『DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW』の3大魅力はこれだ!最高のスピンオフ、ここに誕生!



©2018「HiGH&LOW」製作委員会 



9月28日より『DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW』(以下、『DTC』)が3週間限定で公開されます。

本作はライブやドラマや映画などが連動して展開している“総合エンターテインメント”と銘打たれた『HiGH&LOW』(以下、『ハイロー』)の最新作にしてスピンオフ作品。そのコンセプトはなんと“アクションなし”ということなのです。

知らない方にご説明をしておきますと、『ハイロー』シリーズの最大の魅力は身体能力が人類のMAX値に到達しているカッコイイお兄さんたちによる大迫力のアクションに他ならず(異論は認めます)、ドラマ版でも毎週のように大人数の乱闘が見られたばかりか、映画版では日本で実現可能なアクションを限界突破、もはやハリウッドに匹敵するかそれ以上のクオリティを誇っており、EXILE TRIBEのファンのみならず映画ファンも虜にしまくってきたのです。

※詳しくは映画第2弾『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』の記事をご参照ください↓
□『ハイロー2』は映画を越えた別次元の何かに到達した!ヤバいテンションでその凄さを全力で語る!

『ハイロー』と言えばアクション、アクションと言えば『ハイロー』。その真理があったはずなのに、最新作がまさかのアクションなしだと……!?これを聞いた時、筆者は思いました。そんなバカな!アクションのない『ハイロー』なんて考えられないと!『ハイロー』からアクションを取ったら何が残るんだと!『ハイロー』からアクションを取ったら、男たちの熱い友情と絆と、極端かつ超魅力的なキャラクターたちへの萌えと、カッコよくて超アガる音楽と、荒唐無稽を通り越して摩訶不思議な世界観と、良い意味でツッコミどころが多くて愛嬌たっぷりなことと、大爆笑できるサービス精神くらいしか残らないじゃないかと!けっこう残っていたよ!

しかしながら、『ハイロー』ファンの皆さん、ご安心ください。本作『DTC』はアクションがなくても、間違いなく『ハイロー』というシリーズのおもしろさと心地よさ(タイトルさながらの“良い湯加減”)を引き継いだ、この世におけるスピンオフと銘打たれた映画の中でも最高クラスと言っても過言ではない、素晴らしい作品だったのですから!その魅力を大きなネタバレのない範囲で以下に紹介します!

1:山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹の3人がとにかく良い子でかわいい! 
漫才的なかけあいに笑おう!


まず、何よりも申し上げておきたいのは、今回の主人公たちを演じる山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹の3人が超・絶・かわいいことです。とにかくKAWAII!So Cute!萌え萌え!これが伝えられたら他のことはもういいくらいです。

何がかわいいって、みんながとっても“良い子”であるから。何しろ本作の物語は、とある理由によりバイクの旅に出た3人組の男の子が、お金がなくなったから住み込みのバイトを始めて、その旅館の女将(美人)と娘が抱えていた事情を知り、「何か俺たちにできることはないのか」とおせっかいを働くというものなのですから。はい良い子!満場一致で良い子!(異論は認めない)あとバイクの旅で法定速度をちゃんと守ってそうなのも良い子!

そうか、『ハイロー』の人たちはケンカに明け暮れていたけど、ケンカをしなかったらこんなにも良い子たちになるんだな……と、ちょっと予想はしていたけど予想以上でした。具体的な細かい萌えポイントはここでは書きませんが、観ればきっと誰もが「ここがかわいかった!」「いいやこのシーンではさらに上回っているぞ!」「ここで良い子度が青天井!」などと会話に花が咲くはず。彼らのファンは明日地球が終わろうとも観るべきですし、3次元のかわいい男性に萌えたい全人類も必見です。

なお、タイトルのDTCとはダン、テッツ、チハルという主人公たちのキャラクターの頭文字から取られたチームの名前です。彼らはかわいいだけでなく仲がとってもよく、これまでの『ハイロー』シリーズや、Hulu限定で配信されたスピンオフドラマ『HiGH&LOW THE DTC』でも、ほぼほぼ“トリオの漫才コンビ”のかけあいが展開しており、それが本職の芸人さん顔負けのおもしろさまで昇華されていました。

つまり、単純に言って今回は“笑える”のです。これまでの『ハイロー』シリーズも良い意味で荒唐無稽なシチュエーションで爆笑させてくれていたのですが、今回は前述したように3人の男の子のかわいらしさ+漫才のボケとツッコミのほうが前面に出てきており、ついつい顔がほころんでしまう“ほっこり”方向のコメディへとシフトしていると言ってもいいでしょう。

また、『ハイロー』の映画版第2作『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』と第3作『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』では、“山王連合会”という主人公格のチーム内に亀裂が入ってしまい、新チームとしてDTCが結成されたものの、しばらくその3人はストーリーから姿を消していました。いわば、今回の『DTC』は「ダンとテッツとチハルは何をしていたんだろう?」という“描かれなかったことを補完する”内容でもあるのです。これも『ハイロー』ファンには嬉しいポイントでしょう。



©2018「HiGH&LOW」製作委員会 




2:歌と踊りで多幸感いっぱい! 
圧巻のカメラワークにも驚いて!


