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2021年07月05日

北村匠海の無視できない魅力:「Night Doctor」「にじいろカルテ」で魅せる医療従事者の表情

北村匠海の無視できない魅力:「Night Doctor」「にじいろカルテ」で魅せる医療従事者の表情


「Night Doctor」飄々としていながらも、何かを抱えていそうな救命救急医師・桜庭瞬


「Night Doctor」 (C)フジテレビ

2021年6月から放送されている月9ドラマ「Night Doctor」。本作で北村匠海が演じるのは、少し飄々としていて掴みどころがないように見えるキャリア3年目の医師・桜庭瞬だ。「にじいろカルテ」で演じた蒼山太陽とはまた違い、世の中を斜めに見るような、周囲の空気を読みすぎて道化になるような青年である。

2021年7月5日放送の第3話は、そんな桜庭に焦点を当てた回。1話や2話めでも、たびたび桜庭が薬を服用するシーンが描かれていた。精神的なものか身体的なものかは不明だが、何かしらの持病を抱えながらも周りにそれを隠しているように見える。この辺りは、「にじいろカルテ」の主人公・紅野真空が負う事情に通じるところがあるかもしれない。

そんな桜庭、第2話の最後で暴漢に襲われる主人公・美月(演:波瑠)を身を呈して守った。あらすじを見る限り、どうやらみつきも桜庭も大事には至らず軽症で済んだようだ。

病院を取りまとめる柏桜会の会長であり、そして桜庭の母親である麗子(演:真矢ミキ)の意向により、桜庭は海外への留学を勧められる。危険な職場でこれ以上働かせるよりも、今一度、医師としての力をつけるために修行したほうがいいといった意味合いもあるのだろう。第3話の展開は、複雑な心境を胸に「なぜ自分が救命救急に携わりたいと思ったか」を吐露する桜庭に焦点を当てる形になりそうだ


「Night Doctor」 (C)フジテレビ

「にじいろカルテ」で演じた蒼山太陽もそうだったが、「Night Doctor」の桜庭瞬も、そう簡単には解けないような屈折した思いを抱えたキャラクターのようだ。一見、普通の青年に見えるも、その腹の中が見えてこないような複雑な人柄は、演じる役者を選ぶ。ジャンル問わず演技の幅を年々広げている俳優・北村匠海だからこそ、陰陽取り混ぜた表現の仕方で桜庭が持つ人間性を表出させられるのではないか。

主役ではもちろんのこと、脇役の立ち位置にいてもしっかりと存在感を表し、作品の土台を固めている。続けての医療系ドラマ出演となったが、二番煎じ感はまったくない。月9「Night Doctor」は、最終回まで見逃せない展開となりそうだ。

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