映画コラム

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2021年07月29日

新感覚ホラー<映像エンタメ『ROOOM』>体験速報!|※ホラー苦手な方は最後の最後は読み進めないでください!

新感覚ホラー<映像エンタメ『ROOOM』>体験速報!|※ホラー苦手な方は最後の最後は読み進めないでください!


『ROOOM』を体験して<一部、構成についてネタバレあり>


現在、解禁されている公式サイトの情報からは窺い知ることができませんが『ROOOM』はオンライン体験型×ホラー映画です。

LINEやスマホを通じて、観客どうしで繋がりあい、さらには主人公の遥香と繋がります。

ここでの繋がりによって発せられた言葉によって『ROOOM』の物語は分岐していき、別々の結末=マルチエンディングを迎えます。

サスペンスアドベンチャーゲームなどではときおり見られるマルチエンディング方式ですが、配信映像作品で取り入れられることはなかなか無いのではないでしょうか?

いつどこに、どんな分岐があって、何を選ぶべきで、何を選ばない方が良いのかについては、ここで記すことはしませんが、まさに見事な“初見殺し”のコンテンツとなっています。
 「イキサキ探し」「マーダーミステリー」を手掛けるBAKERUとその「イキサキ探し」などのオンライン型ホラーコンテンツを手掛けてきた夜住アンナが担当していることもあって、念入りに作りこまれた仕掛けがあることだけは言っても大丈夫でしょう。

映像部分をインディペンデント映画や乃木坂46の個人PVを手掛けるギークピクチャーズ所属の三重野広帆が監督し、脚本「世にも奇妙な物語」や「ソロキャンプ」を手掛けてきた諸橋隼人が担当しています。この若手クリエイターコンビがテンポの良さと“怪しさ”と“意味ありげ”に満ち満ちたドラマを展開させてきます。

LINEで観客どうしが物語の展開を読み合い、推理合戦をしあい、“ここが怪しいのでは!?”というところを指摘し合いながら、作品が見られるという“普通の見られ方をされない”難しい作品となりましたが、テンポの良さと程よいハッタリがメリハリよく配されていて最後まで目を離せません。

物語のヒロインを演じるのは、元乃木坂46&乃木坂46初代センターという肩書も、もう必要がなくなってきた生駒里奈。

映画・ドラマ・舞台とほぼ途切れなく新作に出演し続けていて、この10月(秋田は9月に先行公開)には故郷の秋田を舞台にした映画『光を追いかけて』が公開待機中です。

ホラー作品と言うことでも『コープスパーティー』シリーズ(15)で主演済みと言うこともあって、ジャンルへの適合ぶりを見ることができます。

共演には日中を股にかけて活躍する水間ロン、『カメラを止めるな!』(17)の秋山ゆずきなどが脇を固めています。

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(C)2021ROOOM/AA

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