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2020-12-30

「岸辺露伴は動かない」第2話感想:岸辺露伴VS志士十五!二人の怪演に引き込まれる視聴者が続出!

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「岸辺露伴は動かない」第2話感想

くしゃがら―。

12月29日放送の「岸辺露伴は動かない」(NHK総合・BS4K 夜10時から10時49分)を見て、いったいどれくらいの視聴者がこの言葉を検索しただろうか。
かく言う私もその一人。意味のない(存在しない)言葉だとはわかってはいたものの、「くしゃがら」と検索をかけてしまった。いわば、まんまとはまってしまったというやつだ。

また、第2話に登場する森山未来さんが演じる漫画家の志士十五(しし・じゅうご)というペンネームも面白い。「しじゅうご?しし、ししは……じゅうろく! なんで、ししじゅうご?」と冒頭から頭が混乱してしまった私であったが集英社のHPに「人生は計算どおりにいかない。そんな思いをこめてつけられた名前」という一文を見つけ、そこで腑に落ちた。岸辺露伴に志士十五。この漢字の羅列にも魅力を感じた。

今回の見どころはなんといっても、露伴演じる高橋一生さんと、十五を演じる森山未来さんの圧巻の演技だ。冷静の高橋露伴と狂気の森山十五の対峙は固唾を呑むシーンが多く、私を含む視聴者も「休む暇がない」状態で完走したのではないだろうか。放送がNHKということもあり、CMがないこともこのドラマの「強み」となったのかもしれない。

飯豊まりえさん演じる編集者、泉京香も実にいい。冷静と狂気に割って入る、イマドキ女子の京香がいいスパイスとなって物語を良い意味で混乱させてくれる。かわいい髪型に飯豊さんでないと着こなせない衣装も視聴者を虜にしているかもしれない。
しかし、個人的には飯豊さんの足の長さが気になって仕方がなかった。このドラマの「弱点」をあげなければならないとしたら、私はそこにあるように思う。なぜならそう言わざるをえないほど、飯豊さんのスタイルの良さと魅力が画面から必要以上にあふれていたからだ。

さて、第2話「くしゃがら」は、2018年に集英社から発売された「岸辺露伴は叫ばない 短編小説集」(原作:荒木飛呂彦 小説:北國ばらっど)の実写化だ。十五が使用禁止用語について疑問を抱くところからはじまる。次第に「くしゃがら」に支配されていく十五。「くしゃがら」から解き放たれるように露伴は、らしくない言葉をかけるものの、その甲斐なく十五はさらに「くしゃがら」に異常な執着をみせていく。そこで「ヘブンズ・ドアー」を使って露伴は「くしゃがら」と十五の心を覗こうする。しかし、そこには露伴も見たことがない「袋とじ」の存在が……。

露伴によって「くしゃがら」から解き放たれた十五。何事もなかったかのように正気に戻った森本さんの演技もそれはそれで最後にぞっとさせてくれた。

ドラマの最後で「不用意な言葉は使わないに限るな」とつぶやく露伴。このセリフは、私たち現代人へのメッセージのように思う。意味のない言葉に興味や執着を持ってしまったら、細菌やウイルスのように心に寄生してしまい、そしてやがて狂っていく—。
年の瀬に一石を投じる作品だったのではないだろうか。

12月30日に放送される第三話「D.N.A」では京香が付き合っている写真家の平井太郎(中村倫也)が登場する。露伴と中村倫也さん演じる平井がどのようにしてぶつかり合うのかが楽しみである。

とはいえ、「くしゃがら」とはいったい、何だったのだろうか。

答えがないからこそ、気になって仕方がない。

気にしたくないけれど、気になる。

もしかしたら「くしゃがら」の次の餌食は私なのか……。

(文:駒子)

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