映画コラム

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2021年06月10日

『名探偵コナン 緋色の弾丸』を楽しむ「10」のポイント

『名探偵コナン 緋色の弾丸』を楽しむ「10」のポイント


その2:『名探偵コナン ゼロの執行人』との共通点を感じた


筆者は2018年に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』も何度も映画館で鑑賞しましたが、『名探偵コナン 緋色の弾丸』も既に複数回鑑賞しています。今回の映画を複数回鑑賞しているうちに、『名探偵コナン ゼロの執行人』と似ているかもと思い始めました。

櫻井武晴が脚本を担当していて、『名探偵コナン ゼロの執行人』も同じ脚本家が担当しているので似通ってくるのは当然ですが。『名探偵コナン ゼロの執行人』では公安に恨みをもつ犯人の犯行でしたが、今作ではFBIに恨みをもつ犯人の犯行でした。
他にも『名探偵コナン ゼロの執行人』で開催されたのは各国の首脳が集まる東京サミット、今回の映画の舞台は4年に一度開催されるスポーツの祭典WSG!

真空超電動リニアの暴走を止めるシーンとカジノタワーに落下するカプセルを止めるコナン君のシーンが似通っていたり、両方の映画を見比べてみると似通った展開やシーンが多くみられます。また今回の映画でも見られることですが、コナン君と他のキャラクターの相棒感をみれるのがよいですね。

『名探偵コナン ゼロの執行人』だとコナン君と安室さんのタッグが見れましたし、今作では赤井さんとコナン君やコナン君と世良真純のタッグを堪能することができます。ラストシーンで世良真純とコナン君が顔を見合わせるシーンでも、ゼロの執行人のラストシーンで安室さんとコナン君の会話のシーンを思い出しました。

今作では、コナン君と世良真純が同じ方向へ歩き、『名探偵コナン ゼロの執行人』のラストシーンではお互い背を向けて歩いて行きました。『名探偵コナン ゼロの執行人』でも、それぞれの正義が描かれましたが、今作でもFBIとコナンの信念の違いが明らかになりましたね。

凶悪犯でも殺さない、FBIとは違う信念をもつコナン君。その信念をこれからも貫いてほしい。エンディングの曲がかかるタイミングも似ていましたね。
『名探偵コナン 緋色の弾丸』が好きな方は同じ脚本家が担当した『名探偵コナン ゼロの執行人』や『名探偵コナン 純黒の悪夢』、『名探偵コナン 絶海の探偵』、『名探偵コナン 業火の向日葵』も好きかもしれませんね。同じ脚本家が担当した劇場版コナン映画を観てみると、新たな発見があるかもしれません。

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(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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