みなさんは「アニメ映画」と聞いて、どの作品を思い浮かべるでしょうか。

世の中には数多くの魅力的なアニメがあります。好みは人それぞれですが、今回は私がオススメしたいアニメ映画を紹介します。それは「怪盗グルー」シリーズ。本日2020年12月18日(金)の「金曜ロードSHOW!」では2作目の『怪盗グルーのミニオン危機一発』が放送されます。

「怪盗グルー」シリーズ

「怪盗グルー」シリーズは今日までに3作が公開されています。(ミニオンズシリーズは除く)

その魅力は一言では伝えることができません。

楽しく笑えるシーン。ド派手なアクション。目頭が熱くなる場面。表情豊かなキャラクター。かわいい仕草。綺麗な映像。リアルな動き。まさに魅力が沢山詰まっているアニメ映画です。

たくさん笑える楽しいアニメであることは間違いないのですが、同時に感動できる場面が沢山あるため幅広い年代の方が楽しめます。「家族愛」や「恋愛」の要素も盛り込まれていて、多くの方が夢中になります。

この記事では作品をより一層楽しんでいただけるように、見どころを紹介していきます。

『怪盗グルーの月泥棒』

『怪盗グルーの月泥棒』は2010年に公開された映画です。世界一の大悪党を目指す主人公「グルー」が、背の低い黄色い生物「ミニオン」と一緒にいろいろな悪事を企てる記念すべきシリーズ第1作目です。

あらすじ

「世界をアッと驚かせたい」大きな野望を持っているグルー。しかし彼は、自らのしょうもない実績にこりごりしていました。そこで今回は、ライバルのピラミッド泥棒「ベクター」すらもぶっ飛ぶほどの超ド級の泥棒計画「月泥棒」を企てます。

その計画に必要な武器「縮ませ光線銃」を手に入れるための道具として、養護施設の3姉妹の里親になることにしたグルー。これがグルーにとっての大きな転機となります。そして縮ませ光線銃にはある秘密があったのです……。果たしてグルーは月を盗み、ベクターを超えることができるのでしょうか！？

見どころ

「こんなに泣ける作品だと思わなかった」

3姉妹の里親になったグルー。しかし彼は子どもの頃、親に認められることがありませんでした。そんなグルーは当たり前のように子供嫌いになり、当然のように育て方も不器用。しかし、どこか根がいい雰囲気が出ていて……。

子供嫌いなグルーに引き取られた、孤児院育ちの3姉妹。これから不安と絶望の日々が待っています。いや、そうでもないのかも……。

親の存在に憧れを抱く3姉妹と、子育てに戸惑いながらも少しずつ親心が芽生えるグルー。泣き、笑い、後悔しながら徐々に打ち解けあう姿に、思わず涙腺が緩んでしまいます。「家族愛」は素晴らしいもの。改めて気づかせてくれる作品です。

きっと本当の家族になれる

見たことがあっても、ふとした時にまた見たくなる。かわいくて笑えるだけじゃない。家族の在り方を考えさせられる物語。要所に感動する場面が散りばめられていて、自然と目頭が熱くなります。個性的なキャラクターにそれぞれ魅力が詰まっている今作は、まさに子どもから大人まで楽しめます。

「心と心が繋がれば、きっと本当の家族になれる」優しさに包まれている『怪盗グルーの月泥棒』ぜひご覧ください。

『怪盗グルーのミニオン危機一発』

『怪盗グルーのミニオン危機一発』は2013年に公開された映画です。今作は「怪盗グルー」シリーズの2作目になります。かわいいキャラクターにド派手なアクション。そして新たな仲間、手強い敵…。前作で親になったグルーがパワーアップして帰ってきました。

あらすじ

平和な街の片隅で、孤児院育ちの3姉妹と平和に暮らす「元」怪盗、グルー。もともとは人を困らせることが大好きな悪党でしたが、今作はオープニングから悪事をやめた優しいパパになっています。

しかしある日、大勢のミニオンが連れ去られてしまい、グルーは揉め事の中心に。前作は泥棒として活躍していたグルーは今作で「反悪党同盟」の一員になり、スパイとして悪党を捕まえる側になります。

そこで「ルーシー」という女性とタッグを組むことになるのですが、物語は意外な展開に……。果たしてグルーはミニオンを連れ去った犯人を捕まえることができるのでしょうか！？

見どころ

前作から娘を育てることになったグルー。今作では、あのグルーがまさかの恋愛？

今作は「恋愛」が新しい見どころ

前作では「家族愛」が強調されていましたが、今作では「恋愛」が色濃く盛り込まれています。

グルーの恋に悩む姿。過去の女性とのトラウマ。なかなかデートに誘えないもどかしさ。自分に自信がないグルーが、ある日突然目の前に現れた女性「ルーシー」に惹かれていく姿に、思わず胸がきゅんきゅんします。しかし2人は引き裂かれてしまい……。

