CMSイクサベルトを入手!製作陣の熱量を感じたポイント、DX版イクサベルトとの違いは?
我が家についに届いた「コンプリートセレクションモディフィケーション イクサベルト&イクサライザー」。
今月に入り、いつやって来るかと首を長くしていたところ、「仮面ライダーおもちゃウェブ」の公式ツイッターアカウントから発送したとのツイートが。
予告通り、次の日には我が玄関を通り、我が廊下を通り、我が部屋に。
本体価格33000円、送料880円。
地べたにおでこを擦りつけて嫁に土下座したのが、3か月ほど前。
腰に巻くことを想像しながら過ごした2020、夏。
待ちに待った商品がやっと目の前に。
でも、焦らない。
何の変哲もないダンボールを眺めてるだけで得ることができる、多幸感。
しばらく眺めてからいよいよ開封。
ダンボールを開けるとまたダンボール。
このダンボールにはコンセレのロゴが印刷されてるので、また数分この段ボールを眺める。
コンセレの値段が高いのは商品そのものがハイクオリティということに加え、このご対面するまでのドキドキ、ワクワク分も入っていると思う。
少し経ってそのダンボールも開けてみると、薄い、少し透けている白い包装紙の向こうにうっすらと見える「イクサ バーストモード」。
思わず頬が緩む。
心の底から出るのは「かっこいい」という、ただその一言。
焦らしていた気持ちを一気に解放、その包装紙を破り捨て箱を取り出す。
早くベルトを巻きたいと箱を裏側に向けると「イクサのセーブモード」が。
見惚れてしまいまた数分、箱を眺める。
ここまででも1万円くらいの価値はある。
開けてみた。
ベルト、ライザー、その他フエッスル諸々が一つずつ綺麗に包装されている。
拝みながらその包装を剥がし、早速ベルトとナックルを取り出す。
360度隅々まで目で堪能、照明にかざしてみたりしながら電池を装填。
いざ電源を入れようとスイッチを見てみると、1986と2008の数字が。
なるほど、ここで現代編と過去編、名護さんと音也の音声を切り替えるわけか。
まずは現代編から。
余談だが、コンセレに限らずバンダイ製品を手にした時は、とにかく説明書に目を通さないのが自分のルール。
操作がわからないままひとつずつ試していくことが、何よりの自分の楽しみ方なのである。
ボタンらしきものは先ほど熟視したときに確認済み。
片方を押してみる。
名護さんの声だ。
加藤慶祐さんの声は12年前のまま。
現在はすでに俳優を引退されてしまったが、これを聞く限りブランクは感じられず、まるで現役バリバリのよう。
ここ数年のコンセレの醍醐味は、そのセリフの内蔵量という人も少なくない。
名台詞から迷台詞、聞くとそのシーンが目に浮かぶ。
そんなとこも入れるのかと思わずニヤついてしまうものから、まだまだ自分のイクサ愛が足らないのか「そんな台詞あったっけ?」というものまで収録されている。(これはこれでそのシーンを確認するという楽しみが増えるので結果オーライ)
しかし、ボタンを押せども押せども新しいセリフがナックルから溢れ出てきて、一周する気配がまるでない。
一旦反対側のスイッチも押してみる。
こちらはBGMのスイッチだった。
作品を彩ったBGMをかけながら台詞のスイッチを押すと、そこはもう「キバ」の世界。
「Individual-System」
「Fight for Justice」
名曲すぎる。
この時すでに、イクサベルトに支払った代金がとてつもなく安いと感じていた。
もう一度押すと極め付けのイクササイズが流れた。
現代編だけで何時間遊べるのだろう。
そして満を持して過去編へ。
音也だ。
一海じゃない。
紛れもない音也だ。
何が違うかは言葉にはできない。
だが、確実に音也であることは間違いない。
武田航平という男、もはや実体なくともファンを魅了する力量を兼ね備えた俳優。
試しにブリザードナックルを引っ張り出し、そちらの音声も確認。
一海だ。
カシラだ。
聞き比べるとやっとわかる。
きっと武田航平君にも、イクサベルトの過去未来のようなスイッチがどこかにあって、切り替えてるに違いない。
名護さんに続き、音也の音声も全然一周しない。
ここで台詞がどれくらい収録されているのか、やっと説明書を覗いてみることにした。
ちなみに、説明書の表紙には「イクサベルト取扱説明書」ではなく
「イクサシステム取扱説明書」と書かれている。
そしてその下には、素晴らしき青空の会の文字が。
いちいち唸らせてくれるのが本当に幸せだ。
ページをめくり、台詞の数を見てみた。
驚いた。
その数、名護さん171、音也183。
恐る恐る次のページもめくってみた。
さすがにイクサライザーはそんなには入ってないだろうと思った。
その考えは間違っていた。
甘かった。
まったく手を抜く気はないようだ。
びっしりと台詞が150。
勘弁してくれ。
一日じゃ遊びきれない。
うれしい悲鳴をあげた。
…と思ったら警告音が。
セーブモードのアレだ。
凝りに凝りすぎている。
過去イチの出来ではないだろうか。
僕には実はもう一つ楽しみがあった。
12年前に発売された、DX版のイクサベルトと比べることだ。
僕が唯一買った2号ライダーのベルト。
以前、イクサ祭りが発表されたときにこのことを書いてるので、そちらも合わせて読んで欲しい。
“イクサ祭り2020”によせて『仮面ライダーキバ』紅音也への思い入れを語る
比べてみた。
塗装の色や細かいところが多少グレードアップされているものの、大まかなデザインは踏襲されているのが特に裏側をみるとわかる。
試しにナックル部分を入れ替えてみた。
綺麗にはまった。
何という互換性。
秋の肌寒い風のせいで感じていた憂鬱はどこかにいってしまった。
製作陣の熱量をモロに感じてしまった為、しばらくは紅顔になりながら遊ぶ日が続きそうである。
このベルトに魂込めて声を吹き込んでくれた武田航平、加藤慶祐両氏に感謝しながら。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第175回:『仮面ライダーセイバー』2号ライダーのブレイズから動物モチーフのデザインについて考察
第174回:『仮面ライダーセイバー』の世界観を創造する技術とは?創意工夫で進化する特撮を語る
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