ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」、3つの魅力と1つの懸念



Ⓒテレビ東京 



2018年7月クールも話題のドラマがたくさん!「今クールのドラマ何やるんだろう?」とチェックする時、おそらく4つのチャンネルくらいのリストをチェックする方が多いと思います。

が、「テレビ東京」を忘れてはいけません!今回は仲村トオルさん主演の「ラストチャンス 再生請負人」の魅力についてお届けします。

コメディ要素なし、硬派だけれど、誰が見ても理解できる。そして熱きドラマ。

チェックしてなかったら大損ですので、記事読み進めて頂ければと思います。

今からでも見てほしい理由1
人を描く重厚なドラマ!



まずは「ラストチャンス 再生請負人」てどんなドラマなの?というお話から。

テレビ東京では、2018年4月より月曜22時に「ドラマBiz」というドラマ枠を設定。前クールでは江口洋介さん主演の「ヘッドハンター」が放送されました。

今回の「ラストチャンス 再生請負人」では、銀行マンの主人公を中心に「会社の再生(再建)と人の再生」を描いていきます。会社の再生でだけでなく、人にもフォーカスすることで重厚な人間ドラマも堪能できます。

ドラマ概要


大手都市銀行に勤める樫村は入行して22年目、突然財閥系銀行との合併を発表された。

左遷、リストラ…行き場を失う同僚達を見送る日々の中、自分のこれからを憂う樫村。

そんな彼が進んだ道は“企業再生”だった―。

そのとき仕事仲間は? 同僚は? 友人は? 家族は?

人生の七味(うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ)を

どう乗り越えるのか?


人生の七味って普段そこまでちゃんとは考えなかったり。このドラマを堪能して、そして自分自身の人生戦略を考え直すきっかけとする。

そんな感じでこのドラマは人生の糧となるのではないでしょうか。



今からでも見てほしい理由2
まるで「半沢直樹」な主人公を応援したくなる!



主演の仲村トオルさんが演じる樫村は銀行マン。いや元・銀行マンですかね。

銀行マンなのですが、勤務先の銀行が吸収合併され、子会社に出向することになったのをきっかけに退職。その後うまく転職するつもりが、紆余曲折あり頓挫!妻子ある身にも関わらず一瞬無職となってしまう事態に。

その後、仕事で知り合った投資会社社長に声かけられ、飲食フランチャイズ会社の立て直しでCFO(最高財務責任者)となることで無職は免れるも、その仕事がまあ大変!

主人公・樫村の誠実さや仕事への向き合い方など、仲村トオルさんの演技もあって非常に好感度が高い人物。

まるで「半沢直樹」な感じで、「主人公、頑張れ!」と手に汗握るドラマが展開されていきます。

と言いつつ、「半沢直樹」は全編通して銀行のお話でありましたが、「ラストチャンス 再生請負人」は銀行マンから紆余曲折あり企業再生へと乗り出す立場が次々に変わる主人公。

その流動的な立ち位置にドラマ的にはハラハラ・ドキドキな展開という感じで「次週が気になる!」の連続となります。(自分の人生だったらやってられないですが…)



Ⓒテレビ東京 




今からでも見てほしい理由3
演技派俳優大集結!



本作、キャストが「豪華俳優集結」という言葉よりも、「演技派俳優大集結」という言葉の方が相応しいかもしれません。

主演の仲村トオルさんを筆頭に、 以下の面々!

・椎名桔平さん

・和田正人さん

・大谷亮平さん

・勝村政信さん

・町田啓太さん

・石井正則さん

・本田博太郎さん

・ミッキー・カーチスさん

・嶋田久作さん

・竜雷太さん

・水野美紀さん

・長谷川京子さん

失礼な書き方かもしれませんが、この面々で見応えの無いドラマになるはずがありません。

見せ場に次ぐ見せ場で、ここに載せていないキャスト陣(お子さん役とか)も演技が非常に重厚!作品のトーンから逸脱する者は誰一人おらず、物語の着地点がひたすら気になるドラマを彩ります。



Ⓒテレビ東京 




正直に思う懸念


褒めてばかりだと逆に「本当かよ?」ともなりそうなので、正直に思った懸念も書きましょう。

※客観的懸念であり、作品批判ではありません。

このドラマ、ここまで書いてきてわかる通り仲村トオルさん演じる樫村はある種リーダーとして企業再生を頑張ります。誰もが応援したくなる物語ではあるのですが、ここで1つ引っかかることがありました。

それはTBSの日曜劇場において、「半沢直樹」が超高視聴率を記録し、「ルーズベルト・ゲーム」はそれに及ばなかったというエピソードです。

さまざまな要因によりそうなったわけですが、あらゆる論評の中で私がしっくりきたのが、



・「半沢直樹」は中堅社員がトップを含めたあらゆる人物に戦いを挑む話

・「ルーズベルト・ゲーム」はトップ自らがチャレンジする話




というもの。

要するに、



・「半沢直樹」は自分を投影するビジネスマン、サラリーマンが多かった

・「ルーズベルト・ゲーム」はあくまでもトップの話なのでドラマとしておもしろいがそこまで




ということです。

もちろん「下町ロケット」や「陸王」が超高視聴率を記録したりしてるので、トップのお話でも共感は呼ぶのですが、何となく今回の「ラストチャンス 再生請負人」の状況を見てこれを思い出しました。

とは言っても、企業を転々としたり、予期せぬ転職や失業を経験した方はご自身を投影するはず。(お金関連のお仕事されてる方なら余計に)

自己投影をせずとも、ドラマとしては見応え充分なドラマとはなっているので、一見の価値ありです!




Ⓒテレビ東京 




逆を言えばそれくらいしか懸念がない!


懸念を書きましたが、それくらいしか思い浮かばないんですよね…。

つまりドラマを見ていてつまらないとか、見応えがないとか、DVDでいいやとかそういうことを思わないんです。

広げるのが難しそうだなというだけなんです。

この記事でどれくらいドラマを見て頂けるかはわかりませんが、まずは一見!百聞は一見に如かずということで、ぜひ一度ご覧頂ければと思います。

毎週月曜22時からテレビ東京系で放送です!



公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/lastchance/

(文:柳下修平)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!