映画コラム
おうちで映画も美味しく!そば&うどん映画映画特集!
おうちで映画も美味しく!そば&うどん映画映画特集!
押井守監督と
立ち喰い蕎麦
蕎麦に映画作家的こだわりを示し続けているのが押井守監督です。
しかも普通の蕎麦というよりも、立ち食い蕎麦!
押井監督はTV『うる星やつら』(81)の頃からたびたび立ち食い蕎麦にまつわるウンチクを披露し、OVA『御先祖様万々歳』(89~90)を再編集した映画『麿子』(90)では立ち食い蕎麦屋を基軸に回想のドラマが描かれていく構成を採っていました。
そして初の実写映画『紅い眼鏡』(87)などにも登場した立喰師(立ち食い蕎麦のウンチクや説教を垂れながら無銭飲食する伝説の食い逃げ犯)をモチーフにしつつ、何と日本の闇の戦後史をナレーターの山寺宏一が延々とひたすらしゃべり続けるという(収録中、酸欠状態になったとの逸話も!?)前代未聞の壮大なる構想のスーパーライヴメーション(要は3DCGの紙人形アニメです)『立喰師列伝』(06)を発表します。
続いて、同作にも登場する伝説の立喰師“ケツネコロッケのおぎん”(兵藤まこ)の行方を追い求めるというスピンオフ実写作品『女立喰師列伝 ケツネコロッケのお銀―パレスチナ死闘編―』(06)を、さらにはそのシリーズ化をはかって仲間たちと分担して撮った6話の実写オムニバス映画『真・女立喰師列伝』(07)を発表するのでした。
押井監督の立ち食い蕎麦に対するこだわりとは、一体何なのか?
正直私には皆目見当もつかないのですが(実は昔、取材でご本人に質問したこともあったのですが、何とも難解な答えが返ってきたような思い出が……。押井マニアの方々にも一度レクチュアをお願いしたいところです)、ただし立ち食い蕎麦ファンのひとりとしては、何となく肌で実感できるところはあるのでした。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。