本作の監督を務めたのは、これまでの『ハイロー』シリーズ全作で脚本を手がけてきた平沼紀久。今回は(も)「『ハイロー』のスピンオフである以上は普通の映画にはしたくなかった」という気概があったそうで、“アクションなしでメンバーの身体性を存分に生かす方法”を考えた結果、“出演者が歌って踊る”という手法を考えたのだとか。

その“歌って踊る”シーンが冒頭で展開するのですが……もうこれだけで1800円の料金を払う価値がある(むしろ安すぎる)と断言します。見事という言葉では足りないダンスと歌唱そのもの、その舞台の豪華絢爛さそのものに感動し、そこには『ハイロー』シリーズのバトルシーンで培ったダイナミックなカメラワーク(ほぼワンカット!)も最大限に有効活用されているのです。

この冒頭の超絶ダンスシーンで“掴み”はバッチリ。しかも(詳しくはネタバレになるので書けないのですが)このダンスシーンには映画の構造上の“仕掛け”があり、これもまた「そうだったのか!」という驚きを与えてくれるのです。ていうか山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹の3人が最高の歌唱力と身体能力を最大限に生かして歌って踊り、しつこいようですけど超・絶・かわいいんですよ。こんなの幸せすぎてファンは映画館で死にかねないよ!

しかも、歌って踊るシーンはこれだけではありません。中盤では八木将康と天野浩成のボケボケなコンビも加わり、旅館でとある“芸”を披露することになるのですが……これこそ衝撃的ですので絶対にその内容は書けません! 映画館でその“プロの腕前”を体験し大興奮(?)してください。



©2018「HiGH&LOW」製作委員会 



3:タイトル通りの人情劇! 
実は『男はつらいよ』だった?


本作のタイトルには“純情編”とあります。かわいい男の子たちによるコメディと、歌って踊るミュージカル的な魅力に加え、そのタイトル通りの“人情劇”が後半に展開していくのです。

監督および脚本を務めた平沼紀久は、主人公の3人のキャラの持ち味を生かしたストーリーの構築のために脚本を20稿も書き直し、最後にホロリと泣ける人情劇を実現するに当たっては『男はつらいよ』シリーズを観返したりもしたのだとか。本作の物語は前述したように、お金がないのにブラブラと旅に出た男の子たちが旅館の女将とその娘が抱えていた事情を知り、「何か俺たちにできることはないのか」とおせっかいを働くというもの……確かにこれは“フーテンの寅さん”みたいじゃないか(配給会社がどちらも松竹ですし)!

さらに、平沼紀久は「3人には旅を通じて“誰かの笑顔にために力を尽くす”喜びを知って欲しかった」とも語っており、それは『ハイロー』シリーズにあった「誰かのために全力で戦う」という尊さにも繋がっています。ここにこそ、“確かに『ハイロー』の精神を引き継いでいる”という実感があったのです。

3人のかわいい男の子たちの漫才的なかけあいにほっこりと笑顔になり、歌と踊りで多幸感いっぱいになり、人情劇にもしっかり感動させられる……『DTC』は、そんな笑って泣いて感動できる、エンターテインメント作品として申し分のない内容なのです。『ハイロー』を全く知らないという方でも楽しめますし、シリーズのファンであればそれぞれのキャラがもっと大好きになれる上、アクションがなくても“引き継がれた魅力”があることにも感動することでしょう。



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他にも、『ハイロー』シリーズおなじみのあの曲がかかるシーンに大笑いするとか、主人公3人以外のメンバーもケンカをしなかったらいい奴らじゃねえかとまた感動するとか、“あの人”がスナックのオーナーとしてサプライズ登場した上にけっこう出番が多かったりとか、ファンには嬉しい(そして詳細はネタバレ厳禁!)のポイントがたっぷり。とにかく、こんなにも「最高!」と断言できるスピンオフ作品はなかなかありません。3週間限定上映ですので、お早めに映画館に駆けつけてください!

(文:ヒナタカ)

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