『トイ・ストーリー3』の結末等に納得できない方へ


2:ボー・ピープがリストラされてしまった理由は“陶器でできていたから”だった!

ボー・ピープはランプの飾りの羊飼い人形で、『トイ・ストーリー』前2作ではウッディと相思相愛のヒロインでした。ところが今回のボー・ピープは、ペンギンのウィージー、似顔絵が得意なスケッチと共に、「新しい持ち主の元へ行った」という事実がウッディから悲しげに語られたのみ。姿を表すことは結局ありませんでした。彼女のことが好きであったファンにとっては、納得がいかないでしょう。

そんなボー・ピープが今回不在であった理由は、実は物語上の都合によるものだったようです。具体的には、「ボー・ピープは陶器で作られているので、焼却炉での激しいアクションで生き残ることに説得力がなくなってしまう」ことが理由でオミットされてしまったのだとか。確かに、割れやすい陶器の体のボー・ピープは、イモムシ組の子供たちの遊びにすら耐えられなさそうですよね。

また、本作ではバービー人形が大活躍することも重要です。実は『トイ・ストーリー』1作目の時点でもバービーへの出演依頼があったのですが、マテル社は「映画独自の性格をバービーにつけてしまうと、子供たちが自由に想像できなくなる」という懸念があったために断っていたのだとか。(ハスブロ社からもG.I.ジョーの出演を断われていたそうです)


(c) Disney/ Pixar


しかし、『トイ・ストーリー』が大ヒットしたこともあり、ついにマテル社も『トイ・ストーリー2』からバービーの出演を許可しました。ひょっとすると、やっとの思いで出演許可を得たバービーを目立たせるためにも、ボー・ピープの活躍を断念せざるを得なかった、ということもあるのかもしれません(こちらは筆者の勝手な想像にすぎませんが)。

そのバービーが、恋心があったにも関わらず裏切ったケンに“服を次々に破いていく拷問”を仕掛けたり、独裁者のロッツォに対して「権力は脅しではなく、統治される者からの同意から生まれるべきよ!」という(極端に難しい言葉を使いながらも)ド正論を吐くのは痛快愉快ですよね。ボー・ピープの優しく穏やかなキャラでは、こうはならなかったでしょう。ボー・ピープのリストラはどうしても残念なところもありますが、バービーの魅力のおかげで少しは納得できるような気もします。

そして、ボー・ピープファンの皆さんに朗報があります。実は、2019年6月21日にアメリカでの公開が予定されている続編『トイ・ストーリー4』の物語は、ウッディとボー・ピープのラブストーリーになると報道されているのです! その詳細はまだ明かされてはいませんが、再びボー・ピープの活躍が観られる日を、楽しみに待とうではありませんか!

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(c) Disney/ Pixar

RANKING

SPONSORD

PICK UP!