乃木坂46 能條愛未、映画の価値観のターニングポイントとなった『ヒミズ』を語る
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今週の乃木坂週刊映画は、2011年に公開された園子温監督作品『ヒミズ』について。能條さんはこの作品で映画の価値観が大きく変わったとか。どのようなお話を今日はしてくれるのでしょうか。
■前回までの記事
・乃木坂46 能條愛未、フランスのコメディ映画に思わず苦笑!
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→それ以前の記事はこちらから
■映画『ヒミズ』概要
どこにでもいる中学3年生の祐一(染谷将太)の夢は、成長してごく当たり前のまっとうな大人になること。一方、同い年の景子(二階堂ふみ)の夢は、自分が愛する人と支え合いながら人生を歩んでいくことだった。しかしある日、2人の人生を狂わせる大事件が起き……。
■二階堂ふみさんについて調べていて
最初に見たきっかけは二階堂ふみさんが気になって調べていた過程ででした。私と歳が変わらないのにすごい女優さんと尊敬していて、調べるようになったんです。
それで、たまたまメイキング映像を見る機会があって、この映画は見なければと思いすぐに見ました。見た結果、映画の内容はとても衝撃的なもので圧巻でした。
それと同時に、演技を勉強している私は二階堂ふみさん、そして染谷将太さんの演技力に圧倒されてしまいました。
二階堂ふみさん目当てで拝見したのですが、染谷将太さんの演技も圧巻でした。この映画が私にとって染谷将太さんの演技の初見だったのですが、演技をしているというよりも内から溢れ出ているような、役の魂を感じる演技に非常に衝撃を受けました。
二階堂ふみさんの演技もやはり素晴らしく、様々な感情を演技の隅々から感じてしまうほどでした。あまりに圧巻でちゃんと覚えていないほどです…。
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■私にとってのターニングポイントの映画
内容はとにかく衝撃的です。わかりやすく言うならば“重い映画”です。
でも、その“重い”が心に入ってくるんですよね。
『ヒミズ』を見るまでは明るくハッピーな映画ばかりを好んでいたのですが、この映画体験で重い映画に興味が湧きました。それで、今「乃木坂週刊映画」で選んでいるようなラインナップが好みになってきました。
要するに、この映画体験は私にとってのターニングポイントだったのです。
創作されたストーリーの重みを超えた、心で感じる重みがこの映画にはありました。二人の境遇に感情移入するとか、そういうものでもなく、言葉では整理できない感情になりました。
実は映画が終わった後、涙が止まらなくなったんです。でも感動したとか、悲しいとか、そういう感情によるものでもなく、「なんだかわからないけど涙が止まらないじゃん」と。自分でもその状況に驚いてしまいました。
おそらく物語に胸に打たれた上に、圧巻の演技でダメ出しされたのかなと思ってます。でもやっぱりわかりませんね。今でもわからないからこそ、あの体験は忘れることができません。
“重い映画”ではありますが、あの感覚を是非みなさんにも味わってほしいなと思います。
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■編集長コメント
「重い映画が好き」というのは連載が始まった当初から仰っていましたが、この作品がターニングポイント。それを語る能條さんの口調は非常に熱いもので、本当に大切な映画なんだなと納得するものでした。
確かに『ヒミズ』はエンタテインメント映画ではありません。しかし、人それぞれで感じるものがある映画であり、私自身も衝撃を受けた映画でした。
時間と心に余裕がある時、是非みなさんにも見てほしいなと思います。
(取材・構成:柳下修平/撮影:HITOMI KAMATA)
能條愛未 プロフィール(Ami Noujo Profile)
能條愛未
1994年10月18日 神奈川県生まれ 血液型 A型
乃木坂46 一期生メンバー
月に10本は必ず見るというほどの映画好き。
映画、舞台と女優としての活動の場をひろげるほか、バラエティーでも持ち前のセンスで活躍中。
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