松本潤 記者会見詳細レポート「いまできる最大限の力を集めて作った」|『ARASHI 5×20 FILM』
二人の演出家としての信頼感
また125台のカメラで撮影された本作について、「緻密なプランニングが要されたと思いますが、お気に入りのシーンはありますか」という質問について、「舞台を作って、それを僕が撮って、それを観た舞台の演出家から答えていただいた方がいいかと思います」と堤監督に回答を促された松本は「噓でしょ(笑)」と、仲の良さが垣間見せてから、
「基本的にシームレスにつながるものが僕は好きなんですね。ブロックで分けるというよりはなるべくシームレスにいきたいと思って作りました。ライブ会場でライブを見る体感と、映像で見る体感は違ったりするので、本当だったらあと1秒長いところを、映像ではもう1秒早く来た方が見やすいとか、もうちょっと音が早くきたほうが聞きやすいみたいなことは計算して作ったので、映像になった時にその繋がりがよく見えるんじゃないかと思います。」と真っ直ぐに答えた。
世界での公開も続々と決定
本作は2021年6月に上海国際映画祭でワールドプレミアを行い、上映時には中国の全国からファンが詰めかけるほどの熱狂ぶりとなり、公開を待ちわびるのは日本にとどまらないことを見せつけました。この度の会見について世界中のFCCJの記者に向けて発表すると、世界中の記者からそれぞれの国での公開についての問い合わせのメールが寄せられたことを司会者が語り、映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』の動向についてお知らせがあるかと振られると、松本から「10月25日時点ですでに台湾、香港、マカオ、シンガポール、インドネシア、マレーシアの6つの地域での公開が決定しており、今後中国や韓国、ブルネイなど世界各地での公開に向けて調整をしております」と発表がありました。
ドルビーシネマでの鑑賞とエンタメの復活を願って
最後に堤監督は「いま私たちができる最大の力を集めて作ったライブフィルムです。ドルビーシネマというシステムで観ていただくと、より臨場感が楽しめると思いますので、ぜひたくさんの人に見てもらえたらと思います」と挨拶。
続けて松本は「撮影したのが2019年の年末、東京ドームで撮影させていただきましたけれども、ありがたいことにお客さんが満杯の状態で映像作品を撮影することができました。今この国で、まだエンタメが元通りの環境になっていないということも、同時にこの作品を見ると感じる部分があると思います。自分たち含めてエンターテインメントが少しずつ回復していく、そんな願いも込めてたくさんの人にこの作品が届いたらいいなと思いますし、ここからまたみんなで楽しめるエンターテインメントを作れたら、それを楽しんでいただけたらと思っています」と熱くコメントし、会見を締めくくった。
今後の海外の公開情報の続報、そして11月3日の日本でのドルビーシネマ先行公開の様子がどのよう盛り上がっていくのかが、今から楽しみです。
(文、記録:村松健太郎)
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