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最終回を迎えた『魔進戦隊キラメイジャー』を熱量たっぷりに振り返る!一番泣いたエピソードとは?


■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

先週、『魔進戦隊キラメイジャー』がついに最終回を迎えました。

世の中が大変な今、2020-2021のスーパー戦隊が「キラメイジャー」で本当によかった。

行動が制限され、当たり前だった生活が困難になり楽しみが減りに減った中で、キラキラすることを第一優先にするキラメイジャーは眩しすぎるほど輝いていたし、その煌めきと輝きに毎週僕は救われました。

暗い時代に光を照らしてくれたことに加え、自分が歳を重ねるにつれ失ってしまったり、捨ててしまったものを「キラメイジャー」という作品を通して思い出す機会も多く、スーパー戦隊シリーズを通して一番涙腺が緩んだ作品でもありました。

今まで好きなスーパー戦隊やオススメのスーパー戦隊を聞かれたとき、順列をつけるのは申し訳ないと思いながらも『侍戦隊シンケンジャー』と『烈車戦隊トッキュウジャー』と答えてきました。

そして、「キラメイジャー」が始まった時、ある予感がしました。

「シンケンジャーとトッキュウジャーに並ぶほど好きな作品になりそう」と。

しかし、いざ「キラメイジャー」が終わってみると、「シンケンジャー」、「トッキュウジャー」には大変申し訳ないんですが「キラメイジャー」が僕の好きなスーパー戦隊の1位になっていました。

ハズレ回がなく、脚本が面白いのは当然の上、今までスーパー戦隊の王道パターンの「崩し」ではなく「ずらす」ことによって、こんな見せ方がまだあったのかという可能性に毎週唸り、そしてキラキラさせていただきました。

せっかくなので、特に唸った「ずらし」回をご紹介していきます。

エピソード19「相棒」

過去の戦隊ではメンバー同士が入れ替わるのが多い中、まさかの魔進と入れ替わり。

エピソード23「マブシーナの母」

お母さんが我が子の様子を見にくるというのがスーパー戦隊の定番の中、そのお母さんがなんと石。しかも死んだと思ってたお母さんが。

エピソード33「巨獣パニック大激突!」

スーパー戦隊の醍醐味、必殺バズーカを放つ際のあの黄金比バリバリのフォーメーションを巨大戦に持ち込み。

「さすがキラメイジャー、そう見せてくれるか」何度言ったかわかりません。

「キラメイジャー」では特に、スーパー戦隊の要素を踏まえながらも、新しい見せ方でサプライズを与えてくれることが多かったです。

エピソード19では入れ替わったまま魔進達が名乗り、充瑠達との名乗りの違いから、普段は石の姿でしゃべるそれぞれの魔進たちのキャラクターが可視化され、魔進たちにさらに愛着が湧く結果となりました。

名乗りでの遊びは他にも、エピソード36「ラップ」で魔進も含めた全員が、エピソード41「ありのままでいたい」では猫バージョンもあり、そんなバリエーションを含んだ名乗りと、5人揃ったときの今までに類を見ないアクロバティックな名乗りも相まって、最終話の素面の名乗りでは例年以上に感動しました。

エピソード23では、ジジョクルニというクリスタリアの有名な芝居によってお母さんを心配させないという展開でしたが、日本茶と同じ成分でクリスタリアの人が飲むと酔っぱらってしまう「メロロフモフモ」や、悪口を言ってはいけない日「クリスタス」、成人を祝う「キシンジーセ」など、クリスタリアの文化を描くことで、作品に更なる深みを与えてくれました。

