国内ドラマ

REGULAR

2021年10月28日

「SUPER RICH」第3話レビュー:小型犬か忠犬か!?最終的に衛とくっつくのはどっちなのか気になる件(※ストーリーネタバレあり)

「SUPER RICH」第3話レビュー:小型犬か忠犬か!?最終的に衛とくっつくのはどっちなのか気になる件(※ストーリーネタバレあり)



「SUPER RICH」画像ギャラリーへ

【関連記事】第1話レビュー:江口のりこの社長っぷりに痺れる!金がなくちゃ人生はじまらない!?
【関連記事】第2話レビュー:黒幕は町田啓太 or 松嶋菜々子!?

江口のりこが主演、赤楚衛二が共演する「SUPER RICH」が2021年10月14日より放送スタート。

お金はあっても愛に飢えた孤独な女社長と、愛はあってもお金がない貧乏専門学生。真逆の2人が出会い、会社に襲いかかる困難を次々と乗り越えて前へ進んでいく姿に元気づけられること間違いなし! 

毎分、毎秒でめまぐるしく変化していく登場人物たちの心情と、原作のない完全オリジナルドラマだからこその予測不能かつスリリングなストーリー展開をお見逃しなく!

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「SUPER RICH」第3話レビュー


この第3話を観て、赤楚衛二演じる春野優にキュンとしない人がいるのだろうか……?

いや、いない!!!!!

初っ端からラストシーンの話をして申し訳ないが、氷河衛(江口のりこ)に対し「僕は衛さんの下で働きたいんです」「僕は衛さんがいいんです」と真摯に伝える優、かわカッコ良すぎる。この後ふたり一緒に雨漏りの水をかぶってずぶ濡れになるところまで、セットで良いシーンだ。

そう、晴れて優は「新生スリースターブックス」にて働けることになった。それは、会社の倒産を防ぐため、優がとある作戦を成功させたから。その作戦とは、「ビッグバン作戦」である。



オフィスを移転し、文字通りゼロからスタートすることになったスリースターブックス。再建のために衛が考え出した作戦は「新人作家を発掘すること」「眠った虎を起こすこと」。つまり、コンクールを主催して新しい才能を見つけ出すのと同時進行で、長いあいだ作品を書いていない大御所作家に執筆を依頼するのだ。

衛が見当をつけたのは、漫画家・北別府K先生(松田美由紀)。さっそく彼女の自宅まで向かうが、「新作は大事にしたいの。一見さんに渡すわけにはいかない」と断られてしまう……。

ちなみにこのとき、北別府先生の過去作において、主人公のおまじないのセリフとして優里の曲「ドライフラワー」の歌詞が引用されていた。以下がそれにあたる。

「声も 顔も 不器用なとこも」
「全部 全部 嫌いじゃないの」
「月明かりに 魔物が揺れる」
「きっと私もどうかしている 暗闇に色彩が浮かぶ」

本作の主題歌に優里の新曲「ベテルギウス」が起用されている関係で、セリフと歌詞のコラボレーションが実現したのだろう。ファンにとってニクい演出である。



衛が持参した企画書を見るなり顔色が変わった北別府先生。実は、彼女はスリースターブックスで電子書籍部門の編集長を務める碇健二(古田新太)と元夫婦関係にあった。過去にいざこざがあったふたりの間には、未だ解決できていないしこりが残されていたのだ。

当時、浮気してしまっていたことを告白した碇。「恥の多い人生を送ってきました」と反省する(これは太宰治「人間失格」からきている)。自分のせいで北別府先生が新作を描いてくれないことを悟った碇は、彼女の自宅まで直接謝罪と説得に向かう。この時のセリフ「俺のことは嫌いでも、会社のことは嫌いにならないでください!」は、元AKB48・前田敦子の卒業時の名言だ。

今回はオマージュ祭である。



「資金を援助する代わりに、娘の作品を掲載してくれ」としつこく要望する投資家が現れ、お金のためにクオリティの低い作品を採用するか、それとも、お金のためなら背に腹はかえられぬと苦渋の決断をするか……究極の二択を迫られるスリースターブックス。

結果、北別府先生は新生スリースターブックス・編集部とともに、二人三脚で新作の制作に取り掛かることになった。それもすべて優のファインプレーのおかげである。

なんとかギリギリのところで難を逃れたように思えたが、トラブルは尽きないものだ。なんと、諸悪の根源である一ノ瀬(戸次重幸)が「逮捕された」との知らせが入って、今話は終わる。

息もつかせぬ展開の合間に、小型犬・春野優や、忠犬・宮村空(町田啓太)へのときめきも入れてくるのだから、油断できないドラマだ。この作品はわかりやすいラブストーリーではないけれど、最終的に衛が誰かと恋に落ちるのだとしたら、誰なのだろう?

忠犬か、小型犬か?

次回まで待てそうにない。


「SUPER RICH」3話のストーリー



氷河衛(江口のりこ)はオフィスビルを引き払い、従業員を整理して、古い一軒家を借りて新生『スリースターブックス』を始めることにした。衛について来たのは、宮村空(町田啓太)や今吉零子(中村ゆり)たち役員と、なぜか田中リリカ(志田未来)たちインターンの3人。また、会社の核となる電子書籍編集部の碇健二(古田新太)、鬼頭流星(嘉島陸)も加わる。

だが、空たち全員が不思議なのは、春野優(赤楚衛二)の存在。ただで雑用もすると言うので好都合だと、衛は優を重宝しているようだが、会社に一緒に住むと聞いた空は気が気でない。

新生『スタースリーブックス』の初仕事として、衛は“ビッグバン作戦”を提案。有望な新人作家を自社で発掘するため、漫画コンクールを開催するという。鮫島彩(菅野莉央)や豪徳尊(板垣瑞生)は疑問に思うが、碇は乗り気。

また、衛は並行して最近作品を描いていない漫画家や、まだ電子書籍化していない作家にも仕事のオファーをすると言い、誰もが知っているが近年は作品を発表していない、北別府K(松田美由紀)に目星をつけていた。

早速、衛が北別府に会いに出かけると、優がついてくる。一方、衛が留守の会社には、1人の紳士が訪ねて来る。投資家だと名乗るその紳士は、今吉たちにある提案を持ちかけて…。


(文:北村有)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

© Fuji Television Network, Inc.

RANKING

SPONSORD

PICK UP!