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2021年11月15日

「日本沈没ー希望のひとー 」第5話レビュー:第一章終幕!希望を打ち砕くラストに(※ストーリーネタバレあり)

「日本沈没ー希望のひとー 」第5話レビュー:第一章終幕!希望を打ち砕くラストに(※ストーリーネタバレあり)


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小栗旬が主演を務めるTBS系日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」が2021年10月10日(日)スタート。

1973年の刊行以来、何度も映像化されてきた不朽の名作「日本沈没」(小松左京)を大きくアレンジした本作。2023年の東京を舞台に、日本沈没という前代未聞の危機の中で希望を見出す人々を描き出していく。大義のために手段を選ばない野心家の官僚・天海啓示を演じる小栗旬をはじめ、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン、与田祐希(乃木坂46)、國村隼、仲村トオル、香川照之ら豪華キャストが集結した。

本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「日本沈没ー希望のひとー 」第5話レビュー



「日本沈没ー希望のひとー」の第一章が、11月14日放送された第5話で幕を閉じた。

少なくとも半年以内に沈没すると予測された“関東沈没”。日本未来推進会議を中心に政府は4000万人の避難誘導を図るが、運命の時は前触れもなく訪れる。

椎名(杏)と共に、迫り来る地割れから命からがら逃げた天海(小栗旬)が目を覚ますと街はガラリと姿を変えていた。

まだ幸いにも、沈没したのは関東沿岸部のみ。死傷者も最小限に収まった。それでも海の中にビルやマンション、レインボーブリッジが沈み、スカイツリーだけがそびえ立つ映像は中々に衝撃的だ。

被災した住民たちは混乱し、余裕のなさから至るところで諍いが起きる。なにせ、みんな「これで終わるはずがない」と思っているのだ。地震や水害のように、避難所にいれば安心というわけでもない。

もし第二波が来れば次にどの場所が沈むのかもわからない、もしかしたら関東全域が沈没するかもしれない。想像するだけでも恐ろしい状況で誰もが怯え、確かな情報を求めていた。

そんな中、データ検証から導き出した田所博士(香川照之)の結論が日本に希望をもたらす。沈没による地震で海底プレートが断裂。その跳ね返りによって、沈み込む動きが止まったのだ。

「関東沈没は最低限の被害で収束した。第二波はこない!」

力強い言葉に人々は安堵し、みんなが復興に向けて動き出す。正直なところ、第5話は不自然なほどにスピード感を持って物語が動いていった。

天海と妻の香織(比嘉愛未)や娘、椎名と母・和子(宮崎美子)との感動的な再会。そして何よりも市民の避難を優先し、被害を最小限に留めた功績を認められ、天海が仕事に復帰するなど、最終回のような展開が続く。しかし、本作のタイトルに今一度注目してほしい。

“関東”沈没ではなく、“日本”沈没なのだ。

視聴者の嫌な予感は的中し、関東沈没はこれから訪れる絶望の前触れでしかなかったことに田所博士は気づく。名古屋で、わずかにスロースリップ現象が観測されたのだ。

次回予告では、「第二章 日本沈没篇」というテロップを皮切りに、今度は日本沈没から国外へ逃れる人々の姿が描かれていた。関東4000万人の次は、日本1億2千万人の避難。しかも、その先に見知らぬ土地で移民として暮らすことを想定して、政府は計画を進めなければならない。

日本が世界から忽然と姿を消す。そんな状況下でも、天海たちは確かな希望を見出すことはできるのだろうか。

「日本沈没ー希望のひとー 」第5話ストーリー



恐れていた関東沈没は突然始まった。首都圏を中心に深刻な打撃を受けた。
沿岸部にいた天海(小栗旬)と椎名(杏)も関東沈没に巻き込まれて、その被害を受ける。

さらに、天海の妻・香織(比嘉愛未)と娘の茜(宝辺花帆美)、椎名の母・和子(宮崎美子)らが乗った避難バスが、トンネル崩落事故に巻き込まれたという情報も入る。
そんな中、東山総理(仲村トオル)は総理官邸の災害対策本部から、国民に向け全力の対応を約束する。
そして、常盤(松山ケンイチ)ら日本未来推進会議のメンバーは、不安を感じながらも東山総理の指示の下、被害状況の把握や被災者の救助などの対応にあたっていた。

今や政府も国民も注目しているのは第二波がくるのかどうか。
昼夜を徹してデータの検証作業を行っていた田所博士(香川照之)が一つの結論に達する。
導き出したこととは…

(文:苫とり子)


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