「クリスタス」が描かれたエピソード36では、充瑠とクランチュラがまさかのラップでバトル。

バンドをやったり、マブシーナが歌ったり、充瑠と時雨が漫才をやったりと、一見違和感な展開でも「キラメイジャー」はすべて包容し、許容されたところも魅力のひとつです。

なぜなら最終的にはキラキラさせるという方向性にブレは一切生じさせなかったから。

ラップを通して、結果ファイヤと充瑠が対決して思いっきりぶつかるも、罵り合いがいつしか誉め合いとなるというエモエモのエモい展開。

二人はキラキラ。

そして僕の目からも涙がキラキラ。

エピソード37「せな1/5」では、5人に分離した瀬奈の内、ネガティブな瀬奈が1人。

要らないと思われたその瀬奈がいるからこそ、明るい瀬奈が輝く。

ダメなところも肯定してくれた小夜さんの言葉が、自分のダメなところも肯定してくれた気がしてまた涙がキラキラ。

エピソード31「おもちゃ」では実際に売ってるおもちゃを大胆に使っていて、こんな魅せ方もあるんだと驚愕させられました。

そして、そのおもちゃを通して描かれる母子愛。どっちを責めるではなく、双方キラキラすることが重要というメッセージにまた涙がキラキラ。

とにかく目をキラキラのウルウルにしてくれる「キラメイジャー」ですが、特に泣いたのはエピソード11「時がクルリと」です。

リセットボタン邪面によって何度もタイムループさせられる為朝ですが、その解決方法がひたすらループするというもの。

この回はコロナによりストーリーが中断を余儀なくされ、やっと新しい話を見ることができた回。

その1回目にあきらめず何度も立ち向かう為朝と、当時の出口の見えない中、踏ん張ろうとする現実が重なってかなり泣きました。

後追いで「キラメイジャー」を見る人にとっても、きっとこの回は神回だと思うんですが、この当時の雰囲気を感じながら見られるというのがリアルタイムで見た人の特権なのかなと思います。

こんなに感情を揺さぶられた作品の最終回、泣かないわけがありません。

マブシーナがそれぞれメンバーにかける言葉は本当に的を射ていて、セリフのひとつひとつにまったく無駄がなく、卒業式の日の金八先生のようなあたたかい言葉の数々に、本当に感動しました。

さらに、キラメイジャーは新しいヒーロー像も見せてくれました。

エピソード18「闇落ち」での充瑠のセリフ「悲しい結末になるならどっちも選べない」、そしてエピソード26「アローな武器にしてくれ」での「みんなの未来も地球もどっちも守りたい」というセリフは、ひと昔前なら何を甘いこと言ってるんだ、どっちかにしろと言われかねません。

でも、二兎追うもの二兎とも得るこの発想は令和の時代に合った考え方であり、このセリフに「キラメイジャー」の腰骨の部分が集約されている気がします。

まだ語り足りないので、もう少し書かせてください。

ストーリーもさることながら、映像でもトコトン胸を熱くしてくれた「キラメイジャー」。

エピソード28 「時雨泣き」で見せてくれたのは、1分40秒カット無しのワンカットアクション。

最初何気なく見てたんですが、あれ、ちょっと待って、ここ全然カット割ってないやんと気づき、放送が終わってから十数回繰り返し見るほど虜になりました。

高低差も生かしたそのアクションは、まるで自分がその場でキラメイジャーと共に闘ってるような錯覚に陥るほどでした。

もちろん、エピソード33「巨獣パニック大激突!」で見せてくれた、ウルトラマンの代表的監督・田口清隆監督演出による巨大戦と等身大戦の見事な融合に、開いた口が塞がらなかったのは言うまでもありません。

エピソード27「大ピンチランナー」での『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を絡めたストーリーの興奮具合は、以前ここで書かせていただいた通りです。

■『魔進戦隊キラメイジャー』の出演ゲストが画期的すぎた!その理由とは?

ここまでつらつらと書かせていただきましたが、なんと言っても一番は主題歌が例年以上に作品とリンクし、キラメイジャーを輝かせるのにこれ以上のない効果を与えてくれたこと。

この主題歌なしではキラメイジャーは語れないし、この主題歌を各エピソードの一番いいところで
裏切ることなくかけてくれたことで、見事に心拍数が安定することはありませんでした。

放送は終わってしまいましたが、今後の人生で大きな壁に当たったとき、僕はきっと「キラメイジャー」をあらためて見て、勇気をもらうことでしょう。

「キラメイジャー」とは長い付き合いになりそうです。

最後にこれだけ。

神曲ばかりのキャラソンでしたが、僕のベストキャラソンは「博士じゃないよ、博多だよ!しかも南だよ!」です。

古坂大魔王さんの古坂節とキラメイジャーの世界観が見事に融合しており、さらにエピソード30「誇り高き超戦士」で、これでもかとキラキラした博多南さんを堪能したあとにかかるこの曲、最高です。

キラメイゴールドを匂わせた展開も最高やったなぁ。

あと今回このコラムを書くにあたって、最初から見直したんですがムシバ邪面の声が、先輩のアメリカザリガニ柳原さんだったことに今更気づくという不覚。

柳原さんとは大阪時代から夏映画を一緒に観に行かせていただいてたんですが、その柳原さんが声を担当されたことは僕にとって、これまたエモエモのエモいトピックでした。

はぁー、エモいなぁ。

(文:篠宮暁)

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