「SUPER RICH」第4話レビュー:最高に可愛い赤楚衛二の”人たらしっぷり”を見たいあなたへ(※ストーリーネタバレあり)
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江口のりこが主演、赤楚衛二が共演する「SUPER RICH」が2021年10月14日より放送スタート。
お金はあっても愛に飢えた孤独な女社長と、愛はあってもお金がない貧乏専門学生。真逆の2人が出会い、会社に襲いかかる困難を次々と乗り越えて前へ進んでいく姿に元気づけられること間違いなし!
毎分、毎秒でめまぐるしく変化していく登場人物たちの心情と、原作のない完全オリジナルドラマだからこその予測不能かつスリリングなストーリー展開をお見逃しなく!
本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「SUPER RICH」第4話レビュー
第4話で描かれたのは、「就活生の悲哀」「パワハラのトラウマ」そして「人たらしすぎる春野優(赤楚衛二)」。
月5000万の売り上げ目標をぶち立てた新生・スリースターブックスは、宮村空(町田啓太)持ち込みの企画に乗り出すことになった。ペットボトルのラベルに漫画を印刷する企画。流通量も多いし、SNSでバズればスリースターブックスの認知度も広まる。一石何鳥もの企画である。
大きな仕事が動き出す一方で、春野優を含むインターン生たちは、くすぶっていた。
所詮、彼らは後数日で任期が終わる学生インターンでしかない。「何かできないかな?」と悩む優に対し、インターン生の一人である田中リリカ(志田未来)は「社員じゃないし、そこまでサービスできない」と一歩引いた姿勢をみせる。
同じくインターン生である豪徳尊(板垣瑞生)は、そんなリリカを称して「内定決まってないし、焦ってるのかも。自分もだけど」とこぼす。力になりたい気持ちはあれど、自身の進路を考えると、ひとつの会社だけに構っているわけにはいかないのだろう。「就活生の悲哀」が垣間見えるシーンだ。
ペットボトルのラベルに漫画を載せる企画コンペは、順調に滑り出していた。先方の担当である「日出広告」からも悪くない感触を受け取っていたが、とある一件によって暗礁に乗り上げてしまう。
なんと、空が過去に働いていたのは、この日出広告だったのだ。当時の上司だった宍戸(川瀬陽太)に過酷なパワハラを受けていたことがわかった。
「お前なんて、生きている価値もない」と罵られ、全裸土下座で謝罪を要求されるのは日常茶飯事だったという。このパワハラ関連のシーンを見ているのがつらくなり、途中で離脱してしまった方も多いのではないだろうか。筆者も、古傷をえぐられた……。
空にとって幸運だったのは、橋にもたれかかっていたところを、衛に救ってもらえたこと。空が衛にナポリタンを奢ってもらうシーンは、これまでの回にも何度か登場していた。涙を流しながらナポリタンを食べる空。ドラマ「カルテット」(2017/TBS)で真紀(松たか子)が言っていた「泣きながらご飯を食べる人は、生きていけます」のセリフを思い出す。
自分がスリースターブックスにいる限り、企画コンペが通ることはないかもしれない。仮にそれが通ったとしても、禍根の残る相手と仕事をしなければならない。
「パワハラのトラウマ」に苦しめられる空。しかし、やはり衛はかっこよかった。
「もう、終わりにするんやろ!」
かつてパワハラに苦しめられた空を、窮地から救った衛。今回も、負けそうになる空を奮い立たせた。我に返った空は、真正面から宍戸と対峙した。「もう、終わりにするんで」と強いまなざしで口にした空は、最高にかっこよかった。
ここでひとつ、謝りたいことがある。
筆者は過去の「SUPER RICH」感想記事において、「宮村空がこのドラマの黒幕ではないか」と書いた。これを撤回するタイミングを窺っていたが、今がその時かもしれない……。ここまで衛に忠誠を誓い、「ずっと好きでした」と熱い告白までした彼が、衛を裏切るわけがない!
そんな空の渾身の告白も、衛には「生まれたてのヒヨコが初めて親を見たときの感覚」と捉えられてしまい、誤魔化されて終わってしまうのだが……。
告白といえば、もうひとり、衛に「好きだ」と伝えた人物がいる。春野優だ。
リリカに「可愛いよ」と言ったり、衛にも「可愛いって思ってます」と言ったり。やたらと可愛い可愛いを連発し、「人たらしな春野優」を見せつけた今回。「優はいつ、衛にちゃんと告白するの!?」とヤキモキしていた視聴者の方も多かったことだろう。ついにそれが実現した。
「僕、衛さんのこと、好きなんだと思います」
このラストシーン、最高に可愛い赤楚衛二が見られるので、未視聴の方は今すぐ”見逃し配信”に移ってほしい。すでにノックアウトされている皆さまも、何度でも拝ませてもらいましょう。
それにしても、衛はモテモテだ。春野優をしのぐ人たらしなのかもしれない。
「SUPER RICH」4話のストーリー
氷河衛(江口のりこ)は春野優(赤楚衛二)を『スリースターブックス』の社員として採用することに。そんな中、一ノ瀬亮(戸次重幸)が逮捕されたと連絡が入る。
衛、宮村空(町田啓太)、今吉零子(中村ゆり)ら役員が集まり、亮を相手に民事裁判を起こそうと協議するが、優は蚊帳の外。優は仕方なく、田中リリカ(志田未来)たちインターンとラーメン屋に集う。優は自分たちも何か出来ないかと提案するが、リリカに見守ることしか出来ないと言われてしまう。
衛は亮の面会に行くが、亮に民事裁判のことを伝えられずにいた。そんな衛に東海林達也(矢本悠馬)は、新しいオフィスになったのに何も変わらない、亮に甘えてばかりの衛に期待した自分がバカみたいだと告げる。
その後の役員会議で、衛が新たな会社の目標として月5千万円の売り上げを掲げると、空は新しい企画への参画を提案する。それは、飲料メーカーのペットボトルのラベルに漫画を掲載するというもの。興味を示した衛は、早速、空とコンペの説明会に参加するが、会場で空は急に顔色を変え、席を外してしまい…。
(文:北村有)
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