)の気持ちについていろいろと考えました。震災で家族を失って、そこから豊田の土地に来て、何も希望が持てないなかで生活が始まります。そんな状況の彼のことを考えた時に相当なストレスやプレッシャーを感じているなと思いました。

それでも生きて、毎日過ごしていかないといけないわけです。その心について色々考えて、どう接するかなども考えましたね。

──壇蜜さんは今作に出演するまで、豊田市にどんなイメージを持たれていましたか。

壇蜜:自動車の街でスタジアムもあって、都会というイメージでしたね。賑やかなところという印象です。でも実際はそういうところだけでなく、自然が豊かで時間がゆったりと流れるような場所も多くありました。その二面性がとても心地よかったですね。街の人ともいろいろお話できて。




──どのようなことをお話されましたか。

壇蜜:毎晩のようにコンビニに行っていたのですが、店員さんと他愛もない話をしたり。私のことを認識されていたのかは定かではないのですが、「今日もお疲れ様です」「今日は早く終わったんですか?」といった感じでした。

宿泊先や街中で、そういう他愛もない話をできたのがありがたかったですね。よそから来ていても変によそ者扱いはせずに、アットホーム接してくださったことで、またひとつ故郷が増えたような感じです。

──撮影は和やかに進んだとのことですが。

壇蜜:そうですね。政美役の荒井陽太くんが初めての映画出演だったので、まずは彼に合わせる形で現場は形成されていきました。



(c)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会


撮影では古民家を使用するところも多く、囲炉裏で日常的なお話をしたり、とても和やかでした。カメラが回っていてもいなくても、変にピリッとした感じはなく、それもよかったのかもしれません。実際ご飯を囲んで食べるシーンもあったので、「ご飯、おいしいね」なんて笑顔で話したりもできて、素敵な現場でした。

──志保という役に、現場でどうやって入り込んでいきましたか。

壇蜜:私は結構、形から入っていく人なのかもしれないです。衣装を着てメイクをすると、自然と心も志保になって演技に入っていけました。気持ちにコスプレとでも言いましょうか。時間もゆったりと流れていたので、見た目が変わっていくその流れのなかで、無理せず心も役に入り込めたのだと思います。

──撮影期間中は普段通りの生活ができないと思いますが、美容面で気をつけたことはありますか。

壇蜜:志保は、美容に気をつかう人じゃないけど、肌荒れや感想に悩まさせるタイプでもないと思ったんです。なので、不健康に見えてしまってはダメだなと思い、マスクをして寝るようにしたり、起き抜けの顔色の悪さが気になったので、お風呂に入ってから現場にいったりしました。



(c)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会


──普段から美容のためにしている日課などはありますか。

壇蜜:ある韓国の女性から「東京は乾燥してるから、凍えて寝るくらいじゃないとダメ」と聞いて。彼女は、基本的に暖房を使わないらしいんです!

それをマネして、できるだけ暖房をつけずに過ごすようにしたら、確かに肌がガビガビに乾燥するということはなくなりました。あと、寝るときには、布団の両脇に湯たんぽをおいて暖をとっています。

──撮影中に、お食事の面で気をつけられたことはありますか。

壇蜜:豆腐屋の娘の役でしたが、豆腐は撮影分しか用意できなかったようで…。地元の仕出し屋さんのお弁当がおいしかったですね。暖かいものをいただけるのがありがたかったです。でも、それだけではやっぱり栄養の偏りが気になるので、フルーツや野菜ジュースをスーパーやコンビニに買いにいくことがルーティーンになっていました。

特にトマトジュースが好きで、語り出したらキリがないほど、いろんな種類を飲んでいます。特にパックジュースは、量もちょうどよく、持ち歩きやすいので安心のポテンシャルが高いんです。昭和の人間なので、サプリメントは気持ちが追いつかなくて(笑)。

──最後に、この映画へご興味を持たれている方にひと言お願いします。




壇蜜:誰かを救ったり、助けたりしているように思っていても、実はそれによって自分が救われたり、助けられていることがたくさんあるということ。少年が立ち直るためにみんなが動いていたけれど、実は少年が立ち直ることで、自分たちがまた明日を生きよう、と思っていることに気づかされる、そんな人間ドラマを描いた映画です。

(写真:結城さやか 文:柳下修平)

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