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2021年10月25日

「鬼滅の刃」無限列車 第3話:炭治郎の言葉、切ないモノローグに涙腺崩壊

「鬼滅の刃」無限列車 第3話:炭治郎の言葉、切ないモノローグに涙腺崩壊




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テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編が2021年10月10日(日)より放送スタート。

竈門炭治郎 立志編、遊郭編それぞれと繋がる「無限列車編」がテレビアニメとして再構成されて放送される。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

鬼滅の刃」無限列車編 第3話:「本当なら」レビュー


このシーンは劇場版でも複数回観たが、何度観てももらい泣きしてしまう。

下弦の壱・魘夢(えんむ)の血鬼術によって眠らされてしまった煉獄と炭治郎・善逸・伊之助。今回は彼らが見せられた夢にスポットがあたった。

魘夢は彼らを「幸せな夢」の中に封じ込めようとした。善逸は禰豆子と自分が修業した山でデート、伊之助は子分たち(炭治郎・善逸・禰豆子)を引き連れて探検、それぞれの願望が表れた夢を観ていた。炭治郎は死んだはずの家族たちが生きている夢を見ていて、なんとも切ない。

だが煉獄が見た夢は、単なる思い出だった。炭治郎のようによかったことだけであればわかるが、炎柱となって父に報告しに行き冷たい言葉で突っぱねられるシーンで、幸せな頃を思い出すという感じではない。



これは彼が「こうだったらよかったのに」「こうすればよかった」などという考えに逃げることは一切なく、ひたすら現実を生きる人、リアリストだということだろうか。どこまでも潔い人だなぁ。

さらに、無意識領域で核を破壊されそうになったときは、眠っているにも関わらず相手の頸を掴んで阻止した。さすが煉獄さん、すごい。

そして今回のメインは、炭治郎の夢だ。亡くなった家族が元気に生きている。禰豆子も鬼じゃない。だが、炭治郎は自らそれが夢であることに気づく。気づくが現実への戻り方がわからない。どうにかして現実へ戻ろうと、かわいい弟妹たち、そして優しい母の元を自ら去る。

ここでのモノローグが切ない。

「ああ……ここに居たいなあ、ずっと
振り返って戻りたいなあ
本当なら、ずっとこうして暮らせていたはずなんだ、ここで
本当なら、みんな今も元気で。禰豆子も日の光の中で、青空の下で

本当なら、本当なら、俺は今日もここで炭を焼いていた。刀なんて触ることもなかった。
本当なら…本当なら!」

不意に喪った人を思い、本当なら生きているはずだったのに、と思う気持ちはわかる。そんなとき、現実が嘘か悪い夢だったらいいのになと思う。鬼さえいなければ。
でも炭治郎は、その思いを断ち切った。

「でももう俺は失った!!戻ることはできない!!」

なんて強い人だろう。末弟の六太が泣きながら引き留めるのに、夢だとわかりながらも涙があふれてしまう。

「たくさんありがとうと思うよ たくさんごめんと思うよ」
「忘れることなんて無い どんな時も心は傍にいる だからどうか許してくれ」


ここ、劇場版で煉獄さん関連以外で毎回泣いた。雪景色と炭治郎の言葉が相まって、綺麗で悲しかった。そして大事な人を亡くしたことがある人なら誰もが共感する言葉じゃないだろうか。

さらに炭治郎だって何も悪くないのに、亡くなった家族たちに許してくれというそこはかとない優しさに胸を打たれた。

出る方法として自分の頸を斬ることを思いつくが、もし間違いだったら死んでしまう。どうする……?

ラストに出てきたお父さんとの会話シーンはおそらく新規だろうか。来週は放送が休みなので、次回は2週間後……!

(※竈門禰豆子の「禰」のへんは「ネ」の字です。)

「鬼滅の刃」無限列車編 第3話ストーリー



無限列車で煉?獄との合流を果たした炭治郎、禰?豆子、善逸、伊之助。列車に鬼が出ると聞き警戒心を強める炭治郎たちだったが、いつの間にか眠りに落ちてしまう。
夢の中で、かつて失われたはずの家族と再会する炭治郎。
しかし、そこは下弦の壱・魘夢の術中だった。


(文:ぐみ)

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