グルーの恋の行方が大きな見どころとなっている今作。グルーの恋は実るのでしょうか。

もちろん「家族愛」も見どころ

オープニングから娘の誕生日会を開催しているように、家族への愛情がたっぷりのグルー。今作も目頭が熱くなるシーンが沢山盛り込まれています。

「だってママがいないから」母の日の歌を素直に歌うことができない3姉妹の末っ子、アグネス。困惑しながらも娘たちにデレデレで「大人にならないでほしい」グルーの親心。さらに突然現れた少年に恋をする長女のマーゴを見て「娘を取られた」ヤキモチを焼くグルーの姿に、思わず共感する方も多いのではないでしょうか。

グルー一家のあたたかさに、感動すること間違いなしです。

ラブリーでハッピー

「家族愛」について考えさせられた前作。今作では新たに「恋愛」要素も加わり、作品としての魅力が増しました。

「この家族には幸せになってほしい」気づいたら自然と応援したくなる作品。ラブリーでハッピーな『怪盗グルーのミニオン危機一発』をぜひご覧ください。

『怪盗グルーのミニオン大脱走』

『怪盗グルーのミニオン大脱走』は2017年に公開された映画です。今作は「怪盗グルー」シリーズの3作目になります。作品を追うごとに仲間を増やし成長していくグルー。今作はどんな冒険が待っているのでしょう。

あらすじ

前作めでたく結婚したグルーとルーシーは、かわいい娘たちに囲まれて幸せな日々を過ごしていました。

しかしダイアモンドを守るミッションに失敗して敵を逃がしたグルーとルーシーは、「反悪党同盟」をクビになってしまいます。職を失い落ち込むグルーは気力を失い、味気ない毎日を送っていました。

そんな彼はある日、生き別れの双子「ドルー」の存在を知らされます。話を聞くとドルーは悪党に憧れていて、グルーと悪事を働きたいらしい。

ドルーと共に失敗したミッションのリベンジをしようと決意したグルー。ダイアモンドを取り返す作戦を立てるのだが、ミニオンが出て行ったりといくつもの誤算が……。果たしてグルーは兄弟の絆でリベンジを果たせるのでしょうか！？

見どころ

今作も見どころが沢山あります。新しい見どころとして「兄弟愛」が盛り込まれている今作。もちろんお馴染みのグルー一家のあたたかさにも目が離せません。そして、仲良しだったグルーとミニオンに意見の食い違いが……。

今作は「兄弟愛」が新しい見どころ

アメ泥棒をするだけで興奮するような、悪党の素質がないドルー。それでも彼は悪党に憧れているのです。そんな頼りない兄弟と一緒に作戦を立てるグルー。本当にうまくいくのでしょうか。

一緒に笑って、泣いて、喧嘩して、謝って、慰めあって、励ましあって、助け合う。2人のやりとりを見てると、どこか共感できて胸があたたかくなります。今作はそんな「兄弟愛」が見どころです。

パパらしさが愛おしいグルー

「一緒に寝たり、学校へ乗って行ったり、算数を手伝ってくれますように」ユニコーンがいると信じてやまない末っ子のアグネス。

「ユニコーンなんていない」本当のことを伝えようとするグルーでしたが、アグネスの顔を見るとなかなか言い出せません。グルーを見ていると本当に親心をくすぐられます。大人だからこその楽しみ方は今作も健在です。

ルーシーのママとしての成長も

「新米の船長」自分で言うほどに、ママに慣れていないルーシー。「ママは厳しさも必要」わかってはいるけれど。親の在り方について悩み、考えます。

しかし、家族が絶体絶命の場面には飛んで助けに来てくれます。頼りがいのある、綺麗で優しいママ。今作は彼女の成長も見どころとなっています。

意見が食い違うグルーとミニオンズ

本当はグルーには悪党に戻ってほしいミニオンズ。しかしグルーには悪事をする意思がないと悟ります。意見が食い違い不満に思ったミニオンズは、新たな悪党のボスを探す旅に出てしまいます。

しかもミニオンズは旅先で捕まってしまい、刑務所の中に。一体ミニオンズはどうなってしまうのか。今作ではグルーと力を合わせるシーンが少ないですが、別行動のミニオンズにも全く目が離せません。

アリーバ！！

お馴染みの「家族愛」はもちろん、「兄弟愛」も楽しむことができる今作。さらにミニオンズとの食い違いなど、楽しめる工夫が散りばめられていて、気づくと画面に張り付いてしまうほどに夢中になります。

グルー以外の登場人物も成長しているストーリー。見どころが沢山詰まっている『怪盗グルーのミニオン大脱走』ぜひご覧ください。

笑いあり、感動ありの「怪盗グルー」シリーズ

人を困らせることが大好きな悪党、グルー。そんな彼が沢山の愛に触れて変わっていく姿はどことなくリアルで、応援したくなる魅力を秘めています。

楽しく笑えるシーン。ド派手なアクション。目頭が熱くなる場面。表情豊かなキャラクター。かわいい仕草。まさに子どもから大人まで楽しむことができる、見どころ満載の「怪盗グルー」シリーズ。あなたはどの作品が好みですか。

(文：ゆくん)