堂本光一『Endless SHOCK』は想像以上にすごかった!ミュージカルを映画館で観る意義がある
堂本光一が長年取り組んできたミュージカル『Endless SHOCK』がついに映画館にやってきました。
無観客の帝国劇場でドローンも駆使して撮影された本作。堂本さんが自ら監督を務めるこだわりぶりです。
作品はオーケストラのチューニングシーンからスタート。幕が上がるときの高揚感や期待値が一気に高まり、音楽が流れ出した瞬間に『SHOCK』の世界に飲み込まれます。生で観ているかのような臨場感と迫力は鳥肌ものでした。きらびやかなステージ、音楽、役者たちの輝く瞳、存在感。作品の持つエネルギーが画面の中からビシビシと伝わってきます。
舞台はどうしても、話している人や、そのシーンで目立っている人、推している人を目で追ってしまいます。しかし本作は、ミュージカル作品でもあり映画作品でもあるため、一人ひとりのキャラクターにしっかりとスポットが当たっているのです。ミュージカルの『SHOCK』を観たことがある人は「このとき、このキャラクターはこんな表情をしていたのか」という新しい発見があり、観たことのない人もすんなりとストーリーに入り込めるはず。
物語として楽しめるだけでなく、劇中劇の殺陣やフライングなど、見どころも盛りだくさん。あらゆる角度から撮影されているので、舞台であれば観られない視点も多く、それが映画館で観ることの魅力でもあります。
そして、作品のひとつのテーマでもある「Show must go on」。それは「ショーは続けなければいけない」という意味だけでなく、物語が進んでいくうちに「悲しいことがあって立ち止まってしまっても、前に進む強さが大切」という意味合いにも取れました。
心がふさぎがちな今の世の中でも、エンターテイメントは終わらない。そんなことを体中で実感できる、希望が詰まった作品です。
(文:ふー)
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